
Story
マリー・アントワネット(キルスティン・ダンスト)は母のマリア・テレジア(マリアンヌ・フェイスフル)の意を受け、ルイ16世の妃となるべく、フランスへと旅立つ。ルイ16世の肖像画を手に、まだ見ぬ王太子に無邪気に胸はずませるアントワネット。しかし、フランスで待っていたのは過酷な現実。結婚後、ルイ16世(ジェイソン・シュワルツマン)はアントワネットに指一本触れようとしない。世継ぎを生まなくてはならない義務がプレッシャーとしてのしかかり、側近達の陰口が耳に入る。絶えず監視され、息が詰まりそうな宮廷生活と愛のない結婚生活の心の隙間を埋めるように、アントワネットは浪費やギャンブルに逃避する。
そして、ルイ15世の崩御とルイ16世の戴冠、フランス革命の勃発と、歴史は動いて行くのだった。
2005年/アメリカ・フランス・日本/ソフィア・コッポラ監督作品

評価 ★★★★☆(甘め)
ソフィア・コッポラが言うように、この映画は周囲の者から見たアントワネットではなく、アントワネット自身が経験した出来事を、アントワネットの視点で描いている映画だなと思いました。また、アントワネットをキルスティン・ダンストが演じていることで、より現代女性に近い身近な存在にしています。
ルイ16世との愛のない結婚生活に悩み、周囲からはオーストリアとフランスの同盟を確かなものにさせるために、早く世継ぎをとせかされる日々、そんな重圧から逃れようと、アントワネットは華やかなドレスや靴、ケーキにお菓子、ギャンプルへと逃避していきます。心の隙間を埋めるために、浪費などに逃避するのは、時代が変わっても女性に共通する心理行動のように思えて、アントワネットにとても共感できました。
また、義弟夫妻に子供が産まれて、祝福するアントワネットですが、その一方で泣き崩れる様子も描かれていて、同じ女性としてとても切なくなりましたね。
アントワネットがルイと初めて本物の夫婦になり、念願の世継ぎも産まれるようになると、アントワネットの心が満たされたのか、しだいに浪費はしなくなり、服装も慎ましいものに変わっていきます。華やかな宮廷での生活よりも、子供たちとの穏やかな生活を選ぶようになり、このようなアントワネットの行動も、彼女をとても身近な存在に感じさせました。
ソフィア・コッポラの描くアントワネットは、王妃という身分でなかったら、ごくごく普通でとても平凡な女性として描いています。だから現代女性にも共感できる部分がとても多くて、彼女をより身近な存在として感じさせるのでしょう。
日本ではベルばらで馴染みの深いアントワネットですが、漫画にも歴史教科書にも描かれていないアントワネットの姿がこの映画にはあります。終わり方がちょっと唐突な感じはありましたが、感情的に描かれていないのがかえって良かったような気がしました。
それからこの映画は、キャンディ・カラーで溢れたとても華やかで美しい映像で描かれています。アントワネットの周りにはいつも色とりどりのドレスやケーキ、お菓子などで溢れ返っていて、うっとりするほどです
女性の好きなものがいっぱい詰まった映画なので、女性には特にオススメの映画ではないでしょうか

評価 ★★★☆☆
これは、ソフィア・コッポラ版「地獄の黙示録」とみました。
ルイ16世との満たされない結婚生活。それから逃避するような、ファッション、ケーキ、ギャンブル、パーティーと、全編にわたって過剰な消費がこれでもかと描かれています。現代の消費文化をカリカチュアライズしている印象を受けました。その行き着く先は・・・?。ラストの荒れ果てたヴェルサイユ宮殿のショットがそれを暗示している様です。ここで、ドアーズの「ジ・エンド」が流れてきても良かったかも。
それから、王侯貴族なのに立ち居振る舞いに威厳や高貴さが全く感じられませんでした。アントワネットを筆頭に現代の人間をそのまま18世紀に放り込んだみたいです。もちろんこれは監督が意図して演出したものと考えられ、音楽の使い方と併せて、それが一層現代とのオーバーラップ感を強めています。
(「マリー・アントワネット」2007年1月 ワーナーマイカルシネマズMM横浜にて鑑賞)
マリー・アントワネット(キルスティン・ダンスト)は母のマリア・テレジア(マリアンヌ・フェイスフル)の意を受け、ルイ16世の妃となるべく、フランスへと旅立つ。ルイ16世の肖像画を手に、まだ見ぬ王太子に無邪気に胸はずませるアントワネット。しかし、フランスで待っていたのは過酷な現実。結婚後、ルイ16世(ジェイソン・シュワルツマン)はアントワネットに指一本触れようとしない。世継ぎを生まなくてはならない義務がプレッシャーとしてのしかかり、側近達の陰口が耳に入る。絶えず監視され、息が詰まりそうな宮廷生活と愛のない結婚生活の心の隙間を埋めるように、アントワネットは浪費やギャンブルに逃避する。
そして、ルイ15世の崩御とルイ16世の戴冠、フランス革命の勃発と、歴史は動いて行くのだった。
2005年/アメリカ・フランス・日本/ソフィア・コッポラ監督作品

