オフィス松山 オペラの部屋

オペラ&ミュージカル制作企画オフィスの徒然

あなたは知っていますか?オペラの楽しみ

2012-12-17 12:17:03 | 川口シティオペラを考える会
オペラは人類遺産の最高の文化遺産です。
誰もが楽しめ誰もが感動する劇場空間
現在オペラはDVDなどのメデイアでも観賞できます。が、でもそれだけでは
ないのです。会場において音楽に触れ会場に充満する濃密なる音楽によるドラマに接してこそ
初めてオペラに触れることができるのです。
オフィス松山も初めはレコードでした。押入れにおいてあった手回し蓄音機が
私の未来を決定づけました。生まれて初めて聞いたレコードはフルトベングラー指揮モーツアルトの交響曲でした
フルトベングラーのモーツアルトにビーンと衝撃を受け音楽の世界に引き込まれ,この時オフィス松山は
世の中にはこんないいものがあることを知りました。
その時です。ほかの一枚にも目が止まり。、なにやらわからないうちに聞いたのがカルーソー唱うリゴレットの
「女心の歌」でした。さらにもう一枚同じカルーソーの歌うカンツォーネ「「マッティナータ」ちなみに伴奏ピアノは
ラフマニノフでした。そのどれもこれもが私にオペラへの興味を待たせてたものばかりです。
やがていろいろなオペラを知るうちに音楽高校へ進学、いつの間にかワーグナーに魅せられ、バイロイトに憧れる
青春の日々を過ごしました。
生まれて初めて見たヨーロッパの劇場がバイロイト。この劇場体験はオフィス松山の人生を大きく
決定する結果となりました。開演直前の漆黒の闇、、もうゾクゾク気が遠くなるような期待に膨らんだ闇の世界
この闇の世界にワーグナーは一体何を言いたかったのだろうか。そんな疑問が過ぎるうちに「ローエングリン」
が始まりました。下の方から湧くように音楽が始まり幻想的な照明がモダンな舞台を照らすうちに
ふと気がつくといつの間にか音楽に集中していました。
そのとき時気がついたのは、劇場の空間の位置的つながり方です
先ずワーグナーの視線と目の位置から推測すると客席の前には指揮者が位置し、後ろにはオーケストラ、
その後ろには舞台、その上には演者としての歌手、その後ろには意味ある照明に浮かび上がる舞台装置、背景など、
それら全てが客席から一線上に繋がっているのです。
これらが指揮者・オーケストラ・歌手・背景、これが一線上にバランス良く繋がることで観客席は劇場空間の中で
ただひたすら音楽に集中できるのです。
このことは往年の名指揮者たちが証明しています。
近年ではマタチッチがオペラの曲中の前奏や後奏の意味を説き名歌手達をを育てました。
このことから演者としての歌手たちが曲の前奏や後奏でどんな演技をするのか
これだけでもオペラ鑑賞の重要な手引きとなります。
我が師朝比奈隆もこのことを説き、音楽不毛の地大阪においてひたすらオペラ活動をされ、オペラの音楽の持つドラマテイックや
悲喜こもごもの音楽表現の意味などを含めて若輩育成に御尽力されていました。
朝比奈隆の”オペラへの情熱”の舞台。
オフィス松山も育てられたうちの一人です。
この思いが地域参加型シティオペラを活動させる原動力となっているのです。
オフィス松山では「舞台の幕が開くと音楽が聞こえる」そんな舞台を目指しています。
さあ!今週土曜日は川口でオペラです。!



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