「医学常識はウソだらけ」
著者 三石巌
めらめら度★★★★☆
20240402火→20240515水
読書歴30余年、1024冊目の読破である。読書意欲が絶賛低下中なので、一旦、小説から離れて実用書を読んでみた。本書は、95歳まで現役バリバリだった物理学者の説く健康法である。医学と科学の違いを明確にし、科学者ならではの合理的な健康法が紹介されている。俺も五十路を目の前にして、身体にガタを感じるようになって来たので、健康が何より気になるのだ。
医者への不信感は、大なり小なり、誰もが持っているだろう。長いこと待たせ、やっと問診かと思ったら検査に回されて、曖昧な検査結果から曖昧な診断をして、やたら薬を処方される。去年、亡くなった我が父親は、やたら病院に行く人で、薬の飲み過ぎで寿命を縮めたようなものだった。やっぱり、自分の健康は、自分で管理しないとなァ。
この本を読む前から、健康の源は、正しい栄養だと思っていた。そして、この本には、その考えがより実践的に記されている。正に、求めていた知識に巡り合えたような感動があった。俺の身体に秘められた回復力と免疫力は、町のヤブ医者よりも頼りになる高度なシステムなのだ。問題は、回復力と免疫力を高める栄養である。三石巌先生の提唱する分子栄養学は、正に、その神髄だ。
が、この本の全てが正しいかというと、ちょっと首を傾げるところもあり…。栄養に満ちていれば、タバコを吸っても害じゃないとか、運動は、活性酸素を作るからしない方が良いとか、その辺は、ちょっと違う気がするんだよなァ。医学常識にウソが多いと思うけど、それなりに真実もあるだろうし。健康法も行きつくと宗教っぽいところがあるからねェ。
結局のところ、医食同源てヤツなのだろう。でも、内科と外科の治療法が違うように、物事は、簡単に割り切れないと思うんだよなァ。三石巌先生の言葉に感銘を受けたが、100%の信者になり切れなかったので、★5まで届かなかったというのが正直な感想だ。三石巌先生の著書は300冊を超えているらしいので、また、機会があったら読んでみたい。信じる者は、実践してこそ救われる。
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