若手社会人向けSNS、人脈、多角的に分析――リクルート、情報サイトと連動

2007年09月21日 | ブログ/SNS/口コミ
会員間で紹介も
 リクルートは二十六日、若手社会人向けのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を始める。利用者が自分の人間関係を整理し、仕事に役立つ人脈の維持・拡大に生かせる分析機能を充実させたのが特徴。国内ではニフティなど複数の企業がビジネス用途に特化したSNSを運営しているが、リクルートは約百四十万人の会員を持つ情報サイト「リクナビCAFE」と連動させることで早期の普及を目指す。
 新サービスは「リクナビCAFE 人脈BANK」。会員になるにはユーザー登録が必要で、利用はすべて無料。まず会員は自分の「パーソナル人脈口座」を開設し、社内外の知り合いや学生時代の友人などを、相手の承諾を得た上で、自分の仕事に役立つ“資産”として登録していく。
 登録したメンバーを「社内」「社外」「親友・仲間」「学生時代」「重要・有望」の六つのカテゴリーに分類すると、「マイ人脈レーダー」と呼ぶ六角形のレーダーチャートで、その分布状況を一覧できる。自分の人脈の分布を人脈BANK会員全体の平均値と比較すれば、どのカテゴリーの人脈が手厚く、どのカテゴリーが手薄かが一目でわかる。
 登録したメンバーは「IT・通信系」「メーカー系」などの業種別や「営業、事務、企画系」「技術系」など職種別のほか、社名別、年齢別、年収別でも管理可能。それぞれを棒グラフや円グラフなどで視覚的に把握できるように工夫した。
 パーソナル人脈口座に登録したメンバー同士はお互いの人脈を参照できるため、自分の人脈を相手に紹介したり、逆に紹介を依頼したりするといった使い方も可能。「会社の同期」や「学生時代の研究室仲間」など共通項を持つ会員同士がグループを開設して情報交換できる「グループ人脈口座」機能も盛り込んだ。
 前川孝雄リクナビCAFE編集長は「『人脈力』は社会人の市場価値の重要な要素の一つ。人脈BANKをバランスのよい人脈作りに役立ててもらいたい」と話す。