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Mo' Bop DVD Edition 渡辺香津美 ニューエレクトリックトリオ

2010-05-24 01:26:39 | Music
JAZZ/FUSION

ある日、iPOD に入れた渡辺香津美の Mo' Bopトリオのアルバムを聴いていたら、無性に彼らのライブが見たくなった。
実は味の素スタジアムで東京JAZZをやっていた頃、このニューエレクトリックトリオを観たことがある。
夏の終わりのまだ暑いスタジアムで、ビールを飲みながら観ていた。
その時のことを思い出し、久しぶりにまた Mo' Bap を観たくなったのだ。

Mo' Bop は日本のジャズギタリストの第一人者である渡辺香津美のエレクトリックギタートリオだ。
ベースはカメルーン出身のリチャード・ボナ、ドラムはキューバ出身のオラシオ・エルネグロ・エルナンデス。
いずれも超絶テクニックを誇るジャズ・フュージョン界のスーパー・プレーヤーだ。
Mo' Bop としては、今のところこのアルバムが 3枚リリースされている。
DVD はこの『Mo' Bop DVD Edition 渡辺香津美 ニューエレクトリックトリオ』 1枚で、2005年 6月にリリースされたものだ。

収録されているのは2004年12月16日に横浜BLITZ で行われた110分に及ぶライブだ。
渡辺香津美のソロの「Introduction」から始まり、「クレオパトラの夢」、「マイルストーン」、「ナイーマ」とジャズスタンダードが続く。
しかしその後はアルバム収録の渡辺香津美のオリジナル曲が続く。

Mo' Bopのサウンドはロック色が強く、複雑なリズム上で展開されているものが多い。
ボナとオラシオはそれをいとも簡単に演奏していて、その上を渡辺香津美が流れるようにギターで展開していく。

ジャコ・パストリアスの影響を色濃く残すボナのソロはメロディアスだが、かなり速いパッセージを奏でる。
ソロでは「Smoke on the Water」や「Voodoo Child」などのフレーズを入れたりとお茶目なところもある。
また、ジャコがソロでよく使うフレーズをさりげなく入れたりする。
また速弾きをしながらのスキャットもすっかり御馴染みとなっている。

渡辺香津美がアイドルだったというオラシオは、彼との競演を素直に喜んでいる。
オラシオはパワフルな技巧派ドラマーで、ソロはとにかく圧巻だ。
CDで聴いていてもこのドラマーの凄さはすぐわかるほどだ。

渡辺香津美はシンセギターやエフェクターを操り、このシンプルなトリオ構成に厚みを持たせてている。
情熱的に奏でたり、時にクレージーにギターを掻きむしったり。
3人とも非常に楽しそうに演奏しているのが印象的だ。

CDでは聴き慣れた Mo' Bop ギタートリオだが、映像で見ると迫力が違う。
さらりと演奏しているが、実は複雑なリズムやリフだったりで、そのハイレベルなテクニックに驚かせられる。
またこのDVDにはちょっとわかりづらいが、ライブ映像以外にも18分のインタビュー映像も入っている。
見る機会がある人はこちらも見逃さないでチェックしよう。

いやー、DVDもいいけど、やっぱりまた是非生ライブを見たいものだ。
ちなみに今年の東京JAZZ 2010ではTOCHIKA2010と銘打って渡辺香津美が出演を予定しているようだ。
今のところメンバーはまだ明らかにされていない。
Mo' Bop ではないが、あの名盤『TOCHIKA』の名前を付けたステージは見逃せない。
あの「Unicorn」はたぶん間違いなく演奏してくれるはずだ。
今から今年の東京JAZZが楽しみだ。



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