リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

更地に

2010-02-17 22:26:36 | Weblog
リリオーが生まれ育った地の事は前に書いた。何十年も前、戦前から住んでいた人たちが立ち退きになってこの地から出て行ってしまった事を。
その平屋が建ち並ぶ古い家並はあっという間に潰され更地になっていた。
祖父母、父、母、息子、娘、代々の家族が寝起きし、ご飯を食べ、笑い泣きした家があっという間に無くなった。
1軒、一文菓子屋さんがあった。お婆さんが毎日、市電に乗り松屋町から駄菓子をいっぱい仕入れ、背負って帰ってきた。みんな、お婆さんが帰ってくるなり集まって我先に好きなお菓子を買った。カルメ焼き、南蛮菓子、黒棒、すこんぶ、大きな穀煎餅やコンペイトウ、かりんとう等々、買うと直ぐに店の中で食べて喜んだ。
その店も時代と共にいつの間にか無くなった。そのお婆さん・・・しばらく肩を落として寂しそうにしていた。
金魚屋さんもあった。お婆さんが家の前でリリオー達子供相手の金魚すくいで生活をしていた。そして、夜店やお祭りがあると息子と出かけて行き商いしていたが、いつもニコニコしていて楽しそうだった。
今の人たちは働くところが無いと言うが、昔の人たちは仕事があったし良く働いたんだ。ワラビ餅売りのおじいさんもいたしね。
そんなあんな色んな思い出のある光景も大昔に無くなったが、住む人たちの心意気は変わらず、冠婚葬祭など何かあると集まってくる仲良し仲間の集まりの下町だった・・・いや、だったという過去形で言ってはいけない。まだ当時から住んでいる人たちもいるしきっと新しい住人が来ても上手く行くと思う。そしてその新しい住人も古くなって・・・又新しい人たちが現れて・・・永遠の話だ。
どんな家が建つんだろう。どんな人たちが来るんだろうね。去る人あれば来る人有り。寂しくもあり楽しくもある・・・か。
大昔を思い出し佇むリリオーであった。
昨日の新地の話と言い、今日の話と言い、昔の話をするなんて、リリオーもエエ年になったと言うことであります

凄いですね・・・2

2010-02-16 21:42:27 | Weblog
ママとマスターとホステスと男性スタッフの関係。全て上手く関係が保たれているときは店は流行る。特にマスターはホステスや男性スタッフをどう使うか手腕が問われる。
大昔、リリオーが初めて新地に足を踏み入れて勤めた店の話(一度書いたかも知れないが)
髪の毛はボサボサで何時もぶっきらぼうな男性が早い時間からウロウロしていて店が始まると店外を歩いている。初めは誰?と思っていたら、「マスターよ、ママの主人、でも、女に手が早いの」と聞いた。リリオーはまだまだ未熟、お客様の口座を一組でも作らなくてはと思っていた頃でマスターと話をさせてもらえる身分では無かった。が・・・しとしとと降る長雨と湿気にうんざりしていたある日、店に勤めて3カ月位経った頃だったか、「リリちゃん、暑くなるなあ、家にクーラーあるか」急に尋ねられてビックリしたリリオーは「ありません」(そう、エアコンで言わずクーラーと言っていた頃、まだ無い家が多かった)「そうか、上(事務所)に行って10万円もろといで、それでクーラー買い、いつでも返したらエエ」とマスターは言ってくれた。何で?働いたばっかりの信用も無い女に10万円も貸すなんてと驚いた。1か月の給料くらいだった。
又、半年くらいでよその店に変わるときもママが出てこなくてマスターが喫茶店で話をしてくれた。「あんたら、まだまだよその店に行ったらあかん、もう少し、この店で修行し、色んな店があるから怖いで、そうや、日給なんぼもろてた、○○○○円にしよう、そうや、振り袖も買うたろう」リリオーは振り袖?嬉しい、店に残ろうと思った。その時は友達と一緒に店を変わると思っていたので、その話も断り、退店したが、やめてからも「どうや、頑張ってるか?」と気に掛けて下さった。
そう、マスターは色んな気配りが必要なんだ。店のホステスのことも見ていないような振りをして全て把握して言葉は悪いけれど操っていたんだ。そして店繁盛に一役も二役も活躍していた。あのマスターは大物だった、偉い人だったとあとで解ったことだ。
昨日のマスターの事で昔のマスターを思い出した。自分が儲かるだけでなく、みんな豊かにしてやりたいと思ってくれていた。今ではあんな人はいないだろうなあ。時代が良かったからかも知れないが。
マスターもママもホステスも時代と共に気質も変わる・・・

