夫婦でシネマ

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復讐捜査線

2011年09月04日 | は行の映画
Story
ボストン市警のベテラン刑事、クレイブン(メル・ギブソン)の家に、娘・エマ(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)が帰って来た。MITを卒業したエマは、現在はノースモアという企業で研修を受けているところだった。体調が悪そうなエマを病院に連れて行こうと玄関を開けた途端、エマが何者かに射殺されてしまう。クレイブンは独自に捜査を始め、エマが勤務していたノースモア社が核兵器開発に関わっていることを知る。その機密を告発しようとしたエマは、ノースモアに暗殺されたのだ…。(goo映画より。)
2010年/マーティン・キャンベル監督作品





評価 ★★★★

!! ネタバレ注意!!

おもいっきりB級の題名ですが、核兵器開発に絡む陰謀をからめた社会派の味も捨てがたい秀作です。
最愛の娘を目の前で殺害されたメル・ギブソン演じるクレイブン刑事が捜査を始める訳ですが、事件の裏の巨大な陰謀が徐々に明らかになってくるくだりがスリリングです。核弾頭を他国製にみせかけるというのも実際にやりかねないことで背筋が寒くなりますね。なにしろ国防総省も陰謀に一枚噛んでいる訳で、一介の刑事が手に負える性質のものではありません。孤立無援で捜査を続けるクレイブン刑事の焦燥が伝わってくるようです。しかし、娘への愛情を丹念に描いているためクレイブンの復讐心がいかに強いかわかるので、この後待ち受ける最終対決に私たちの関心はいやがおうにもかき立てられる訳です。
そんな中でも特筆なのは隠蔽工作のプロ・ジェドバーグを演じたレイ・ウィンストン。知性と教養を兼ね備えた殺し屋、何気ない会話で殺すべき相手か否か天秤にかけるその眼光には凄みがあり、さすがのクレイブン刑事もビビってしまうほどでしたね。

アクションに派手さはないですが、あくまで必要な箇所に挿入しているためインパクトがあります。これは現在のアクション映画がすっかり忘れてしまった要素で、まるで70~80年代のアクション映画を観ている錯覚にとらわれました。 クレイブン刑事のいささか無茶な行動もリッグズ刑事(リーサル・ウェポン)の晩年を観てるみたいで感慨深いものがありました。 ドラマ部分がちょっと間延びする所があるのが残念でしたが、そのへんはマーティン・キャンベル監督の持ち味?なのでしょうがないか。多少の欠点はあってもよくできたアクション映画を観た満足感に浸れる作品でした。


映画『復讐捜査線』公式サイト


(「復讐捜査線」 2011年8月 ララポート横浜 にて鑑賞)

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1 コメント

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放射能汚染 (KGR)
2011-12-12 17:59:47
それなりに面白かったんですが、
震災や原発事故を理由に止めた映画は
単なる口実だったんだなって気がします。

メル・ギブソンが標的じゃなかったってのが意外とすぐわかって驚きました。
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