ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

プロ志向ならバイトしましょう

2019-11-30 08:40:07 | Weblog

僕は、プロ志向ならバイトをするべきだと思います。

僕は、本気でギターを弾き始めたのは、大学になってから。
大学在学中にギターで飯を食えるようになりたかった。けど。
結局、大学在学中に売れっ子になるなど、
夢のまた夢で、卒業から3年間、なんばシティーのメガネ屋に就職し、
働いていました。

つまり、ギターで飯を食うことを諦めたわけですけど、
僕をその3年間は、自分を「社会人」にしてくれたと思います。
お金の計算とか、計画とか、目標とか、成果とか、
お客様とか、自分の収入とか、社訓とか、
そういうことを具体的に考えるようになった。

もしも、あの時、そのままギターで中途半端に飯が食えていたら、
自分は、もっともっとどうしようもない人間になっていたと思います。

で、会社を辞めてからも、ギターで食えるわけもなく、
パン屋とスタジオの店員を掛け持ちしていた。
会社を辞めて、親には勘当されましたし。
でも、家賃を払って、飯を食うわけですから、
今考えたら、社会人として、当然のことをしていた訳で、
特別なことをしていた訳ではないと思います。
自分のお金で生きて、自立ということをやっと覚えた。
それが今思えば、プロ意識だったのではないかと思います。

僕は、そうやってバイトで生き延びた時間も大変良かったと思います。
スタジオの店員だったから顔が知れた。
地域のプロの人にも、街の音楽愛好家とも、
仲良くなれた。

パン屋も早朝3時から働くきつい職場ですが、
段取りや目利きというものを肌で感じた。
バイトのおばちゃんとも仲良くなった。

最初のライブには、そういう知り合いがたくさん来てくださった。
バイト先のオバちゃんが5人ぐらいで急におめかしして来てくれたり。
でも、関係なさそうなそういう雑多なおつきあいが、
だんだん僕のギターとか、音楽を気に入ってくださる人が増えて、
今に至る。

だから、僕はたくさんの人間関係を築くために、
バイトをたくさんするべきだと思います。
それは、将来のためになるし、何より楽しい。

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