功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

外交部会の首脳「守るべきを守りきりました」(2020-07-07 15:29:56)

2020-07-07 20:53:10 | On the Road

▼下掲したこの文書の、第4項目を見ていただくと、「習近平国家主席の国賓訪日について中止を要請せざるを得ない」とあります。
 オールドメディアは「二階幹事長らの強い反対で、文章が修正された」と鬼の首を取ったようにこぞって報じていますが、誤報に誤報、虚報に虚報を重ねる行為です。
 元の文は「中止を要請する」ですが、これが「中止を要請せざるを得ない」となって、中身が後退しているのですか。
 礼節を強調しているだけであって、「中止を要請」、「中止」という中身はまったく変わっていません。

 たとえば「この会合は公選法に抵触する恐れがあるため、中止を要請する」と政党が党所属の国会議員に言うとして、「中止を要請せざるを得ない」と言うのと、中身が変わったとなるでしょうか。
 言われた議員は、どちらでも中止せねばなりません。



▼そして、みなさんも一緒に考えてください。
「反対によって修正された」と今、報じているオールドメディアは、きのう夕方から夜にかけて開かれた外交部会・外交調査会の全体会議が「紛糾して、結論が出なかった」と報じていたではないですか。
 結論が出なかったものが、どうして、その翌朝には、党の正式決定機関にかけられるのですか。
 そこにみずから眼を瞑(つむ)ったうえで、「修正された」「後退した」と報じるのは奇怪な振る舞いです。まさしく、奇怪な振る舞いと『言わざるを得ません』。

▼また決議の最後の3行、「中国政府は、このような国際社会の懸念に真摯に対応すべきであり・・・」という文章は新たに加えられました。
 これを持ってオールドメディアのなかには「反対派に押し切られて追加した」という趣旨を報じているところもありますが、何を言っているんでしょうね。
 これがあった方が、中国共産党にはキツイじゃないですか。
 キツイことを日本らしく丁重に申しあげているだけです。

▼先ほど、外交部会の首脳がぼくに「守るべきを守りきりました」と仰いました。
 まさしくその通りだと考えます。立派な仕事をなさいました。
 この首脳は、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) の一員でもあります。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政審で「香港をめぐる非難決議」諒承される(2020-07-07 15:20:36)

2020-07-07 16:28:00 | On the Road


▼自由民主党は7月7日火曜の午前、党の正式な政策決定機関である政審(政調審議会)を開き、中国の習近平国家主席の国賓来日の中止を要請するということがポイントの『香港をめぐる非難決議』を諒承しました。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHKも「虚報」(2020-07-07 10:16:53)

2020-07-07 12:43:11 | On the Road

▼今朝はとりわけ忙しくて、NHKの朝のニュースを流しておきチラ見することもできませんでした。
 そこで先ほど、サイトできのうの外交部会(正確には、外交部会・外交調査会合同の全体会議)をめぐる報道ぶりを見てみると、冒頭あたりに「(習近平国家主席の国賓来日について)政府に中止を求めるかどうかで意見がまとまらず、調整を続けることになりました」とあります。
 まず、いきなりの大嘘です。
 意見がまとまったからこそ、部会長に一任となったのです。

 これは自由民主党の長年の、確立された慣習であり、部会で自由な意見を出し尽くして、そのうえで、多数意見の方向がはっきりしてくれば、部会長が「最終的な扱いを一任していただけますか」と出席議員全員に諮り、諒解されると、部会としての方向が決したことを意味するのです。
 もしも、意見がまとまらなければ、一任の取り付けはできません。

 これをNHKの政治部の記者たちが知らないわけはありません。
 オールドメディアの全社、新聞、通信、テレビすべてそうです。
 もちろん、ぼくも記者時代から良く分かっていました。

 ところがNHKはサイトで「文言の修正を求める声が相次ぎ、意見がまとまりませんでした。このため、中山泰秀・外交部会長らが文言の調整を続けることになりました」と報じています。
 話を真逆にしています。
 もう一度、申しますが、自由民主党の外交部会と外交調査会は意見をまとめることができた、それも「中止要請の文言は変えない。だからこそ、中止を求める理由をさらに鮮明にするために、香港だけではなく、尖閣諸島への侵犯などを付け加えるという方向で中山部会長が文言を追加する、その作業が中山部会長に一任された」のです。


▼部会でまとまらなかったことにしたい勢力、そして、部会でまとまらないことを喜ぶ中国共産党、それだけに依拠して作った虚報としか言いようがありません。
 ぼくは、いかなる誇張も抜きにして、ありのままの客観的事実に徹して、申しています。

 部会でまとまらなかったことにしたい勢力、と書きましたが、自由民主党の議員であれば、そしてきのうの部会に最後まで出席していた議員なら、部会がまとまらなかったのではなく「部会にて、中止要請を変えないことが決まった」と、唯ひとりの例外もなく理解しています。
 例外はあり得ません。毎日のように部会で重大決定をしているのですから。

