映画覚書2022 #6

「大怪獣のあとしまつ」
2022年　日本
監督　三木聡
出演　山田涼介　土屋太鳳
映画館　T3H3
めらめら度★☆☆☆☆

2月6日に観た映画を振り返る…。ここ数年、映画館で観た映画でワーストかも知れん。こんなん観なきゃ良かったって、久々に思ったねェ…。かつてない斬新な怪獣映画だと思い込んでいたので、期待外れのガッカリ感が凄まじい。怪獣を唐ｷ物語ではなく、その後の処理の物語を描くとは、なんて素晴らしい発想だと思ったのだ。しかし、その斬新な発想を無駄にするグダグダなギャグの連発で…。

コミカルな展開を予想していたが、まさか、ここまでグダグダだと思わなかった。ずっと苦笑いレベルで、劇場に笑い声が響くことは一度もなかった。特に政府の閣議コントが酷かったなァ。グダグダな上にグズグズで…。笑えないコメディほど退屈なものはない。そして、あの信じられないオチには、心底、呆れました。定額制の動画配信サービスで、スマホゲームやりながら観るべき映画である。

映画覚書2022 #5

「バイオハザード：
　ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」
2021年　アメリカ
監督　ヨハネス・ロバーツ
出演　カヤ・スコデラリオ　ロビー・アメル
映画館（字幕）　T2H3
めらめら度★★☆☆☆

1月31日に観た映画を振り返る…。ミラジョヴォ主演のシリーズが6作で完結し、「バイオハザード」がリブートされた。新しいシリーズは、ゲーム設定に近いとのことで、かなり期待していたんだよなァ。ミラジョヴォ版も面白かったけど、あれは、ゲーム設定を変えまくりで、やりすぎ感が強かったからねェ。が、しかし…。フタを開けてみたら、すんごい退屈な映画だった。なんつーか、地味なんですよ。

ゲーム1作目と2作目を混ぜたようなストーリーで、確かに、ゲーム設定に近い内容ではある。でも、近いだけで、どーにもインパクトが弱いのだ。何より、メインキャストの4人が、ゲームキャラに似ていないって、もう論外でしょ。そっくりである必要はないけど、単純に、キャストにハナがないんだよなァ。4人の存在感を合わせても、ミラジョヴォ1人の存在感に遠く及んでいないのだ。特にレオンが…。

続編をバリバリに示唆っていたが、あんまり評判が良くないし、下手すると、お蔵入りもありそうだ。続編が製作されたら、多分、観ると思うけど、正直、なくても良いって感じ…。敗因は、キャストの弱さと、欲張ってゲーム2作目の内容まで詰め込んだことだろう。もっとハナのあるキャストで、ゲーム1作目を丁寧に描いていたら、それなりに面白くなっていたと思うんだけど…。う～ん、勿体ない。

映画覚書2022 #4

「スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム」
2021年　アメリカ
監督　ジョン・ワッツ
出演　トム・ホランド　ゼンデイヤ
映画館（字幕）　T1H3
めらめら度★★★★☆

1月9日に観た映画を振り返る…。前日にシネコンのチケットをオンライン購入して、無茶苦茶、楽しみにしていたが、家を出る間際になって頭が少し痛くなってきた。痛いというか、重くて怠い感じ。二十代の頃は、ちょいちょい軽い頭痛になっていたが、ジム通いをするようになって以来、この15年ばかりは、殆ど頭痛なんてなかったのに…。久しぶりにバファリンを飲み、不安を抱えながら家を出た。

駐車場にクルマを駐めて、10分ばかり仮眠したが、頭の重さは取れなかった。映画を観ずに帰ろうかとも思ったが、オンライン購入はキャンセルが効かないし、なにより、単純に映画が観たい。風邪の症状がないからコロナとも思えないし、気合を入れてシネコンに入った。映画が始まるまでテンション下がりまくりだったが、いざ始まると、面白さで頭痛なんて吹っ飛んだ（バファリン効果かな…？）。

事前に過去シリーズを観ていて大正解だったなァ。トビー・マグワイア版とアンドリュー・ガーフィールド版が物語として繋がって、パラレルワールドがマルチバースへと進化したのだ。単独シリーズ3作目で、スパイダーマン映画8作目で、「マーベル・シネマティック・ユニバース」27作目で、「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」とも関連して、クモの糸のように、どんどん物語が拡がっていくぜッ！

