グラの気ままに徒然日記

日々の菜園アクティビティ、旅先での思い出コレクッションetc.

故郷の山を兄弟で登る。

2020年04月17日 18時03分02秒 | 登山

竹の谷山、有地山(あろじやま)、オロチ山、大河内山縦走

2020、4、16 /      /  同行者:実弟S

 

 

5:30 津市発   R23  R42  7:00 大紀町(実家)着

帰省する度に、橋上からこの風景を眺めて想うこと。

行者山 標高668m ~故郷イチ高い山~

中学卒業式の後、男女生徒20人ぐらいでワイワイと登ったのだが

それが私の山登りへの発端かも・・・

 

約束時間ピッタリに弟Sとツーリング開始。我が山村伊勢柏崎のいくつかの集落をゆっくりと越えて走る。

山ヶ野集落内の大平山つつじ公園に弟Sの車をデポ(置き車)する。

「つつじ山祭り」も近そうだ。

Sを助手席に錦峠を越える。

錦の海が見える!

ほどなく分岐を左折。

南伊勢町棚橋を目指す。

新桑竈(さらくわがま)を右に湾内を左回り、棚橋小公園にて小休憩。

静かな湾内に漂うこの透明感は一体ナント表現したらいいのだろうか・・・

古和トンネルを通過して間もなく右折。

古和浦漁村内の路地裏を通過。

やがて他県ナンバーの車が北野神社の前に5~6台ズラリと路駐。

それに倣う。

まさかの賑わいについ心躍るが、ここまで「3密」が、とショックも受ける

・・・後ほど登山者ではなく釣り客と判明するのだが、3密には違いがない・・・

靴を履き替え、ココヘルとヤマップを設定、ニラハマ展望台に向かって歩き始める。(8:00)

 

外洋からのこの懐深く大きな入り江が古和浦湾だ。

ニラハマ展望は、中央にドカンと張り出していてその絶景に目を奪われる

この半島が湾を二分しているのがよくわかる

右手前入江の奥が棚橋、同じく左側が古和浦漁港だ。

生け簀と釣り場が点々と浮かぶ( ^ω^)

・・・目を凝らせば釣り人も・・・

展望台手前が登山口で、スグ尾根に出る。(8:16)

ヤマップがなければ登山口探しに戸惑うだろう!?

以前、登山口探しに1~2時間費やすること珍しくなかったからね

しかし、あのやっと発見した時のYOROKOBIたら

植生が海岸線独特!

古和浦漁港

太平洋と古和浦湾

入江の最深部がさらくわロッジ、正面中央のピラミダルな突起が座佐ノ高

しかし、この絶景の代償にこの伐採跡は殺伐として辛い

・・・この辺り約100mに渡り、西側斜面の立木がバッサバッサと・・・

チェーンソーの素人が切り倒したとしか思えない・・・

最初の分岐点。

標識に従って左の巻き道を下り気味に👣

美しい景色を堪能しながら小刻みにコブをクリアーして進む。

薄暗く特徴のないピークに一枚のプレートを発見

このお馴染みのプレート、『イセAOKI』 (9:15)

これでここが、竹ノ谷山 標高253m だと知る。  

赤いプレート「展望台 南勢テクテク会」に誘われてちょっと道草~

中央に見える座佐ノ高から左に延びる主尾根の舌端付近は足元鋭く切れ落ちていて

そこに打ち寄せる怒涛の波飛沫と腹に響く轟音 その迫力と絶景は一見の価値あり

【ルート案内】

錦から姫越山越へか芦浜越へで来るか、はたまたロッジさらくわから座佐ノ高越へか、

手前の尾根を1本1本越えるしかない。いずれも中、上級者コースで健脚者向きコースとなるはずだ。

200~500m程の低山だけどその上り下りは海抜0メートルからだから正味厳しくなるはずだ。

冬の大潮だと絶景ポイントの尾根と座佐ノ池の間の浜が腰ほどの潮位となるから寒がりさんはやめたほうが良いと思う

誰もいないことをいいことに、濡れるのは嫌だから下着も脱いでフリースタイルで渡ったことがあるが、

身を切る冷たさより裸足の足の裏の痛さの方が辛かったことを記憶している。

因みに、左の太い2本の尾根の付け根が座佐ノ池二つの池がある。

そして2本目の尾根と3本目の低い尾根の間(画像中央)がたまご浜で、3本目を越えるとロッジさらくわとなる。

 

入口

あの日、座佐ノ高から真下に延びている尾根の中ごろに、ストックを置き忘れてきてしまった

さあ先を急ごう!我が弟君の足取りは軽い!少し私のほうが遅れそうになる。

突然、シダが地面を覆いはじめしばらく踏み跡が怪しくなる。

この標識の後、最大の道迷いが発生する  (9:57)

踏み跡もしっかりしているし何の迷いもなく快調に飛ばす。

しかし、

気づいた時には鋭く落ち込む斜面を前に道迷いの嫌な予感

こんな時のヤマップ、GPS携帯の威力の見せ所だ。

案の定、正規のルートからずれている。そのまま戻る手もあるが、ショートカット気味に降る。

どんどん降る。下ってはGPSで確かめる。しかし一向に正常ルートに接近にしない。

何も知らないSを従え、道なき急斜面を斜めに登る。

不安を煽ってはいけないと余裕をかましジョークを飛ばしたり・・・

 

ようやくへとへとになって正しいルートに復帰した。 (10:45)

内心焦っていたけど悟られないようにしたつもりだけど( ^ω^)・・・

東方向南伊勢方面

同じく左手北側に有地山が木に隠れているはずだ。

小刻みに出現する円のオブジェ小ピーク

オッ、岡本太郎か 

令和のムンク!?

Sは快調はに飛ばす。頼もしいぞ! これならパートナーとしてこれからも( ^ω^)・・・

デター、 マンタ山

マンタって魚の名だよね。どこからか姿がそう見えるのだろうか?

登山道が荒れ始め勾配もきつくなる。

「兄貴!こりゃ北アルプスの三大急登よりエライじょー!」、とはSの弁。昔数度登ったことがあるようだ。

若かった頃を思い出しながら登っているようだった。

どんどん先を行きながら時々道を失っては、

「待って、こっちや!」とルーファイするまでに

「ありゃ登ってきた尾根かい」(S)

「折れた部分で2回迷ったわけだなあ」(私)

東方向、古和浦漁港からもかなり離れ南島町や霞んでいるのは伊勢志摩方面だろう。(伐採跡興冷め)

太い尾根上に出た! 山頂は近い。

「兄貴! 着いたみたいや!」

里山らしい地味な山頂風景だが、

何かしら忘れがちだった感性を蘇らせてくれるようだった。

多分弟も同じような心境であったろう。

この日(4/16)は、真ん中の弟の命日であった。

紀伊の松島

はるか遠く潮岬が・・・

次回は、この有地山から大紀町の大河内山への縦走となります。

但し、YAMAPも実線から点線となり、最終ゴールである弟の置き車までは点線もない状態です。

私の過去に登った記憶とヤマカンが頼りでしたが、

また大きな道迷いが発生します。

 

 

 

 

 


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