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コクリコ坂から

2011-08-28 23:23:30 | Movie
ジブリの最新アニメ『コクリコ坂から』を観てきた。
CMで流れる手嶌葵の声に魅了され興味があったが、評判を聞き遅ればせながらの観賞である。

企画・脚本は宮崎駿、監督は『ゲド戦記』以来5年ぶりの宮崎吾郎だ。
1963年の横浜が舞台で、この時代をまっすぐに生きる高校生の少年少女の愛と友情を描いている。
その主人公 海の声を長澤まさみ、俊を岡田准一が担当している。

そのあらすじを紹介すると・・・。

東京オリンピック開催を目前に控えた横浜。
父を亡くした高校二年生の松崎海(声:長澤まさみ)は仕事を持つ母をたすけて、兄弟、下宿人もふくめ6人の大世帯の面倒を見ている。
そんな海が通う高校では明治時代に建てられた由緒ある文化部部室の建物、通称「カルチェラタン」を取り壊すべきか、保存すべきかで論争が起きていた。
そこで海は新聞部の部長・風間俊(岡田准一)と出会い、お互い心を寄せるが、そんな二人に試練が襲い掛かる・・・。

うーん、やはりジブリ作品ならではの上質なアニメだ。
戦後の古き良き日本を生きる高校生の様子を描いている。
この作品はファンタジーは一切無く、雰囲気的には『耳をすませば』に近い。
子供が観て喜ぶ映画というより、大人向けの作品という感じがする。
年齢によってはこの時代背景に懐かしさを感じ、特別な思いを持つかも知れない。
この時代の人々はとてもエネルギッシュで前向きに生きている。
今の日本が失ったものがここにはある。

ストーリー的には単調な感じはする。
最近のアクション映画ばかり観ているので、つい脚本の面白さに目がいってしまう。
自分も今まで無かったような世界や、何度も訪れる予想を覆す展開を好んでいる。
だから人によっては物足りなさを感じるかもしれない。
この作品にはそういったストーリーの起伏は無いが、その分、登場する人物そのものを丁寧に描いている。
だから物足りなさのようなものはあまり感じなかった。

この映画を観終わった後に残る心の安らぎのような感じはなかなかいいものだ。
劇中に使われている手嶌葵の歌も包容力がり、癒されるような感じで良かった。
この作品、大人向けというより、大人が観たらよりわかる映画という感じがする。
特に40代後半以上の方々なら、懐かしさも加わりより楽しめるだろう。
という事で、たまにはお子さんとではなく、夫婦でジブリを観たらどうでしょうか?
なかなか良い作品です。


コクリコ坂から 公式サイト


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