凄いですね

2010-02-15 22:34:20 | Weblog
年間売上5億円前後。今でもそんな売上をする店が北新地にあるなんて、ビックリ。昔から忙しい店で有名なのは知っていたけれどビックリ。お一人様座っただけで4万円、クラブだから料金は普通だと思うけれど今でもそれだけの交際費がある会社が多いのかとビックリ。
これは今日の朝刊の話。
3年間の所得2億円を隠し、約7800万円を脱税。追徴税を含め約9500万円はもう一部を納付済み。
昔は脱税で新聞や新地を賑わしたこともあったが最近聞かなかった。不景気だからかなあと思っていたが、新地もまだまだ健在なんだ。儲かっている店もあるんだ。羨ましい話。
78年に店をしたって言うママ、リリオーより1年遅くしているのに偉い違いだね。ホンマにリリオーは何をしていたのかと思うよ。情けない。
隠した所得は夫婦の居住用マンション計4室の購入資金に充てていただって・・・ハイクラスなマンションなんだろうなあ。リリオーなんて・・・情けない、羨ましい。
ママは58才、若かったんだなあ。夫が一人でしたこと、妻は知らないことだって・・・凄い、羨ましい。
表に出るのは女(ママ)だけど、その店を支えるのは男(夫)の力。お水の世界は二人三脚でやっている店が多い。スタッフの入退店、いざこざ、集金、挨拶回り等々、影で支えて取り仕切るには男がいるんだ。そして、こういう脱税やトラブルが起こるとその影の男(夫)が責任を取る。偉い!
でも、リリオーは何故か同業者の男を好きになれなかった。何時も一線を引いていた。前に書いたが、友達もほとんどいないんだ。だから大成しなかったのか・・・
まあ、多かれ少なかれ真っ当に申告している店はない???と思う?

デパートは

2010-02-14 20:55:34 | Weblog
バレンタインデーの今日、地下チョコ売り場は人、人でいっぱい。14日の日曜日で売れ行きが悪いのではと思っていたが、良く売れていた。
リリオーはお供えの品を買い、お客様の奥様、百カ日で、お家まで伺った。もう、100日になるのか。お嬢さんは、気丈に振る舞っておられたが、悲しみは癒えることはないと思う。でも、毎日、お父さんの晩ご飯を作ったり掃除、洗濯をしてお母さんの代わりをしていると言う。お母さんは偉大だ、でも、もう戻って来ない。
色々、写真を見せてもらったり、昔の思い出話を聞かせてもらったりして、リリオーも奥様の素敵さをますます解り、今日は泣かないで3人で色々話をした。
天国で奥様も仲良くしてやとほほえんでくださっているように思う。
帰りは梅田まで送っていただき、お初天神のおいしいお寿司屋さんでごちそうになり、後は本屋に寄ったりブラブラ。暖かな日曜日であった。

訳あって

2010-02-13 22:31:44 | Weblog
いや、別に訳も何もないんだが、友から飲茶鍋セットをもらった。
飲茶・・・中国茶を飲みながら点心を食べること・・・点心とは・・・シュウマイ、餃子、春巻き、小籠包、大根餅、ラーメン、炒飯、おかゆ等々。
ヘエー、それを鍋で食べるの?
スープ餃子、もちもち餃子、海老ワンタン、生ラーメン、スープが付いていて野菜は、ニラ、まいたけ、エノキ、白菜等々買ってきてやってみた。
鍋に野菜を入れて煮てきたらスープ、生ラーメンを入れて、生ラーメンが出来てきた頃に具を入れて、ちょっと待ちきれないので、ビールを飲みながら鯛の造りを食べながらいると、鍋がグツグツ、良し、食べ頃だ!うーん、おいしいんじゃないの、スープは、始めしつこそうな気がしたが、何の何のあっさりして旨い。もちもち餃子なんて本当にもちもちして最高だ。ラーメンもおいしいし。
へえー、こんなのがあったの?知らなかった。おいしい食べ物がまだまだあったね。長生きしていて良かったよ。幸せを感じる。老酒を買っておけば良かった。まあ、冷酒でいこう。
このセットはたくさん入っていて、食べきれないので、改めて酒を変えて食べてみよう。
大発見の楽しい1日であった。

