「信玄忍法帖」
著者 山田風太郎
めらめら度★★★☆☆
20240515水→20240607金
読書歴30余年、1025冊目の読破である。ようやく読書意欲が復活して来たので、久々、長編に挑戦。つーても、読了に1ヶ月弱かかっているので、相変わらず遅読だ。まァ、隙間時間に読むだけだし、スマホに優先順位が劣るし、こんなものだろう。もっと、沢山の本を読みたいが、本当に時間が足りなくて…。アラフィフのオッサンは、最近、人生の短さを痛感しています。
で、久々の長編は、山田風太郎の忍法帖シリーズ。シリーズ第8長編らしいが、物語に直接的な繋がりがないため順番に読んでいない。個人的に5作目の忍法帖シリーズだ。毎回、よくもこんな変態エロ忍法を思いつくよなァ。人間の根本に性欲があることは否定しないけど、なにもここまで性欲を武器にして戦わなくても…。エロとグロが濃密にめくるめく!
しかし、エロ要素なしの歴史小説としても、単純に面白い。山田風太郎の歴史小説って、ハチャメチャなようで、実は、歴史の検証とかちゃんとしているんだよねェ。信玄の死を偽装する武田、それを疑う織田と徳川。歴史の分岐点となる、信玄の死を巡る陰謀が面白い。しっかりした歴史観に、ハチャメチャな変態エロ忍法、これが山田風太郎の超絶エンタメだ。
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