 そのうえで、先のエントリーで記したとおり、外交部会や外交調査会が属している自由民主党・政務調査会(政調)の責任者である岸田文雄政調会長の判断に、段階が移っています。
 その岸田さんの判断に圧力をかける意図を持って、記者に話した議員がいる可能性があります。
 しかし、そんなことは承知で、偏りのない取材を行い、公正な事実を報道することこそ、記者ほんらいの使命です。あったりまえですね。

 また、そのようにねじ曲げたことを記者に言え、という指示が二階幹事長から降りたとは、まったく思えません。
 そうではなく、阿(おもね)ているのです、自分から阿(おもね)ているのです。

 外交部会が終わった直後、少なからぬ議員が顔を見合わせて、すこし噴き出していました。
 その阿(おもね)りが、ありありと分かる部会だったからです。
 ぼくは笑いません。
 人間は弱い者です。それを知っているのが、物書きです。
 しかし、その弱さが日本のまつりごと(政)を誤ることは許しません。
 それを許さないのが、自由民主党の内部にあえて居る、不肖ぼくの役割だし、高い競争率を突破して記者となった諸君の使命でしょう。



▼主権者への情報提供の現状が、このように無残であればあるほど、言わざるを得ません。
 独立講演会でみんなと対話したい。
 東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の精確な文字情報で、水面下情報を提供したい。
 このブログは、ぼくが生きている限り無償で広く無条件に、情報を詳しく提供します。その代わり、たとえば中国共産党も北朝鮮も自由に読んでいます。
 ぼくの発信の役割をはっきりと分けて対処することが、唯一の道だと考えています。

 情報は、現代のライフライン。
 それをオールドメディアが寸断しています。

 ぼくらの祖国を甦らせるために、逢いましょう。
 独立講演会の新規募集が、感染症対策を尽くしつつ、復活しています。まずは8月の名古屋です。ここです。
 みんなの魂の眼と逢えると、わくわくしています。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共同通信も負けじと「虚報」(2020-07-06 23:48:25)

2020-07-07 00:35:00 | On the Road

▼このブログの読者からご要望があり、共同通信のネット版記事も見てみました。

「一部の出席者から来日中止を要請するのは望ましくないとする慎重論が上がり、結論は持ち越された」とあります。
 もう笑ってしまいます。
 結論は全く持ち越されていません。
 はっきり結論が出ました。
 原案のまま、「習近平国家主席の国賓来日の中止を要請」とすることを基本に中山泰秀・外交部会長に一任したのです。
 そのことに、最後は、二階派の議員からも異論は全く出ていません。

▼記事にはまた、「中山氏は会議終了後、決議案の文言を見直すかどうかに関し『まさに調整している』と記者団に述べた」とあります。
 これは、ひとつ前のエントリーに記したように「中止を要請する理由を、香港だけではなく、尖閣諸島への中国による侵犯などを加えるべきだという意見が多かったので、そのように強化することについて調整する」という意味であって、この記事もまた意味が真逆です。


▼さらに絶句するのは、この記事の最後の1行です。
「会議では、河村建夫元官房長官が『日中関係を壊すような文言はいかがなものか。修正すべきだ』と発言した」とあります。
 二階派の河村さんは、確かにそのように発言されました。
 しかし、これもひとつ前のエントリーに記したとおり、その河村さんの発言も入れて「中止という文言を変えて欲しい」という発言は全部でたったの5人。
「中止という文言は決して変えるな、削除するな」、「中止を求める理由を、尖閣などを加えて強化せよ」という発言は、ぼくの数えたところでは19人。衛藤征士郎・外交調査会長の数えたところでは22人。
 いずれにせよ、圧倒的な差です。
 それなのに、なぜ、ごく少数派の河村さんの発言だけを紹介して、他の多数の発言は完全無視するのですか。

 これで一体、客観報道と言えるか。
 いや、報道とか記事とか、もはやそれとすら言えません。
 ただのプロバガンダ、政治的に利用されているだけです。

 わがたいせつな古巣よ、不肖ぼくを育ててくれた古巣よ、あなたは一体どうしたのか。

▼そして、みなさんも、もうお気づきだと思います。
 これらの誤報記事から浮かび上がる共通点は、限られた同じ取材源の話、易々と取材に応じてくれる特定議員の話、それだけを基にしているな、ということです。
 取材力の著しい衰え、そしてキャップやデスクが真っ直ぐな眼でチェックする力の衰え、それが原因です。
 取材力の無い記者の書く記事は、社会の大きな迷惑です。

