2022年 「寅年」ということで、「虎」を含む故事・ことわざ・慣用句を。
「危うきこと虎の尾を踏むが如し」
非常に危険なことをすることのたとえ。
「市に虎あり」
事実でないことでも、大勢の人が口にすればみんなが信じるようになるということ。
「市」は町の意で、虎が町にいるはずはないが、大勢が「町に虎がいる」と言えば信じてしまうという故事から。
「苛政は虎よりも猛し-かせいはとらよりもたけし」
悪政が人民に与える害は、虎よりも恐ろしいということ。
「苛政」は、人民を苦しめる過酷な政治のこと。
中国の泰山の麓で、家族を虎に食われ泣いていた婦人に孔子が「何故この国を出て行かないのか」と尋ねると「苛政がないからだ」と答えたという故事から。
「騎虎の勢い-きこのいきおい」
勢いやはずみがついて途中でやめられなくなることのたとえ。「騎虎」は虎に乗ること。虎に乗って走り出すと、途中で降りたら虎に食い殺されるので仕方なく走り続けなければならないことから。
「狐虎の威を藉る-きつねとらのいをかる-狐虎の威を借る」
他人の権力に頼って、弱いものが空威張りすることのたとえ。
虎に捕らえられた狐が「天の神が私を百獣の長にした。だから私を食べると天の命令にそむくことになる。うそだと思うならついてきなさい。獣たちはみな逃げ出すはずだ」といった。
虎が狐のあとについていくと、獣たちがみな逃げて行った。
虎は自分を恐れて獣たちが逃げたことに気づかず、狐を恐れて逃げ出したと信じたという故事から。
*https://kotowaza.jitenon.jp/ より
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