名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

ハジキの連立方程式~~

2013-10-08 16:09:04 | 中学2年

前回の問題は、速さと時間を使った問題です。

まず初めに、おさらいを。

速さ×時間=距離      (ハ  ジ  キ   の 法則)覚えてますか?

これが基本になります。

問題は


図のように、長さ60cmの線分ABがある。

点Pと点QがAを同時に出発し、それぞれ一定の速さで、

AB間を線分AB上で往復し続ける。

ただし、点Pは点Qより速く進むことがわかっている。

点Pと点Qが異なる方向に進みながら初めて重なったのは、出発してから4秒後である。

また、点Pと点Qが同じ方向に進みながら初めて重なったのは、

点Pが2往復目にAの方向に進んでいる時で出発してから10秒後である。

点Pと点Qの速さは、それぞれ秒速何cmか。

点Pの速さを秒速Xcm、点Qの速さを秒速Ycmとして方程式をつくり、求めなさい。


でした。これを図に描きますと

PとQが 進んだ距離に注目します。

最初は、4秒後に初めて出会いますので

Pの進んだ距離+Qの進んだ距離=AB間の1往復分-----①

次に、10秒後にPとQが進んだ距離をみますと

Pは、Qより AB間1往復分だけ多いことが分かります。

その時は

Pの進んだ距離-Qの進んだ距離=AB間の1往復分-----②

 

Pの速さをX、Qの速さをYとすると

4X+4Y=120 --------①’

10X-10Y=120------②’

①’ と②’ の連立方程式を解きますと

X=21,Y=9  となり

Pの速さ 秒速21cm

Qの速さ 秒速9cm    です。


式にしてしまうと、案外簡単な問題に思えますが、

式にするまでが大変~

でも、この問題のパターンが分かれば、次は数字が変わるだけ!

種明かしを 覚えよう~