評価 ★★★★☆(甘め)
ソフィア・コッポラが言うように、この映画は周囲の者から見たアントワネットではなく、アントワネット自身が経験した出来事を、アントワネットの視点で描いている映画だなと思いました。また、アントワネットをキルスティン・ダンストが演じていることで、より現代女性に近い身近な存在にしています。
ルイ16世との愛のない結婚生活に悩み、周囲からはオーストリアとフランスの同盟を確かなものにさせるために、早く世継ぎをとせかされる日々、そんな重圧から逃れようと、アントワネットは華やかなドレスや靴、ケーキにお菓子、ギャンプルへと逃避していきます。心の隙間を埋めるために、浪費などに逃避するのは、時代が変わっても女性に共通する心理行動のように思えて、アントワネットにとても共感できました。
また、義弟夫妻に子供が産まれて、祝福するアントワネットですが、その一方で泣き崩れる様子も描かれていて、同じ女性としてとても切なくなりましたね。
アントワネットがルイと初めて本物の夫婦になり、念願の世継ぎも産まれるようになると、アントワネットの心が満たされたのか、しだいに浪費はしなくなり、服装も慎ましいものに変わっていきます。華やかな宮廷での生活よりも、子供たちとの穏やかな生活を選ぶようになり、このようなアントワネットの行動も、彼女をとても身近な存在に感じさせました。
ソフィア・コッポラの描くアントワネットは、王妃という身分でなかったら、ごくごく普通でとても平凡な女性として描いています。だから現代女性にも共感できる部分がとても多くて、彼女をより身近な存在として感じさせるのでしょう。
日本ではベルばらで馴染みの深いアントワネットですが、漫画にも歴史教科書にも描かれていないアントワネットの姿がこの映画にはあります。終わり方がちょっと唐突な感じはありましたが、感情的に描かれていないのがかえって良かったような気がしました。
それからこの映画は、キャンディ・カラーで溢れたとても華やかで美しい映像で描かれています。アントワネットの周りにはいつも色とりどりのドレスやケーキ、お菓子などで溢れ返っていて、うっとりするほどです



評価 ★★★☆☆
これは、ソフィア・コッポラ版「地獄の黙示録」とみました。
ルイ16世との満たされない結婚生活。それから逃避するような、ファッション、ケーキ、ギャンブル、パーティーと、全編にわたって過剰な消費がこれでもかと描かれています。現代の消費文化をカリカチュアライズしている印象を受けました。その行き着く先は・・・?。ラストの荒れ果てたヴェルサイユ宮殿のショットがそれを暗示している様です。ここで、ドアーズの「ジ・エンド」が流れてきても良かったかも。
それから、王侯貴族なのに立ち居振る舞いに威厳や高貴さが全く感じられませんでした。アントワネットを筆頭に現代の人間をそのまま18世紀に放り込んだみたいです。もちろんこれは監督が意図して演出したものと考えられ、音楽の使い方と併せて、それが一層現代とのオーバーラップ感を強めています。
(「マリー・アントワネット」2007年1月 ワーナーマイカルシネマズMM横浜にて鑑賞)
そして女性の中でもうんと評価が分かれているようです。
私は結構楽しめました。
歴史を描いた重い作品はソフィア以外の監督にとって貰うことにいたしましょう~。
キライ・キライも好きのうち・・って様相になってきたひらりんです。
彼女の不思議な魅力が、
ひらりん内で開花するのがコワイィィィィ・・って感じ。
「スパイダーマン3」が正念場ってところでしょうか。
という事でこの映画も、ハチャメチャ宮廷ものとしては楽しめましたが、
普通の出来・・・になってしまいました。
この映画は本当に評価が分かれてますね。。
もっと人間ドラマに重点を置いてほしいという感想があったり、歴史物として描いてほしかったという感想も・・。
私は最初からそれを期待しないで観ていたせいか、思ったより楽しめました。^^;
他の監督が撮るマリーもちょっと観てみたい気がしますね。
TBありがとうございました。
私はキルスティン・ダンストそんなに嫌いではないのですが、この映画のレビューを色々読んでびっくり。。
結構苦手な方って多いんですね。。
決して奇麗な女優さんではないのですが、時々すごく奇麗に見えたり、不思議な魅力を持った女優さんだなと思います。^^;
「スパイダーマン3」はどんな感じになるんでしょうね?
今からちょっと楽しみです!
イラストいつも感心してます^^
甘ったるい感じがして、劇場へはいかなかったけど
意外にもソフィアワールドにはまってしまいましたよー。笑
現代風に置き換えたところが、観やすかったです。
堅苦しさを排除して、別の視点でマリー・アントワネットを描いてましたね。
いつの世も、女性の心理は同じですね。
女性の好きなものだらけで、満足した作品でした!!
早速、遊びに来て頂いて嬉しいです。
イラストもありがとう!
アントワネットの世界観に変身させたら面白いだろうと思って、やってみたのですが、意外と髪型難しかった~。。(笑)
この映画、賛否両論あるみたいですが、私もソフィアワールドにハマってしまった一人です~。^^;
アントワネットを別の視点から描いていたのが面白かったですね!
登場人物に高貴さが感じられなかったのは残念だけど、現代風に置き換えたのも、なかなか面白くて好きです♪
ドレスや髪型、お菓子など、映像がキャンディカラーに溢れていて、観ているだけで楽しくなる映画でした。^^