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功山寺決起

第162回 独立講演会(@東京)に応募しました。

「海外にいるという理由だけで日本国民に支給しない」という問題と向き合っています(2020-07-24 11:15:17)

2020-07-24 18:49:55 | On the Road


 たとえば、海外の同胞への一律10万円給付にしても、このブログで話題にすることが多いですが、具体的な交渉はほぼ伏せています。
 数字で表せば、99.90%はまだ伏せていると言うべき実態です。

 なぜ、そうするか。
 ここでも「脱私即的」 ( だっしそくてき ) という、おのれが作っておのれに課している命題があります。
 わたくしを脱して、ほんらいの目的に即 ( つ ) く。
 ほんらいの目的とは、祖国と主権者のためになる。それだけです。
 したがって、途中経過を漏らして、交渉を駄目にするリスクは絶対に冒しませんし、もしも交渉が実ったら、その時は手柄は他者のものです。
 ぼくのケースは、自由民主党の創立から65年の長い歴史で、おそらくは初めてのケースです。なぜなら、当選回数も役職も関係なく、水面下では内閣総理大臣からおひとりの新人議員に至るまで自由に交渉しているからです。
 水面下以外では、謙虚であることに徹します。そうでないと、人は話を聴きません。それ以前に、人としての基本です。当選回数が1回しかない議員、ほとんど何の役職もない議員であることを忘れることはありません。
 このことについても「当選回数なんか関係ない。何を言ってる。そんなもんは関係なく働け」というコメントがよく来るのですが、あなたさまの誤解ではありありませんか ?
 そのうえで、水面下では、築いてきた信頼関係に基づいて、徹底的に自在に、当選回数などの制約を一切受けずに行動しています。

 上記の記者経験からしても、こんなことはこれまであり得なかったと客観的に考えています。
 記者時代、かなりの水面下交渉を知っていました。


▼そのうえで、海外の同胞への特別定額給付金の支給について、ひとつだけ申しておきます。
 日本国民をひとりも区別しない、取り残さないためにこそ、動いているのです。
 たとえば国内の給付についても、実は取り残しが起きています。4月27日の時点で住民基本台帳に記載されていることが条件になっていますが、さまざまな事情で記載されていない国民がいます。記載されていても、受取ができない国民もいます。さらに、世帯別の給付にしたのは、安倍政権の大きな間違いのひとつです。これで受け取れなくなった国民もいます。家庭の事情を抱えるひとは、決して少なくないのです。

 極めて残念ながら、ぼくも24時間しかありません。
 特に国内の政治家、官僚、経済人らと交渉できるのは、健全な常識からして、朝はどんなに早くても、午前6時以降です。夜は、午前零時までです。
 特に地位の高いひとびとに対しては、国民や企業内から選ばれてその地位にいらっしゃるのですから、よほど特別な事情のない限りは、もっと時間帯を狭く考えて、午前7時から午後10時までを、勝手に決めた基準ですが、交渉の時間帯としています。
( 国内で交渉できないこの時間帯を、時差のある海外との議論、交渉に充てたり、たとえば今ですと小説原稿の仕上げに充てたりするのです。睡眠は当然、非常に絞られます。これもおよそ1500日、ずっとそうです。しかしみなさんと「寝る」と約束したので、完全徹夜だけは最近、しないようにしています )

 そして沢山の未解決の懸案が同時進行します。
 日本の政府は、ほんとうに、ほんとうに仕事が遅いです。こないだも、その政府で厚労大臣を務められた旧知の塩崎恭久代議士とふと、「何もかも遅いよね」と話したばかりです。
 わっと叫びそうになるぐらいに、遅いのですが、評論家やコメンテーターではないので「遅い」と批判していても始まりません。
 これに耐えて交渉し、その交渉によってこそ、すこしでも政府の決断や行動が早くなるように実務を通じて促しています。
 だから、国内給付の不公平を知りつつ、まず大きな不公平であるところの「海外にいるという理由だけで日本国民に支給しない」という問題と向き合っています
 国内給付の不公平も、その当事者である国民にとっては、まさしく巨大な問題です。それが分かりますから、正直、苦しいです。ぼくが万能の未来型AIでないこと、能力以前に時間と命に限りがあることが、ほんとうに心苦しくて、4年間、ずっとこゝろ安らぐことが1日もありません。

