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009 RE:CYBORG

2012-10-28 17:40:46 | Movie
石ノ森章太郎原作で、代表作でもあるSF漫画『サイボーグ009』が劇場版映画『009 RE:CYBORG』として公開された。
しかし、これは『サイボーグ009』そのものというより、キャラクターや設定などを利用して、その後のゼロゼロナンバー・サイボーグ達を描いたオリジナルストーリー作品だ。
監督は『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズを手がけた神山健治で、脚本も手がけている。

石ノ森章太郎亡き後、現在を舞台にしてゼロゼロナンバー・サイボーグ達を蘇らせるわけで、リメイクというより、リコンストラクションというべき作品だ。
登場するキャラクター達は、原作の特徴を残しているが、外見は全くの別人という感じで、ファンからは賛否両論出るだろう。
自分も当初は、原作の愛すべきキャラクターでは無いのが残念だと思ったが、こういった志向の作品であれば仕方ない。
002ジェット・リンクは雰囲気が全く変わっていて最初はわからなかったし、007グレート・ブリテンはすごくかっこいいイケメンに変身している。
これはこれで結構クールで、アリだったりする。


さて、その気になるストーリーは・・・。

2013年2月、上海の高層ビルが自爆テロにより崩壊していく。
これは世界各地で発生してきた高層ビルを狙った連続テロの23件目と考えられた。
この緊急事態を受けて、ギルモア博士は27年前に解散したゼロゼロナンバー・サイボーグを招集する。
009島村ジョーをはじめとする何人かのサイボーグ達が研究所へ戻り、情報分析の結果、アメリカ政府のテロへの関与を疑っていた。
そして002のジェット・リンクが現在所属しているNSAとの対峙が避けられない状況となった。
しかし、ジョーはテロは「彼の声」によって起きているのではないかと疑問を挟む。
更にジョーも「彼の声」を聞いていたといい、周囲を驚かす。
そんな時、行方不明となったアメリカ空軍のB2爆撃機がドバイ目掛けてミサイルを発射した。
ミサイルをくい止めるべく、001のテレポーテーションによりドバイに向かったジョーだが、そこで002ジェットと遭遇するのだった・・・。

やはり神山健治監督作品なので、キャラといい、作品に流れる雰囲気といい「攻殻機動隊」っぽい雰囲気が随所に漂っている。
まあ、これはあらかじめ予想できた事だし、それを期待していたファンも多いだろう。
また、現代の2013年を舞台とした脚本はよく考えられたものだと思った。
本作に対しては早くもファンの間で、激しい賛否両論が湧き上がっている。
この作品を「サイボーグ009」だと思うと全く違う!と怒るのはごもっともだが、自分は新解釈作品だと思ってみたので結構楽しめた。

あと、008ピュンマの活躍場面があまり無かったのは残念だ。
初めて009作品に触れる方には彼がどういう特技を持ったサイボーグか分からずじまいだ。
彼にも見せ場を作ってあげて欲しかった。

そして最後の結末には「あれれ」という感じで疑問が沸いてくる。
こう来たか・・・。うーん、という感じ。
そう感じたのは自分だけではないのではないか?

自分は熱心な『サイボーグ009』ファンではないが、リアルタイムにテレビを見た記憶もある。
こんなに違った作品となったが、それでもなんとか懐かしさを感じてみることが出来た。
009が気になる方はまずは観てみましょう。
そして自分なりの感想、意見をもってみる。
その上で、これ違うんじゃないの?とか、こういうのを観たかったんだよ。とか議論をするのも楽しいのでは?
私はそこそこ楽しめましたよ。割とね。



映画 009 RE: CYBORG 公式サイト

【本予告編】 映画『009 RE:CYBORG』(サイボーグ009)


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