おやぢタイプ

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クローバーフィールド HAKAISHA

2008-04-13 18:34:56 | Movie
公開前からそのティーザー(じらし)広告の手法で話題になった『クローバーフィールド/ Hakaisha』を観てきた。
映画館で流れたこの映画の予告編はありふれたものとは全く違っていた。
ハンディカメラでアマチュアが撮っているような映像で、夜のNYでのパニックの様子が収められていた。
タイトルも出ておらず、どんな映画かもよく分からない。
他にもこの映画と関係があるらしいという噂が広まったYouTubeに投稿された映像があった。
日系企業タグアルト社の海底油田惨事を伝えるニュースと同社広報担当者によるコメント映像だ。
架空のこの会社のホームページなども存在していて、普通にアクセスして見ることが出来る。
ちなみにオフィス所在地は丸の内と書かれている。芸が細かい・・・。
アメリカでの封切り日を使ったwww.1-18-08.comというサイトでは、スチール写真が何枚か公開されていて、マウスで動かしたりひっくり返したり出来るようになっている。
写真の裏にはコメントなどが書かれているものもあるという懲りようだ。
しかし、いずれを観ても映画の全貌が全く見えてこない。
このすっきりとしないモヤモヤは実は映画を観てもあまり解消されないのだが・・・。

ストーリー自体は非常にシンプルだ。
合衆国国防省の記録映像と紹介される1時間半程度のビデオテープがまるまる1本再生されるのみだ。
このビデオは家庭用ハンディカメラで撮影されたもので、ホームパーティの模様などが収められている。
ところが突然「HAKAISHA」がNYにやってくる。
同時にNYは大パニックに陥り、人々はこの訳のわからない恐怖から逃げ惑う。
はたして人々の運命は? 一体NYはどうなってしまうのか?

ドキュメンタリータッチの物語は、たまたまカメラを回していた主人公グループの視点でのみ展開されていく。
ここにはよく映画にありがちな「HAKAISHA」と戦う米軍の視点や政府の視点もなく、正義のヒーローの視点も無い。

「HAKAISHA」の攻撃は執拗に続くが、ビルの谷間を逃げ惑う撮影者の視点では怪物の全貌が分からない。
その分、映画を観ているという感じがなく、ぶれる映像の効果もあり恐怖が終始続いていく。
ただやっぱりたくさんのどうして?が残ったままでの終わってしまう。
市民の撮った記録映像というスタイルをとっているので全体が全く見えない。
それでも今までにあまり無いスタイルで非常に面白い作品だった。
逃げ惑う群集の中にあたかも自分がいるかのような感覚がした。

しかし、このドキュメンタリーを補足する普通の映画がぜひ見たい!
この「HAKAISHA」はどこから来たのか?、こいつとNYは結局どうなったのか?、タグルアト社はやはり何か関係していたのか?など、モヤモヤを払拭させたい。
J.J.エイブラムさん、どうかよろしく!!


クローバーフィールド / HAKAISHA 公式HP

You Tube 謎の映像

タグルアト社/TAGURUATO CORP. HP

www.1-18-08.com


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