 したがって、海外の同胞をさらに切り分けることをしないことがいちばん、最優先です。
 それでもパスポートをお持ちでなかったりするかただけは、本人確認がすぐにできませんから、次の段階になります。これも心苦しいことそのものですが、やむを得ません。「本人確認が複雑です」・・・このような言い分を官僚が「できません」と言う理由にしてきたこと、政治家もそれに唯々諾々と従ってきたことを、まずは打ち破らねばなりません。。
 官僚、行政官にとっては、事態は複雑なのですが、複雑ではありません。
 できるところから一歩づつやる、それに徹するのです。人間において、社会性の高い仕事については、これが鉄則です。





消費減税の議員立法、長尾副代表の奮闘(2020-07-23 17:38:08)

2020-07-23 19:18:01 | On the Road

▼来週の半ばに、「日本の尊厳と国益を護る会」(護る会)の執行部会を開き、消費減税の議員立法の新しい改訂版を議論します。
 消費減税の議員立法については、法制局の志ある連携を得て、何度もいったん着地しました。
 しかし(1)護る会の総意をじっくりつくる(2)実現可能性を高めるーという目的のために改訂を重ねています。

▼護る会の掲げる目標は、いずれも茨の道です。
 その道こそを往きます。
 粘り強く、諦めず、ひたひたと、匍匐前進にて、こゝろの目線は高く。



▼護る会の消費減税についての座長は、長尾敬・副代表(衆議院議員)です。
 長尾副代表が愚痴ひとつ言わずに取り組んでくれる姿勢に、本音で敬服しています。
 長尾さんは、法制局との信頼関係をつくり、維持し、そして護る会の執行部会でも総会でも消費減税についてはいつも議論が百出すること、それを踏まえて代表のぼくが繰り返し改訂をお願いすること、いずれにも真っ直ぐ向き合ってくれています。

 国会議員になって、この夏、満4年。
 ほんらいの任務は、ひとの苦しみを背負うことであると、つくづく実感しています。
 生身の人間ですから、それは簡単なことではありません。
 長尾さんを見ていると、こういう、淡々とぶれない姿勢こそが肝心だなと、教えられる気がするのです。

 護る会は衆参56人もの議員がいます。
 そのうち、ひとりのことをこんなに書いていいものか、ためらいました。
 しかし消費減税は多くの主権者の大きな関心事です。それに向かいあっている人間像を、こうやって、ほんのすこしながら紹介したかったのです。

 ぼくは議員立法の改訂作業を踏まえて、政権の中枢と直接の議論を重ねています。
 何もかも険しい道のりの懸案ばかりですが、懸案があるからこその護る会ですからね。ぼくも長尾さんのように淡々と、めげずに、やるほかありませぬ。
 胸の奥は熱く。

 人生のさまざまな困難と向き合う、みなさんと同じです。
 武漢熱の第二波が来ていようとも、何が起きようとも、どこまでも、一緒にやりましょう。

 消費減税もまた、交渉ごとですから、中身を途中で公開できませんが、このエントリーの冒頭に記した「来週半ばの執行部会」を経て、今回の議員立法・改訂版が、やがて護る会の総会で諒承される日が来れば、条文案をはじめすべて公開します。





「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」7月27日放送開始!(2020-07-22 09:56:02)

2020-07-22 11:45:45 | On the Road

▼新動画の「青山繁晴チャンネル・ぼくらの国会」のURLはここです。
 初放送はまだですが、チャンネル登録はできるそうですから、よろしければどうぞ。



自由民主党の外交部会と領土をめぐる特別委員会(2020-07-22 04:08:35)

