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Bトレイン お気楽プロジェクト Vol.2

異色の鉄道模型Bトレの工作記録 ほか…

ダボ? ピン? ボス?

2009-01-08 23:36:07 | Bトレ考察

 ■一体どれ?

Bトレには欠かせない構造部位。

片方の部材に円筒状に出っ張り、もうひとつの部材には穴が開いてそこに入って固定されるという部位のことです。
具体的には、側面パーツの裏側にある出っ張りとガラスパーツにある穴との関係です。
  
  側面パーツ裏の出っ張り

  
  出っ張りが入る穴が赤矢印部分

この部位を今まではダボやダボ穴と私は呼んでいました。
確かに模型誌やネット上でもこの表現でたびたび出てきていました。

あるとき、このダボという語源は何なんだと調べている内に、ひょっとしてこのダボという言い方は、本来の使い方とは違うのではないかと思うようになりました。

ダボとは、
語源はドイツ語でいろいろ変化してこの表現になったようなのですが、木材同士を締結するための棒状の木材とあります。
片方の木材にあらかじめ付いているものではなく、単独で存在して、2つの木材を締結するものなのです。
一番身近なものは、カラーボックスの組み立てに出てくる長さが3cmくらいの溝が切られた棒状の木材、そうあれです。

同じような意味合いのものにピンという表現があります。
出っ張りのことを接合ピンなどと表現されています。
ピンの語源は英語ですが、安全ピンとか虫ピンとかに使われているように、単独の細い棒状のものを指しているようです。
IC関係では基板から出ている金属端子をピンと表現しています。
この場合は単独ではなく部材から出ているものが対象で使われていますが、端子という意味で使われており雰囲気が違うようです。
ピン接合は橋梁の鋼桁でも使われるように、金属製のものを表現しているようです。

というように、ダボは木材系、ピンは金属系というように工業系では使い分けられているのではないでしょうか。
では、樹脂系はどうなのといったときにもう一つ表現方法があるようです。

それがボス。
缶コーヒーでもなく、ステージクリアー前に登場するキャラでもなく(笑
締結ボスなんて表現もありますし、車をやっている人は分りますがステアリングの取り外しには欠かせないのもボス。
この言葉、模型界では使われないのかなと思いきや、ありました。
今回使用したトミックスのTNカプラーの説明書にありました。
  

このようにダボやピンと異なり、部材や部品から出ている状況を表現し、その相手としてボス穴が存在するというわけです。
Bトレの組み立てに出てくる出っ張りは、この表現が一番適しているように思われてきました。

ボスの締結方法にはセルフタッピングやメタルインサートなどがあるようですが、どちらも金属系のようです。
樹脂系はというとありました。
冷間圧入(つまり熱を加えなくていい状態で押し込むという意味のようです)と言われるプレスフィットというものらいいのです。
まさに、Bトレのものです。

因みに、ガンプラなどで使われる「パチ組み」の語源となっているスナップフィットは、樹脂の弾性を利用して穴に通すもので、バネのように戻って固定されるもの。
通す側の部材に、穴に通す時のみに負荷が発生し、戻った時の音がパチッというところから「パチ組み」の言葉がきているようです。
Bトレの場合はブロックとガラスパーツとの関係がそうです。
  
  赤丸部分がガラスパーツの緑矢印部分(上のほうの写真)に入ります
  板バネのような弾性を利用するようになっている

このようにパチパチと接着剤無しで組めるものを総称してスナップフィットキット(またはスナップキット)と言っていますが、Bトレの場合、実際にはスナップフィットによる接合よりプレスフィットによる接合の方がメインということが分ります。


ということで、当ブログでは今後この部位(樹脂インサートによる圧入部分)をボスという表現に統一して使っていきたいと思います。

 

ところで、最近のBトレのボス穴は六角形になってきているものが出てきています。
屋根パーツ裏側です。
  
  赤丸部分がガラスパーツのボスが入るボス穴で、六角形です
  上のほうにあるガラスパーツの赤矢印部分も同様です

この六角形穴、一部ではワビ工場製の証のように言われていますが、果たしてそうでしょうか?
考えるに、
ボスの圧入を無理な力を入れなくて済むようにするために、かつ固定のための最低限の摩擦抵抗が得られるようにした結果ではないのでしょうか。
品質管理や製造工程が悪いから六角形になっているのではなく、組み易くするための改良なのではないでしょうか。

組みやすさの追求と思われる同様な事例が実は他にもあります。
屋根パーツ写真の青丸部分ですが、これは妻板のボス穴に当たる部分と屋根側のボスに当たる部分が接合します。
この組み立ては、力の入れる方向と力の入れ具合の加減が難しい箇所ですが、それを助けるように屋根のボスが中空になっており、圧入時の変形を容易にしています。

ということからも、決してワビ工場製の証ではなく、組み立て易さの追求による結果なのだと思うのですが…
結果の意味を裏返すと、分解しやすいということになります。
つまり、仮組みが容易になった。
でもBトレの場合、ガンプラのように複雑な形状や塗装ではないので、あまり必要としない工程ではありますが。


まぁ、これまでの話はあくまでも個人的な推察の域での話しですので、ご承知おきを…

 

 

かたい話となったので、最後はゆる~く。

ちょっと横浜に行く用事があったのですが、京急の改札内にわざわざ入り売店でこんなものを買ってきました。


   
   電車時計

工作台周辺に時計がなかったので、安かった(千円)のと、110周年記念塗装ということもあり購入しました。
行き先表示がちゃんと実車どおり「文庫」の省略タイプ表示になっているところが泣けますぅ~

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

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