百代の過客

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論語

2008年08月05日 | 読了!!

 今年の2月から、思うところがあって、毎日論語を1編ずつ、読んでいます。

 (もちろん、疲れていたり、出張で手元に本がなかったりして、さぼる日も多い)

 軽佻で、猜疑心が強い自分の性格を、少しでも直せないか、と思ったからだ。

 で、今日読んだのは「子曰、非其鬼而祭之、諂也。見義不為、無勇也」。

 (2月から始めて、まだここまでしか進んでいないのだから、いかにいい加減か、わかると思います)

 今日のこの言葉。後半部分は、とても有名なので、誰でも一度は聞いていると思います。

 で、この言葉を何度も口ずさみながらな、ふと、先日のことを思い出しました。

 大阪からの出張の帰り道。

 前日、飲み過ぎて二日酔い。なんとか新幹線の自由席に座れたものの、ほぼ満席状態でした。

 そんななか、新神戸で、おばあちゃんが乗ってくる。

 でも、空席はない。

 おばあちゃんは、僕の席の後ろの通路に立っていた。

 こういう状況だと、普段なら迷わず、席を譲っている。

 別に、いいことをしよう、というつもりで、譲るわけではない。

 「情けは人のためならず」、という心境でもない。

 「譲った方がいいかな、でもな~」と、うじうじ考えるのが嫌だから、こういう状況のときは、さっと席を立つことにしている。

 で、立った後の席に、お年寄りが座ろうと座るまいと、まったく気にしない。

 だって、席を譲るために立つわけではないから。

 うじうじする自分が嫌いだから、立つだけなんだ。

 先日のケース。

 たまたまこの日は、体調が悪かった。

 「譲ろうか~。でも、体調がきついんだよね~」

 逡巡していると、通路を隔てて横にいた外国人の女の子が、おばあちゃんに席を譲った。

 ものすごく、自分がかっこわるかった。

 外国の、しかも女の子に、負けた。

 完敗だ。

 見義不為、悪格好也

 って、ところかな。

 次からは、立って歩けるなら、意地でも席を譲る。

 絶対に、だ。