リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

本・・・10

2008-03-18 23:13:21 | Weblog

「江戸の爆笑力」読み始めた。何人かの作者が書いているんだが、その中の1人、小田 武雄氏の「嘲斎坊(ちょうさいぼう)とは誰ぞ」は勉強になった。
わがふるさと伊予の方言に「ちょうさいぼ」と言うのがあって人をちょうさいぼにしおって等に使う。つまり、人をなぶって、おもちゃ扱いにする意味だ。いま方言と言ったが調べてみると、れっきとした国語辞典も「嘲斎坊」の一項があり、人を嘲弄すること又は嘲弄される人。なぶりものと言う説明があるとのこと、すると方言ではないらしい。坊と言うので一般の抽象的な人物像をさすものと考えるべきかと作者は調べ始める。すると幕末期の柿生昌平(柿生十一代目)なる者の日記にこの「嘲斎坊」の文字を見て、僕は嬉しくなったものだと書いてある。ーーーー結局は人物ではないらしいで終わるのだが、紆余曲折が書いてあって面白かった。
他にも「浅葱裏」・・・田舎侍のこと          「一昨日来い(おとといこい)」・・・もう来るな
 「とうへんぼく」・・・間抜け物       「がさつ」・・・・・・・・・・・・・ぞんざい
 「やぼてん」・・・・・遊里など知らない不粋者
等、今でも使っている言葉だが、実は江戸言葉として幕末期には使われていたとある。
そんな昔から使われていたのか知らなかったよ。店をしているとき、客とけんかして、「一昨日来い」と言ったこと1回くらい?あったかな?今、思い出すと面白いよね。