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東京JAZZ 2011 < GROOVE>

2011-09-04 23:54:43 | Music
今年も東京JAZZ 2011が9/2(金)~9/4(日)まで有楽町の東京国際フォーラム ホールAで開催された!
毎年、通っているこのイベントだが、今年で10周年となるらしい。
もともとは地元、味の素スタジアムを会場として始まった野外イベントだったが、その後東京ビッグサイトに移り、現在は東京国際フォーラム・ホールAで落ち着いている。
屋内イベントなので飲食は一切禁止となっているが、味スタの頃はビールを飲みながらライブを聴けた。
土日の2日間開催で、昼過ぎから夜までいろいろなミュージシャンのステージが堪能できた。
また味スタでやってくれないかなぁ・・・、なんて今でも思っている。

現在の東京JAZZのプログラムは金曜日の夜、土曜日の昼、夜、日曜日の昼、夜の5部制だ。
毎年、このうちのひとつを観に行っているが、どれを選ぶかで悩んでしまう。
今年のプログラムは以下の通り。

9/2(金) 夜公演
菊地成孔DCPRG
ラウル・ミドン
JAZZ FOR JAPAN "LIVE"with Special Guest アル・ジャロウ featuring クラレンス・マクドナルド、デヴィッド・T.ウォーカー、デル・アトキンス、ヒューバート・ロウズ、ンドゥグ・チャンクラー、トム・スコット

9/3(土) 昼公演
カウント・ベイシー・オーケストラ
寺井尚子&リシャール・ガリアーノ“ザ・ピアソラ・プロジェクト”with オーケストラ・カメラータ・ドゥカーレ- from イタリア-
ミシェル・ルグラン・トリオ

9/3(土) 夜公演
quasimode
インコグニート
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス

9/4(日) 昼公演
ケニー・バロン
上原ひろみ×熊谷和徳
セルジオ・メンデス

9/4(日) 夜公演
日野皓正 SPECIAL PROJECT
TOKYO JAZZ SUPER GUITAR SESSION directed by リー・リトナー with special guests:マイク・スターン、布袋寅泰、 ジョン・ビーズリー、メルヴィン・デイヴィス、デイヴ・ウェックル
DMS - ジョージ・デューク、マーカス・ミラー、デヴィッド・サンボーン
 
9/4の夜公演も魅力的だが、結局、上原ひろみのトリオ・プロジェクトが観たかったので、9/3(土) 夜公演をチョイス。
この公演は <GROOVE> と銘打たれている。

この公演は午後6時開演だが、早めに繰り出し午後4時には会場に着いた。
早めに向かったのはホールの外で無料のJAZZライブが開催されているからだ。



ここには移動販売車が立ち並び、様々な食事やビールやワインなどが売られている。
腹ごしらえをし、ビールを飲みながら、野外ライブを楽しんだ。
無料のライブと言っても、毎年、非常にクオリティの高い演奏が繰り広げられている。
今年は 2組のピアノトリオを観たが、なかなか素晴らしい演奏だった。

気がつけば開演の15分前くらいだったので、あわてて会場に滑り込んだ。

さて、最初のステージは「quasimode」 。
不勉強ながら全く知らないグループで、ここで初めて聴いた。
「踊れるジャズ」とMCで説明してたが、ラテンのリズムに乗ったアッパーでクールなサウンドだった。
観客の乗せ方もうまく、立って踊っている人が多かった。
ハイ、自分ももちろん踊ってました。(^_^;)
パーカッションが入り、ブラスが加わり、ピアノがぐいぐい引っ張っている。
うーん、かっこいい・・・。
まさしくグルーブ感があり、かなり好きなサウンドだ。
今度、アルバムをチェックしてみよう。

次のステージは「インコグニート」。
アシッド・ジャズを代表するグループで、今年は30周年のアニバーサリー・イヤーだ。
以前はFM等でもよく耳にすることも多かった。
ただ、こちらもきちんと聴いたことがない。
おしゃれ系サウンドかと思ったら、ファンクなサウンドだった。
こちらもグルーブ感あふれる、踊れるジャズだ。
前ステージの quasimode と似たような編成だが、こちらには女性ボーカルが二人、男性ボーカルが一人、フロントに加わっている。
ファンクなナンバーから始まり、これまたなかなかカッコいいサウンドだ。
結局、こちらもスタンディングで、踊っている人多数です。
これまたきちんとアルバムをチェックしてみたいグループだ。

そして、いよいよトリの上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップスのステージとなった。
このトリオでリリースされた最新作『VOICE』が素晴らしかったので、是非生で聴いてみたいと思ってた。
ステージはアルバムタイトルの「VOICE」から始まった。
上原ひろみのピアノからあふれ出すクリエイティビリティと常識を超えるテクニック。
ここにサイモン・フィィップスのパワフルかつ技巧的なドラムが加わる。
この二人をベースのアンソニー・ジャクソンが、地味に、しかし力強くサポートする。
予想を超えた素晴らしいパフォーマンスだった。
上原ひろみの演奏は東京JAZZでも何度か観ているので、その凄さはよく理解していたが、このトリオ、サイモンのドラムが神がかり的だった。
TOTOのドラマーとは全く違った一面を見せてくれた。
ロック畑のドラマーがジャズを演奏すると、どうもノリがしっくり来ないことがある。
しかし、サイモンの場合はロックっぽさも匂わせながら、変則的なリズムを刻んでいく。
フュージョンではなく、ストレートなジャズで、ツインバスをドカドカと打っていくが、これが上原ひろみのピアノと非常に相性がいい。
彼女は以前にトニー・グレイ(b)、 マーティン・ヴァリホラ(ds)とトリオで活動していた。
このトリオも良かったが、なんかチック・コリア・エレクトリック・バンド的なサウンドを感じた。
しかし、今のトリオはまさしく他にない、オリジナルなサウンドだ。

最高に素晴らしいパフォーマンスだった。
そして最後は観客全員がスタンディング・オベーション。
いやぁー、圧倒されました。感動した!

いまや日本を代表するジャズ・ピアニストではなく、世界で有数の注目されるジャズ・ピアニストだ。
11月からこの最強トリオで、日本ツアーが行われる。
そしてファイナルの東京公演は12/3、12/4で、今回と同じ東京国際フォーラム ホールA。
実はすでにこの公演のチケットも取ってある。
今回以上にもっと長い時間、このトリオの演奏が聴けるのだ。
すでに待ち遠しいと感じている。

昨日は非常に素晴らしい音楽をたくさん聴けて、幸せな時間を過ごすことが出来た。
来年も東京JAZZ、楽しみだ。




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