バレンタイン

2010-02-12 22:15:41 | Weblog
今年も忘れずにバレンタインデーがやってくる。だが、今年の14日は日曜日。OL達は、どちらにしても義理チョコだしパスしようと言っているらしい。その分、自分のために選ぼうと買うと言う。チョコ会社はどちらでも良し。売れれば良し。
リリオーも何十年間、チョコのプレゼントをしてきたが、店をやめてからは誰にあげるアテもなしで気が楽だし、自分の為にも要らない、だって、チョコは好きでないもの。
でも、今日は3つ用意して飲みに行く。友から電話有りで近くの居酒屋へ。確か、去年も持って行った。マスターと若いスタッフ2人分のプレゼント。
可愛い女の子からもらうのなら嬉しいが、こんなおばちゃんのプレゼントなんかと心の中で思っているかも知れないが顔はニコッと営業笑顔で礼を言ってくれる。
なまこにタラ白子のポン酢、鰤の造りにぶり大根、今の内に食べておかないと春の訪れと共にさよならするよ。春は春で桜鯛、菜の花の和え物、鰆のみそ漬け、たらの芽の天ぷら・・・旨い!早く来い来い春よ来いだ!
生ビールにやはり、まだ熱燗だね。ウダウダと暖かくなったら温泉に行こう、何処へ行こうの話。ワイワイと飲み過ぎだ、飲み過ぎても怒ってくれる人も無し、介抱してくれる人も無し、寂しくも無し、気が楽で良いよ。負け惜しみじゃないよ。
そうそう、今日は囲碁の勉強しなかった。3日ぼうずじゃなく、1日ぼうずになってしまった。多分そうなると思っていたよ。まあ、エエかって感じ。
1句
走るのを  止まって楽し  定年後
のんびり行こう!
焦るとかのんびり行こうとか毎日がバラバラなリリオーであった。

ボリボリと

2010-02-11 21:41:15 | Weblog
節分の福豆を食べながら、ビール飲みながら早速囲碁の勉強だ。
教科書はたくさんあるがその中から、昔、買って置きっぱなしだった囲碁研究という雑誌の付録と碁盤、碁石を取り出し、並べ始める。「ヨセの手筋」そう、1手の先手ヨセで10目以上違ってくるんだ、すごく大事。答えがわからないときはページをめくり正解を見て良いと聞いた。答えを見て勉強するのも良いらしい。でも、考えなくては・・・なかなか、正解はないが「ふーん、こうするのか」と考えるだけでも面白い。プロ棋士の方々の頭の中の構造は計り知れない。一度、リリオーのお客様と何年か前に打たれた棋譜を「あのときはこう打たれましたね」と碁石を並べ始められた。プロ同士の対局ではないよ、指導碁の棋譜を覚えておられる・・・凄いと思った。リリオーなんか昨日、打った囲碁の10手も並べられないよ・・・頭の悪いリリオーだから。
さあ、昨日の今日だから、やる気になったけれど3日坊主になるだろうね。いや、3日も続かないかも。でも、どうして、節分の豆ってこんなにおいしいのか、いくらでも食べられる。節分には自分の年齢にひとつ足した豆を食べるという。いつもなら年齢は少なく言いたいが節分だけは多めの年を言いたいね。100才でも良いよ。101個食べられるから。スーパーでいっぱい買っておいた福豆が残っていてボリボリ食べながら囲碁の勉強も良いもんだと思った。今日も、雨で外に出られないからね。
話は変わるけれど、サラリーマン川柳の選考があるみたい。100選を見たけれど、みんな上手ね、笑いがこみあげてくるよ。それで、リリオーも即興で考えた。
1.諭吉さん  ホクロ2個とは  知らなんだ (万札素通りっ子)
     1万円札の福沢諭吉は顔のホクロが2個あるらしい。最近、1万円 
     札に縁遠い素通りっ子。
1.公園の  ベンチでひとり  就活      (就活あせりっ子)
     公園でひとり座ってのんびりしているように見えるが働きたくてあせ    
     っているんだ。
1.戻りたい  シワ腹隠し  ホステスに    (街角っ子)
     元ママ、元NO.1ホステスも、もう一度戻ってくること多いらしい北
     新地
100選どころか100万選にも選ばれることのない川柳でありました。ごめん!


