リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

昨日の続き・・・

2020-07-16 21:29:26 | Weblog

リリオーが北新地・ネオンの中で活躍?し始めた20才代の大昔。
某出版社の支局長がお客様をお連れになられた。
お水割りを作って呑み始めると直ぐ・・・
「ダメなんだ、今度もダメだった、どうしてだ、君はダメだ」
はっきり覚えていないですが、怒りながら、そのようなことを、
言われるんです。この方は誰?
何度か直木賞候補に挙がりながら落選されていた「阿部牧郎」さん
だったのです。
当時は、直木賞、芥川賞があるのは知っている位だったが、解る。
まさか、そんなお偉い先生にお越しいただいたなんて、ビックリ。
「そうなんです、ダメでした」と謙虚に答えられる阿部さんに
怒りながら激励を送っておられる支局長・・・お二人にジーンと
胸を打たれた事、覚えています。
その後、直ぐ、支局長は転勤され、阿部さんとも1回こっきりと
続かず残念でした。
でも、10何年後(1987年)8度目の挑戦で直木賞を受賞された事、
知り嬉しく、直ぐに買って読みました。

     「それぞれの終楽章」
       阿部牧郎・著         

だが、残念ながら去年の5月、阿部牧郎さんは亡くなられました。
直ぐに産経新聞の産経抄に阿部さんの人生いっぱいの記事が掲載
されて、やっぱりスゴイ人だったんだと改めて感動。
阿部さんの気持ちを上手く表現して書いて頂いた記者の方に感謝。
(産経抄の切り抜きは置いています)

1年が経ち、直木賞候補が決まった時期も重なった事もあり、急に
もう一度、読みたい、読もうの気持ち大になり本棚を見ました。
でも・・・ずっと本は捨てないリリオーだったのに終活で処分して
しまっていました・・・全て・アホ。

大丈夫、先月の6月、図書館で借り読ませてもらい、きめ細やかで
何度読んでも新鮮さは変わらない文章に、のめり込みました。

       
昨日の直木賞のお話で大昔の事、書かせてもらいました。
読書をやめていたリリオーですが、応援していた馳星周さんの直木賞
受賞された「少年と犬」から又、続けたいです。
夢をありがとうございます