▼写真は、台湾有事の場合に先島諸島の同胞にどのように避難していただくかを議論しています。
きのう4月25日木曜に自由民主党で開かれたプロジェクトチームです。
オンラインで、知友の中山義隆・石垣市長、それに大浜イチロー沖縄県議が、議論に参加されました。
中山さんと大浜さんのお話をじっくり聴いてから、わたしは専門家のひとりとして、避難先とされている九州地方の問題にも踏み込んで、政府に問いました。
政府の想定は依然、空想的です。有事の経験なき政府だからです。
わたしは「3つの戦場に入りましたが、局地にとどまる戦争はありませんでした。必ず波及します。したがって、台湾有事の際にも『離島は危なくても九州なら安全』というような仮定をしていると、たいへんな混乱が起きます」と、たとえば指摘しました。
先ほど参議院のやや長時間の本会議が終わりました。このあと、わたしは連休が終わるまで行ったり来たり苛酷な日程になります その前に、衆院の補選について短く記しておきます
青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road
青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road
▼もうひとつ例を挙げます。
きのう別の会議で、太陽光発電の寿命が来たときに、毒物を含む膨大な、リサイクルできないゴミが出る問題を議論しました。
わたしは政府側に、「導入時に、やがて歳月を経たら、こうなると分かっていたはず。それにまったく触れずにFITまで使って大々的に導入したのは、行政府にも責任があるが、いちばんは政治の責任です。正直に言ってください。どんな政治の圧力がありましたか」
答えは、「菅内閣の置き土産」でした。
なにもかもあの時の民主党政権のせいにするつもりはありません。全くありませぬ。
しかし、野党が与党になって、なんちゃって偽リベラズムが政権を動かしたとき、悲惨なことがいくつも起きたのも事実です。
▼だからわたしは、自由民主党を中から変えることが王道だと考えているし、今回の補選でも東京、島根、長崎のいずれも自由民主党の候補を立てるべきだと主張しました。
それが、岸田政権が立てたのは、島根だけです。
わたしは今も、この姿勢に反対です。
情けないだけじゃない。
主権者の選択肢を奪っているのが、いちばんの深刻な問題です。
▼そして島根1区は、自由民主党系の候補と、野党系の候補の一騎打ちになりました。
野党の候補は、元は国会議員でしたから、わたしは存じあげています。
そのうえで、3補選で唯一の自由民主党候補が当選すべきだと考えています。
しかし、その候補が財務省出身ということで、素朴な疑問から、罵声と言うほかない非難まで、このブログに書き込まれています。
いずれも骨の髄まで、よおく分かります。
ただわたしは、遊説の現場でこの候補の眼の奥の奥までのぞき込んで、そして主権者の目の前で、「財務省出身だからこそ、増税の誤りを理解し、減税する議員になるべきです」と申しあげました。
候補者は、中国地方の財務局長まで務めて、島根や日本海側の経済の実情を、少なくともある程度はご存じです。国民の税を使いつつ職務として、知悉なさったはずです。
それならその潜在的な力を発揮して、過疎に苦悩する日本海側からこそ、減税や、日本海の自前資源の開発による新経済の勃興を目指すべきだと考えますから、力を尽くして、それを話しました。
これが、わたしの、選挙遊説です。
▼ブログを書く気がしないために、遅れに遅れているお知らせを、ふたつ。
∇「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」 ( ここ / 数十秒で完結するショート動画はここ ) の最新放送のひとつは、ここです。
習近平主席の危ない焦燥を赤裸々に指摘しています。
中国はいま、外国人にも言論弾圧の手を伸ばしていますから、それが来るリスクをいつも通り承知で、ありのままに話しました。