 主権者に公平な、正しい情報を提供するという志を、一体どこへやってしまったのか。

 今回の一連の誤報と虚報はしかも、中国を利する、中国に媚びるという深刻な側面を持っています。
 その意味から、単なるたまたまの誤報と言うことは、もはや、できません。
 ぞっとします。

 良心派の記者よ、立て。
 いるなら、立て。
 内側深くから、立て。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

毎日新聞と時事通信、虚報の競演(2020-07-06 22:35:32)

2020-07-07 00:16:17 | On the Road

▼きょう7月6日月曜の夕刻に開かれた、自由民主党の外交部会・外交調査会の全体会議について報じる記事を、ふたつほど眼にしました。
 いま夜の10時半過ぎです。会議が終わってから、すでに4時間ぐらいが経過しています。取材する時間は充分にあったはずです。
 記者を19年近く務めた経験からして・・・という言い方は、ほんとうは決してしたくないけど、あえて申さざるを得ません。

 きみたち、いったい何をどう取材してるのか?

▼ひとつの記事は、見出しに「紛糾」とあります。
 この記事は、参考情報としてあるところから送られてきたものです。どこの社の記事かは分かりません。ただし、実際の報道記事であることは間違いありません。

 見出しの全文は「習訪日中止要請をめぐり自民党外交部会紛糾」です。
 事実は、全く紛糾などしていません。
 なぜか。
 外交部会などの役員会が決めた、中国に対する非難決議案、それを支持する発言をする議員が圧倒的に多く、決議案のポイントである「習近平国家主席の国賓訪問については、中止を要請する」という文言の修正を求める意見は、ごく客観的にみて非常に少なく、また激昂して修正を要求するような発言はただのひとつも無く、「できれば考え直していただけないか」といった調子であり、どんな意味でも紛糾する場面など,一切無かったからです。

▼その記事には、「原案にあった『国賓訪日について中止を要請する』との文言に、中国との太いパイプを持つ二階俊博幹事長サイドが反発し、議論は2時間続いた。最終的に中山泰秀部会長に対応を一任し、『中止』の文言を残したうえで表現を微修正することとなった」とあります。
 これこそ虚報の典型です。
 なぜそう言わざるを得ないか。

 その「微修正」とは ( 仮に修正があるとしても ) 国賓訪日の中止を要請する理由に、「香港だけではなく尖閣諸島の領海侵犯や,ウイグル、チベット、南モンゴルでの人権侵害も入れるべきだ、特に尖閣は必須」という意見に基づく修正であり、まるで方向が逆です。
 むしろ「中止」を強化する修正なのです。
 中止という文言を弱める方向とは、真逆そのものです。

▼こうなると、誤報と言うより、どうしても「自由民主党の外交部会が、二階幹事長によって腰砕けとなった」、「習近平国家主席の国賓来日の中止を要請となっていたのを、引っ込める」としたい作為、いずれも事実とまったく違うのに、そういうことにしたいがための虚報に見えてきます。
 あるいは、その作為が無いとしても、いわゆる親中派の議員だけに取材して、その言うとおりに記事を書くという、本物の記者なら絶対にやってはいけないことをやっている恐れが充分にあります。


▼もう一本は、時事通信のネット版で見た記事です。
 これも「部会の議論は、二階派の圧力で、中止という文言を変えるということになった」としか読めない記事です。
 一読しただけで、その二階派の議員にしかほぼ話を聴いていないのだろうと想像できる記事です。
 二階派の議員の発言は、たった5人でした。「中止を変えるな」と発言した議員が20人前後いたのに。
 ちなみに、その二階派の議員についても、二階幹事長ご自身が何かを指示したということは無いだろうと考えています。

 現実の部会は、中止という文言を変えることになどなっておりませぬ !
 この記事は「部会はそうでも、やがて潰されるだろう」と書いているのではありません。「部会で、中止という言葉は潰されると決まった」という趣旨を書いているのですから、確実に、誤報です。


★こういう出鱈目な記事が、実際の外交部会・外交調査会の全体会議の結果をねじ曲げることにならないか、それを思わず心配するぐらい滅茶苦茶です。
 曲学阿世 ( きょくがくあせい ) 、真理を曲げて権力におもねる学問という言葉があるけど、曲報阿世という新語を創りたくなる。

 まず何よりも、取材の基本と言うより、取材の根幹が分かっていない。
 取材は、一方に加担する取材であってはならない。
 取材は、政治的に利用される取材であってはならない。
 取材は、やりやすいところに掛けるのではなく、取材しにくい、やりにくいところに掛けるのを取材と呼ぶ。

 記事を書いて欲しい側にだけ聞いて、記事を書くなら、それは読者、ひいては主権者への裏切りであり、そんなことしかできないのなら・・・いや、もうこれ以上、言うまい。
 つくづく、呆れ果てた。
 もう勝手にせい。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする