6/20(日)、ユトリロ展に行ってきました。
新宿の損保ジャパン東郷青児美術館にて
7/4(日)まで開催中。
この間の若冲が躍動的であるのと対照的でした。
大半が街並みや建築物などの風景画ですから
動きが無くても当然かもしれません。
しかし小さく描かれた人物も風景の一部であり
まるで時間が止まってしまったかのよう・・。
ユトリロはアルコール依存症で入退院を繰り返し
家に閉じ込められたりしていたため
絵葉書から模写した絵が多いとのこと。
人々が暮らす街や風のそよぎ雲が流れる景色を
感じられないのも無理からぬことなのですね。
そんなこともあってか、強い色彩に溢れた絵は
何となく落ち着かない気分にさせられます。
ユトリロといえば白・・それは漆喰壁の白ですが
手に取ったクリアファイルや絵葉書は
もっと白い静寂の雪景色でした。(写真左側)
自宅の窓から通りを歩く人に「助けてくれ」と
書いた紙きれを投げていたユトリロ。
実の母や息子より若い義父、年上の妻らは
彼の絵を売って贅沢な暮しを続けたそうです。
孤独な寂しさが伝わってくるような絵です。
その点も若冲とは正反対なのだろうと思いました。
やはり 寂しさを 感じました。
でもひきつけられますね。
展覧会で本物を見るとやはり違いますよね。イメージと違う絵もあったりして興味深かったです。
はい、惹かれますね。あの街角に立って路地を歩きたくなります。