自民党の青山繁晴参院議員は12日朝、ニッポン放送のニュース番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」に生出演し、石破茂首相が高額療養費の負担上限額引き上げ凍結を表明し、令和7年度予算案が参院で再修正されることについて、「政局の始まり」「(首相は)一定の政治責任は取らざるを得ない」などと語った。
青山氏は番組で、「政局の始まり。衆院で通った予算案を再修正するのは、現憲法下で初めて。その理由は『(石破)首相が迷ったから』というのはハッキリしている。だいぶザワついている。自民党の中も、国会の中も」と語った。
さらに、「基本的に、(石破首相は)財務省の言うことを優先し過ぎている。ご病気の方は公的補助(高額療養費)がないと途中で命を諦めることになる。弱者の味方の石破首相なのに、『こんなお金のかかることは困る』という財政当局の言うことに耳を傾け、国民を見ていなかった」と述べた。
また、「4カ月後には参院選が迫っている。参院から『選挙が戦えない』『(国民負担が高過ぎて)国民を見ていない』という批判が激しかった。命にダイレクトに関わることで、『どっちを向いているんだ』となった結果がこれ(再修正)です。一定の政治責任は取らざるを得ないと思います」と語った。
自民党の保守系グループ「日本の尊厳と国益を護る会」(護る会)は27日、党本部で会合を開き、今国会の焦点とされる選択的夫婦別姓の導入の是非に関し、提言をまとめる方針を決めた。年度内を目途に策定する。
また、護る会の幹事長を山田宏参院議員から佐々木紀衆院議員に、事務局長を高木啓衆院議員から石橋林太郎衆院議員に交代する人事案も了承した。両役職の変更は令和元年6月の護る会結成以降初めてとなる。
「直接会って謝罪を」
「遺憾で終わらせるのではなく、会長ご自身が元島民に直接会って謝罪してください」
青山繁晴参院議員は合同会議で、稲葉氏らNHK関係者にこう訴えた。
この日の自民党の会議でも、当初NHK関係者は、映像を悪用する韓国メディアの姿勢を問題視するだけにとどめていた。これを受け、青山氏らがNHKの「製造責任」を指摘しつつ謝罪の必要性を求めると、稲葉氏も「真摯に受け止めて考える」と応じた。
韓国メディアなどの悪用についても、稲葉氏は「誤情報と同じような性質のもので、しっかりと対応していきたい」と語った。
青山氏は会合後、「遺憾では足りない。韓国のせいにしているのも違う。公共放送の責任として島民の方々、国民や世界の人々に対する責任として『これは違っていた』と明らかにするべきだ」と記者に語った。
青山氏は「『綸言汗の如し』(皇帝が発した言葉は取り消せないという中国の格言)も存じないのではないか」と述べ、「現職の総理が大連立、ダブル選の言葉を使うこと自体アウトだ。その単語を使ったら、やる気があって言っているということになって、本来言ってはいけない」と指摘した。
一連の発言の反響について、青山氏は「総理はしてやったりと思っているのではないか。言葉の効果を案外考えている(人だ)。(周囲が)右往左往すればコントロールしやすい」と述べた一方、「党内はがくぜんとしている」と語った。
首相がトランプ次期米大統領の就任前の首脳会談を見送ったことについて、青山氏は「トランプ氏と会談して、切り返しができなかったら(どうなるか)。少数与党で自民党内の人望も低い。それを考えたら行くのはためらう」と述べ、会談の結果次第で党内で首相に離反する行為が起きかねないとの考えも示した。
青山氏は、昨年11月に自民が大敗した衆院選を受けた党会合で「しかるべき時期に辞意を表明すべき」と首相に対し、引責辞任を求めていた。
自民党の青山繁晴参院議員は、岩屋毅外相が中国人の観光滞在査証(ビザ)に関して10年間繰り返し使用できる数次査証の新設などを表明したことについて、昨年12月31日付のブログで異論を唱えた。党内審議を経ていないと指摘し、「日本の同胞より中国の人々を大切にして、どうしますか」と疑問視した。
青山氏はブログで、一連の措置を挙げて「いずれも自民党の外交部会などの議論がゼロのまま中国側に約束した」と指摘。医療目的で来日する中国人が国内の医療機関を圧迫しているとして、「こうした不条理が、さらに全国で拡大する恐れが強まっている」と危惧した。
その上で「党の岩盤の支持層だった国民は、決定的かつ致命的な憤怒を、石破茂政権に抱いているのが、ありありと伝わってくる」と書き込んだ。