2020-07-22 11:31:57 | On the Road

▼きのう7月21日火曜、ほぼ午前中いっぱいの長時間にわたり、自由民主党の外交部会と領土をめぐる特別委員会などの合同会議が開かれました。
 先日の国防部会・勉強会での、尖閣諸島についての包括的な議論に引き続き、今度は、沖ノ鳥島に中国が不当に海洋調査船の「大洋号」を連続で10日間も活動させている問題を総合的に議論しました。



▼ぼくは「沖ノ鳥島周辺は、海洋資源が比較的に少なく、水深も非常に深く、資源調査とは考えられない。潜水艦の航路確保のための調査でもないだろう。沖ノ鳥島を現実に粉砕してしまう実力行使を考えている恐れがある」と発言しました。
 これは、ずっと領土問題に取り組んでおられる新藤義孝・特別委員長の「中国の海洋調査は、資源調査に見えるときも、なにかの行動の前兆になることが多い」という趣旨の的確な発言と呼応する認識です。




11月11日発売!(2020-07-21 16:23:49)

2020-07-21 17:24:51 | On the Road


▼本日7月21日火曜の未明、夜が明けるかどうかのとき、自宅の仕事場にてのことです。
 まだ、細かな手直し、確認はしますが、もう大きく改稿することはありません。

 作家としてのぼくにとっては、ちいさな記念日となりました。 ( さきほど、チャンネル桜の「青山繁晴が答えて答えて答える」の収録があり、そこでもすこしお話ししました )
 純文学小説として「平成紀」 ( 幻冬舎文庫 ) がありますが、それに続く第二作が、ようやく上梓されることがこれで固まりました。

 実は「平成紀」のまえに、文學界新人賞 ( 文藝春秋 ) の最終候補作となった「夜想交叉路」があります。
 しかし、この回の文學界新人賞は結局、受賞作品無しとなりましたから、これは印刷されていません。
 だから、印刷され出版される小説としては、この「わたしは灰猫」が第2作となります。

▼アイデアを次第に練っていって、起稿、すなわち実際に書き始めたのは、平成14年、皇紀2662年、西暦2002年の3月16日でした。
 そこから11年3か月半を経た平成25年の7月4日に初稿を脱稿しました。
 ここまでも信じがたい長い歳月を要したわけですが、そのあとさらに、いわば数奇な運命を辿るとは思いもしませんでした。
 ある伝統ある文芸誌に掲載が決まっていたのが、編集長の交代で急に無くなったり、まさかのことが起こりましたが、そのたびに、むしろ改稿のよき機会と考えて、書き直しを重ねました。。

 そして時代は、平成から令和に進んだ今日、実質的に脱稿したわけです。実に18年と4か月余りを経て、ついに本の姿になっていくというのは、それなりの感慨があります。
 しかし本はみなさんに、読者に読まれて初めて本になるというのが信念のひとつなので、ほんとうはまだ生誕前です。

▼最後は、ほぼ〆切通りに脱稿しました。
 したがって、版元の扶桑社から提示された出版日程のままに進めることができると思います。

 このあと、数日間、いずれも必ず深夜の作業になりますが、最後の推敲をいたし、8月上旬に版元からゲラ ( もう本のページの姿になった仮印刷 ) が届き、あらためて印刷されたものを違う目で見てみて、ゲラ直しを行います。
 このゲラ直しを二度にわたって丁寧に行い、完成し、出版社に戻すのが、8月下旬、そして「校了」を迎えます。
 これは、著者の手を離れて、完成本の印刷作業に入ることを意味します。
 この校了日は、8月28日です。

 これと同時進行で、帯の文言を決めたり、表紙のデザインをやったり、という、ちょい愉しい作業をやります。
 この作業の〆切も、8月上旬です。
 これも本文と同じく、ゲラが出てきて、それを確認・修正します。
 校了は、本文と同じく8月28日です。

▼そして、ついに見本が出てくる予定が、11月上旬。
 さぁ、この先は読者の世界です。
 都心の書店に夕方から発売になるのは、11月9日、全国津々浦々の発売が11月11日です。