雨模様の中

2010-02-10 22:28:02 | Weblog
梅田まで、囲碁を打ちに。今年初めて「打とう」と電話頂いた。そうだ、「大阪府高齢者大学校」には囲碁クラスが無いのか!リリオーは、やはり、囲碁を楽しんでこれからの人生を楽しくしよう、忘れていた!忘れるのもいかがなものか、やる気がないのではないかと考えながら、梅田まで出かける。
うーん、面白いけれど、直ぐに死んでしまうのでイライラするし、弱いリリオーに肩を持ってくれ手をゆるめられると腹が立つし。元客も勝負の友だ。と言ってもクラスが違う。リリオーは永遠に初段になれない1級だから、だめだ。前にも書いたかも知れないがもうすぐ初段になれるところまでいったのに、習っている碁会所が閉めてしまい取れなかった。
まあ、1級も初段もどうってことはない。楽しく打てれば良いんだから。囲碁って面白いよ。よし!今年は囲碁の勉強をしよう・・・大丈夫かな?
5局も打って、ああ・・・しんど。完敗。ああ・・・しんど。
でも、楽しみはあとのお酒とお寿司。碁会所近くのお寿司屋さん、いつも同じ店でご馳走になる。「あの時の寄せが悪かった、あの1手を忘れたから死んだ」等々、グタグタ言いながら飲む酒はおいしい。「1カ月に1回くらいやるか」と聞かれて「うーん?」
何時も、負けてばかりだから、腹が立つのは3カ月に1回くらいでエエような気もするし・・・答えないでおこう。気が向いたら電話してよ。
ああ、今日は飲み過ぎたような感じ。絶対、自転車で転ばないよう、気を付けて帰ってきた。
話は変わるけれど、バッタは帰ってこなかった。もう、飛べなくなって死んでしまったんだろうね。せっかく、リリオーを頼って部屋に入ってきてくれたのに、ごめんね。さよなら。

バッタ物語・・・2

2010-02-09 21:09:11 | Weblog
朝、目が覚めると、バッタはガラス戸そばに置いていた葉っぱの上からカーテンに飛び移ってじっとしていた。今、飛べるのはそのくらいの距離と思う。だって、脚が1本ないんだから、それも後ろのグッとためを作って飛ぼうとする大事な足がないんだ。かわいそう。
すごく暖かなのでベランダに出して鉢植えの葉っぱの上に置いてやった。しばらく見ていてもじっとしていて動かない。
その間にと、リリオーは自転車に乗ってバッタの住まいを買いにコーナンへ。もう長くは生きることはないだろう。最後はリリオーが看取ってやるよ。その前に、名前をつけてやろう。男の子ならロッキー2世、女の子なら花子・・・じゃなく、花代にしよう等、しょうもないと言われそうな事を考えながらスイスイ、ランランと握るハンドルも軽いよ。
帰って、ベランダに出たら、いない。何処へ行ったんだろう。探し探したがいない。飛べる力が残っていたのかなあ。飛んでいっても直ぐに力尽きてしまうであろうに・・・部屋の中に入れておけば良かった。ガックリ。
今日は風もなく暖かすぎた。きっと、春が来た、飛ばなくてはと錯覚したんだろうか。急に暖かくなるから勘違いしたんだ。まだ、冬なのにねえ。夜になっても戻ってこないか、ベランダに出てキョロキョロするリリオーであった。
アホちゃうかと言うなかれ。リリオーは小動物や鳥、その他モロモロ生き物が好きなんだ。愛している。

バッタ物語

2010-02-08 22:41:28 | Weblog
昨日、棚の上に置いてあった袋の中が動く「何?気持ち悪い、何が入っているのか」こわごわ覗くと「バッタ」だ。どうして今頃バッタなの?何で、部屋の中に入っているの?そうか、昨日は暖かだったのでベランダのガラス戸を開けていたんだ。それで紛れ込んだ入ってきて、戸を閉められて出られなくなった。かわいそう、ベランダに置いてある鉢植えの葉の上に置いてやった。
そして、今日、朝、見るとじっと葉の上にいる。寒そう。又、部屋に入れてやり、お皿に水を入れその上に葉を乗せて、そこに置いてやった。飛ぶことも忘れじっとしていた。
何を食べるのだろう?お腹が空いているのでは?と調べると「イネ科植物」と書いてある。野原に生える植物、タケやササ、又、ヨモギ、シュンギク。早速、シュンギクを買ってきてやったが食べていない。
でも、どうして今頃、バッタなの?もうとっくに寿命が来て死んでいるのではないか。長生きバッタなんだなあ。明日は住まいを買ってこようか、バッタの住む容器も売っているよね。バッタは初めて来たけれど、雀も時々くるんだ。やはり、ベランダに鉢植えや、大葉、パセリなど作っているからか来るのかな。どこでこの香りを見つけるんだろう。不思議だ。世間は暇だ、だめだと言うけれど(リリオーもその一人だけれど)バッタをじっと見ていると、のんびり、穏やかな気分になった。種類は何だろう?トノサマバッタのような気がする。