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TO CHI KA / 渡辺香津美

2010-08-22 18:34:39 | Music
JAZZ

今年も東京JAZZ 2010が近づいてきた。
数あるステージの中で一番観たいと思ったのが、9/5(日)の渡辺香津美のTOCHIKA2010だ。
TOCHIKAは渡辺香津美が1980年にリリースした代表的なアルバム。
一流ミュージシャンを迎えてニューヨークで録音されたもので、当時の日本フュージョン界で名盤と謳われた作品だ。
30年経ってアルバムに参加していたマイク・マイニエリ、ウォーレン・バーンハート、マーカス・ミラーと元 Weather Report のオマー・ハキムが集まり、TOCHIKA2010としてパフォーマンスを見せてくれる予定だ。
フュージョン好きならワクワクすること間違いない企画だ。

ということでよりこのステージを楽しむため、アルバム『TO CHI KA』を聴いてみることにした。
そうなんです!
いろいろ能書きをタレているけど、実は『TO CHI KA』はまだ聴いたことないんですよね・・・。
彼のアルバムは何枚も所有してますが、このアルバムは持ってないのだ。
だけどこの中に収録されている「ユニコーン」はよく覚えている。
当時、日立のオーディオブランド " Lo-D "のCMで使われていたからだ。
ステレオが欲しくて仕方ないティーンエイジャーにとっては憧れだったのだ。

取り寄せたアルバムをみると参加しているミュージシャンがスゴイ!
プロデュースがステップス・アヘッドのマイク・マイニエリで、もちろんバイブの演奏もしている。
他にマイケル・ブレッカー(ts)、ウォーレン・バーンハート(key)、ケニー・カークランド(key)、マーカス・ミラー(b)、ピーター・アースキン(ds)、スティーブ・ジョーダン(ds)、etc.。
なんと豪華なメンバーではないですか!!

アルバムを聴いてみると、やはり名盤といわれるだけあって、とても上質の音楽だった。
1曲目の「リキッド・フィンガーズ」を聴いてみると凄く懐かしい感じがした。
もちろん30年前の楽曲なので当たり前なのだが、若い頃のラリー・カールトンとか、リー・リトナーのアルバムを聴いているかのようだ。
ちょっと予想外のサウンドだが、これも海外レコーディングだからからなのか。
香津美さんのディストーションのかかった後半のギターソロもなかなか聴き応えあり。
2曲目の「ブラック・カナル」の後半のケニー・カークランドのピアノソロがきれいだ。
3曲目はアルバムタイトルとなっている「トチカ」で、マイク・マイニエリ(vib)と渡辺香津美のアコースティックギターのデュオ。
ちなみにトチカは香津美さんの愛犬の名前らしい。
4曲目の「コクモ・アイランド」では今は亡きマイケル・ブレッカーのパワフルなソロが聴ける。
ブレッカー節ともいえる独特の特徴があって、誰の演奏かすぐわかる。
大好きなサックスプレイヤーの一人だ。
5曲目は「ユニコーン」で、やっぱりカッコいいね。この曲。
香津美さんのギターは絶好調って感じだし、マーカスのファンキーなベースもクールだ。
マイク・マイニエリのバイブソロも聴ける。

アルバム全体を聴いていて思い出したが、ステップス(後のステップス・アヘッド)の六本木ピットインでのライブアルバム『Smokin in Pit』に香津美さんゲストで出ていた。
マイク・マイニエリ、マイケル・ブレッカーとの共演が思い出される。
たぶんこの『TO CHI KA』のリリースと同じ頃だったような気がする。
今度久しぶりに聴いてみよう。

さて、今度の東京JAZZが非常に楽しみになってきた。
Mo' Bopのリチャード・ボナ、オラシオとのトリオとはまた違った渡辺香津美のフュージョンユニット、TOCHIKA2010でどんなパフォーマンスを魅せてくれるのか?
まだチケットは販売しているようなので、興味のある方は急ぎましょう!



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