フンパーデインク作曲のオペラ「ヘンゼルとグレーテル」はヨーロッパにおいては昔から
若年層育成のための劇場教育の一環としてほとんどの子供は必ず一度は目にします。
オペラ「ヘンゼルとグレーテル」はグリム童話の同名物語のオペラ版で、
ヨーロッパにおいては年末クリスマスオペラとして必ず取り上げられる作品でもあります。
テーマは「子供は宝・家族の絆・兄妹の助け合う幼き勇気」
今日日本いおいてもこのオペラは子供用オペラとして取り上げられてきた歴史があります。
その昔、ウイーン少年合唱団でオペラシリーズが取り上げられた作品にモーツアルトの「魔笛」と
フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」が日本に紹介されたことが有りました。
これはウイーン少年合唱団の子供たちだけで上演できるように構成されたもので
ウイーンではウイーン少年合唱団が演じるオペラを大人たちが大歓迎したこともあり
以後世界で少年合唱団オペラが度々上演されるようになり今日に至っています。
このことから日本においては子供的オペラと誤解されやすいオペラとなり
作品本来の音楽的世界的価値、音楽歴史上重要なオペラ作品であり、高度な技術を要求される
作品である事ををほんの少し横に置いてですが
オペラ「ヘンゼルととグレーテル」は地域の若いオペラ歌手達を中心に、
市民オペラや音大生オペラなどで多く取り上げられる作品でもあります。
けれどもこのペラは決して容易なオペラではありません。
その昔、カラヤン指揮でシュワルツコップがグレーテルを歌ったことがありました
そのほか歴代のソプラノ達(ルチアポップ・バーバラボニー等)が演じるほどで
このことから、この作品がいかに高度なテクニックが必要かを物語っています。
今回も川口シティオペラにおいては上演にあたって
有能な歌手をご紹介すべく広くオーデイションを実施し
各キャラクターに合った出演者をゲストの柿沼氏を含めてキャスティングしました。
また今回の上演にはエレクトーンを使用します。
これはエレクトーンのサウンドがオーケストラの代用ではなく
ワーグナーの弟子であったとするフンパーディンクが作曲したこのオペラ独特の
サウンド感を模索するためでもあります。元来オペラはオーケストラがオケボックスに入り
演奏するものなのですが、川口シテイオペラは上演にあたって音質音響の良いホールオペラを目指して
音楽ホールでの上演を重ねてまいりました。当然音楽ホールにはオーケストラボックスはありません。
今回のオペラ上演にあたっては計算され尽くした作曲で、フンパーデインクのサウンド感を如何に表現するかを考え
今回はピアノ伴奏ではなくエレクトーン伴奏での上演です。
このことから日本のエレクトーン技術の世界的レベルの高さを実感されることになるでしょう。
エレクトーンによる伴奏。
このこと自体画期的でこれからのオペラ上演の可能性をも
ご体験いただけるものと思っています。
もしこのこの曲が作曲された時代に、もしもエレクトーンが実在したならばフンパーディンクは
迷わずエレクトーン使用をかんがえたかも、と、想像してしまうくらいのサウンド感が展開されます。
これが今回エレクトーン使用を決めた理由です。
オフィス松山の演出する市民オペラの形態を持つ川口シティオペラは
リリア音楽ホールを最高の音楽空間と捉えた演出で
市民参加型オペラ上演を目指し、今回も川口少年少女ミュージカル団の団員が総出演し、
魔女っ子やお菓子の家になったり森の精になったりと大活躍で、
大人の合唱団でもある川口シティオペラ合唱団も親達役で登場します。
このように川口シテイオペラは地域参加型のオペラに加えて子供が多く出演する若年層育成番組としても活用し、
地域コミニケーションの向上、地域オペラとして劇場文化向上に寄与するを目的としています。
やはりチケットはお早めにがお薦めです。
2012年12月22日(土)14時半 開場 15時開演
前売り 指定席 4,000円
前売り 自由席 3,000円
当日は500円増し
チケット発売
チケットお取扱い リリア・チケットセンター 048(254)9900
川口シティオペラを考える会 050(3500)4865
http://www.kawaguchi-cityopera.com/hansel/
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