公開前からネタバレ厳禁と言われていたが、実際、観てみると、噂のネタバレが、ほぼ当たっていて、正直、意外性は少なかった。それでも、十分に楽しめたから素晴らしい。トビー・マグワイア版とアンドリュー・ガーフィールド版は、打ち切りっぽいスッキリしない終わり方だったが、今作との繋がりで、それらのエピローグも補完しているようだ。スパイダーマン映画の総括って感じの面白さだったねェ。

映画覚書2022 #1-3

「スパイダーマン3」
2007年　アメリカ
監督　サム・ライミ
出演　トビー・マグワイア　キルスティン・ダンスト
ネット配信（字幕）　T0H1
めらめら度★★★☆☆

「アメイジング・スパイダーマン」
2012年　アメリカ
監督　マーク・ウェブ
出演　アンドリュー・ガーフィールド　エマ・ストーン
ネット配信（字幕）　T0H2
めらめら度★★★☆☆

「アメイジング・スパイダーマン2」
2014年　アメリカ
監督　マーク・ウェブ
出演　アンドリュー・ガーフィールド　エマ・ストーン
ネット配信（字幕）　T0H3
めらめら度★★★☆☆

超期待作「スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム」を観る前に、過去シリーズをネット配信でチェック。トビー・マグワイア主演3部作のうち、1作目と2作目は地上波の吹替版で観たことがあったが、改めて字幕版でリピート。1作目は7割ほど覚えていたけど、2作目は3割も覚えていなかった。このブログの過去ログを検索したら、10年以上前に書いた駄文が残っていたが、その記憶すら微妙なんだよなァ。

2作目までの曖昧な記憶を修正して、ようやく初見の「スパイダーマン3」を鑑賞。既に「ヴェノム」がヴィランとして登場していたんだねェ。つーか、今になってトビー・マグワイア主演3部作を振り返ると、思いの外、荒い。たまたま通りかかった的な都合の良い偶然が多すぎるし、MCU以降のヒーロー映画と比べると、設定が甘いんだよなァ。突っ込みスルーで観れば、それなりに面白いんだけど。

続いて、完全に初見のアンドリュー・ガーフィールド主演2部作を鑑賞。前3部作に比べると、ややシリアス調になっていて、設定もそこそこ固まっているが、いまいちインパクトに欠けるんだよなァ。悪くないんだけど、そんなに良くもないってヤツか。シリアス調が中途半端かも。製作費が莫大なので、そこそこ面白い程度では及第点に届かないのだろう。3作目が打ち切りなったのも仕方ないねェ…。

「スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム」では、この過去シリーズ5作品がリンクする。スパイダーバース、マルチバース、多元宇宙と、もう何でもありだ。ソニーとディズニーの関係も良好で、更なる続編も計画されているらしいし、マーベル映画の勢いは、まだまだ続きそうだ。20世紀系マーベル映画もMCUに合流するって噂だし、喰わず嫌いで避けていた「X-MEN」シリーズもチェックしないとなァ。

映画覚書2021 #26

「ラストナイト・イン・ソーホー」
2021年　イギリス
監督　エドガー・ライト
出演　トーマシン・マッケンジー
映画館（字幕）　T25H1
めらめら度★★★★☆

12月14日に観た映画を今更になって振り返る…。2021年、最後の映画鑑賞である。結局、今年、家で映画を観たのは、1本だけ…。CSで録画した映画がHDDに数百本もあるし、「Disney+」に入会したし、観たい映画が沢山あるのに…。過去に観た映画のリピート鑑賞ならアホほどしてるけど、初見の映画は、集中して観たいので、ついつい、先延ばしにして…。もっと、家でも映画を観ないとなァ。

で、この映画について。ネットで評判が良さそうだったので、詳細を知らないまま、なんとなーく観てみた。セクシーな女優さんが主役らしいので、てっきりエロ系サスペンスだと思っていたんだけど、なんと、ホラーである。しかし、ガンガンに浮ｳを煽るホラーではなく、心理的な不安を静かに呼び起こすような、独特な雰囲気だ。こんな感じのホラー映画って初めてかも。奇妙で美しいホラーである。

HPを覗いてみたら「タイムリープ・サイコ・ホラー」と謳っていた。う～ん、上手い宣伝文句だ。特殊な感覚を持つヒロインが、ロンドンの現在と過去、光と闇を体験し、恐ろしい秘密を知る…。正直、終盤まで「？」な展開だったけど、結末のドンデン返しでストンと落ちた。ホラーからサイコを経て、ミステリで終わったような感じだ。この映画は、掘り出し物だったなァ。1年の最後に当たりを引いたぜ。