12日間の沖縄滞在を終え、国際環境NGOのグリンピースの「虹の戦士号」は台湾へ向かった。
那覇港についてから79時間も上陸許可がおりず、辺野古へ航行も認めず、名護湾への停泊も6日に申請して9日に許可されたが、虹の戦士号からボートで輸送する許可を取り下げるように言われたそうだ。漁船のチャーターで名護への上陸はできたが、このような日本の理不尽な対応は世界中回ってきた虹の戦士号にとっても初めてだそうだ。
以下、メールを紹介します。
2005年の辺野古・大浦湾への派遣からちょうど10年。
沖縄のみなさんの要請を受けて18カ国から航海してきた19名の乗組員ですが、まる3日間も上陸許可が下りず、また辺野古・大浦湾沖航行の申請も内閣府に却下されるなど困難の連続でした。これまで政治的な理由で入港を拒否されたことなどなかった虹の戦士号。たった一隻の船をこれほど強硬に拒否する政府の態度は、虹の戦士号の抗議による国際世論の高まりを恐れる彼らの真意を如実に表しているといってもいいのではないでしょうか。
しかしその一方でクルーは陸路で辺野古を訪問し、キャンプ・シュワブ第一ゲート前や埋立予定地を臨む瀬嵩の浜で地元の方々とともに抗議行動に参加、11日には名護漁港沖に停泊し、ここでも沖縄のみなさんとあたたかい交流をもつことができました。こうした辺野古の“虹の戦士”の様子は、国内外の多くのメディアで大きく報道されました。
164の国と地域からオンラインアクションに寄せられた71,695筆の皆さまの声も、沖縄県と名護市にしっかりお渡しすることができました。
数千数万の時をかけて育まれた貴重な命の海をまもりたい。ふるさとを、平和をまもりたい。
そんな願いと、この場所で起きている矛盾を世界中に伝えたい虹の戦士号をこれまで支えてくださった皆さま、活動にご参加くださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
目の届きにくい場所で起きている環境破壊を目撃し証言する虹の戦士号の旅は、これからも続いていきます。