今年の2月から、思うところがあって、毎日論語を1編ずつ、読んでいます。
(もちろん、疲れていたり、出張で手元に本がなかったりして、さぼる日も多い)
軽佻で、猜疑心が強い自分の性格を、少しでも直せないか、と思ったからだ。
で、今日読んだのは「子曰、非其鬼而祭之、諂也。見義不為、無勇也」。
(2月から始めて、まだここまでしか進んでいないのだから、いかにいい加減か、わかると思います)
今日のこの言葉。後半部分は、とても有名なので、誰でも一度は聞いていると思います。
で、この言葉を何度も口ずさみながらな、ふと、先日のことを思い出しました。
大阪からの出張の帰り道。
前日、飲み過ぎて二日酔い。なんとか新幹線の自由席に座れたものの、ほぼ満席状態でした。
そんななか、新神戸で、おばあちゃんが乗ってくる。
でも、空席はない。
おばあちゃんは、僕の席の後ろの通路に立っていた。
こういう状況だと、普段なら迷わず、席を譲っている。
別に、いいことをしよう、というつもりで、譲るわけではない。
「情けは人のためならず」、という心境でもない。
「譲った方がいいかな、でもな~」と、うじうじ考えるのが嫌だから、こういう状況のときは、さっと席を立つことにしている。
で、立った後の席に、お年寄りが座ろうと座るまいと、まったく気にしない。
だって、席を譲るために立つわけではないから。
うじうじする自分が嫌いだから、立つだけなんだ。
先日のケース。
たまたまこの日は、体調が悪かった。
「譲ろうか~。でも、体調がきついんだよね~」
逡巡していると、通路を隔てて横にいた外国人の女の子が、おばあちゃんに席を譲った。
ものすごく、自分がかっこわるかった。
外国の、しかも女の子に、負けた。
完敗だ。
見義不為、悪格好也
って、ところかな。
次からは、立って歩けるなら、意地でも席を譲る。
絶対に、だ。