ふらふら日記

物足りない日常にふらふら、怪しい読書にふらふら、激しい映画にふらふら、美味いメシにふらふら、そんな感じの自己満足日記。

読書覚書2024 #6

2024年07月31日 09時11分06秒 | 読書ふらふら

「愛犬ビンゴ シートン動物記」
著者 アーネスト・T・シートン
訳者 藤原英司
ふらふら度★★★☆☆
20240607金→20240704木

読書歴30余年、1026冊目の読破である。「狼王ロボ」「ぎざ耳ウサギの冒険」に続き、集英社文庫版の「シートン動物記」を読破。うーん、たまに読む動物小説って面白い。動物って感情がシンプルなので、人間ドラマのようなグダグダが無くて良い。いや、人間ドラマのグダグダも面白いんだけどねェ。それが、時々、嫌になるので、そんな時の息抜きに動物小説が打ってつけなのだ。

「愛犬ビンゴ」「銀ギツネの伝記」「ウェイ・アッチャ」の3編が収録。「愛犬ビンゴ」は、シートンが実際に飼っていた愛犬をモデルにした物語らしい。国と時代が違うので、人と犬の絆に多少の違和感があったが、まァ、そこそこの良作。「銀ギツネの伝記」は、銀ギツネ一家の物語で、「ウェイ・アッチャ」は、アライグマ一家の物語。この2編は、割と似たような物語。

「シートン動物記」って、時代が古いし、物語がシンプルなので、夢中になるほどでもないのだが、たまに読むと、そこはかとなく面白い。「シートン動物記」は、50編以上あるらしいが、大人向け翻訳の文庫版は、俺が調べた限り、集英社文庫版の3冊のみ。もっと読みたいけど、子供向け翻訳やハードカバーは、嫌いなんだよなァ。大人向け翻訳の全集を文庫版で出して欲しい。

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読書覚書2024 #5

2024年07月16日 13時50分21秒 | 読書ふらふら

「信玄忍法帖」
著者 山田風太郎
めらめら度★★★☆☆
20240515水→20240607金

読書歴30余年、1025冊目の読破である。ようやく読書意欲が復活して来たので、久々、長編に挑戦。つーても、読了に1ヶ月弱かかっているので、相変わらず遅読だ。まァ、隙間時間に読むだけだし、スマホに優先順位が劣るし、こんなものだろう。もっと、沢山の本を読みたいが、本当に時間が足りなくて…。アラフィフのオッサンは、最近、人生の短さを痛感しています。

で、久々の長編は、山田風太郎の忍法帖シリーズ。シリーズ第8長編らしいが、物語に直接的な繋がりがないため順番に読んでいない。個人的に5作目の忍法帖シリーズだ。毎回、よくもこんな変態エロ忍法を思いつくよなァ。人間の根本に性欲があることは否定しないけど、なにもここまで性欲を武器にして戦わなくても…。エロとグロが濃密にめくるめく!

しかし、エロ要素なしの歴史小説としても、単純に面白い。山田風太郎の歴史小説って、ハチャメチャなようで、実は、歴史の検証とかちゃんとしているんだよねェ。信玄の死を偽装する武田、それを疑う織田と徳川。歴史の分岐点となる、信玄の死を巡る陰謀が面白い。しっかりした歴史観に、ハチャメチャな変態エロ忍法、これが山田風太郎の超絶エンタメだ。

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読書覚書2024 #4

2024年06月09日 18時05分13秒 | 読書ふらふら

「医学常識はウソだらけ」
著者 三石巌
めらめら度★★★★☆
20240402火→20240515水

読書歴30余年、1024冊目の読破である。読書意欲が絶賛低下中なので、一旦、小説から離れて実用書を読んでみた。本書は、95歳まで現役バリバリだった物理学者の説く健康法である。医学と科学の違いを明確にし、科学者ならではの合理的な健康法が紹介されている。俺も五十路を目の前にして、身体にガタを感じるようになって来たので、健康が何より気になるのだ。

医者への不信感は、大なり小なり、誰もが持っているだろう。長いこと待たせ、やっと問診かと思ったら検査に回されて、曖昧な検査結果から曖昧な診断をして、やたら薬を処方される。去年、亡くなった我が父親は、やたら病院に行く人で、薬の飲み過ぎで寿命を縮めたようなものだった。やっぱり、自分の健康は、自分で管理しないとなァ。

この本を読む前から、健康の源は、正しい栄養だと思っていた。そして、この本には、その考えがより実践的に記されている。正に、求めていた知識に巡り合えたような感動があった。俺の身体に秘められた回復力と免疫力は、町のヤブ医者よりも頼りになる高度なシステムなのだ。問題は、回復力と免疫力を高める栄養である。三石巌先生の提唱する分子栄養学は、正に、その神髄だ。

が、この本の全てが正しいかというと、ちょっと首を傾げるところもあり…。栄養に満ちていれば、タバコを吸っても害じゃないとか、運動は、活性酸素を作るからしない方が良いとか、その辺は、ちょっと違う気がするんだよなァ。医学常識にウソが多いと思うけど、それなりに真実もあるだろうし。健康法も行きつくと宗教っぽいところがあるからねェ。

結局のところ、医食同源てヤツなのだろう。でも、内科と外科の治療法が違うように、物事は、簡単に割り切れないと思うんだよなァ。三石巌先生の言葉に感銘を受けたが、100%の信者になり切れなかったので、★5まで届かなかったというのが正直な感想だ。三石巌先生の著書は300冊を超えているらしいので、また、機会があったら読んでみたい。信じる者は、実践してこそ救われる。

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読書覚書2024 #1-3

2024年05月12日 12時45分14秒 | 読書ふらふら

「幽談」
著者 京極夏彦
ふらふら度★★★☆☆
20231124金→20240123火

「冥談」
著者 京極夏彦
めらめら度★★★☆☆
20240123火→20240204日

「眩談」
著者 京極夏彦
めらめら度★★★☆☆
20240204日→20240401月

読書歴30余年、1021~1023冊目の読破である。去年の11月24日から今年の4月1日まで、約4ヶ月もかけて、ちびちびと読んだ。この3冊は、京極夏彦さんの「現代怪談シリーズ」の第2作、第3作、第4作で、計24話の短編が収録されている。第1作の「旧談」は、持っていなくて未読だったが、繋がりのない短編集なのでスルーした(「旧談」だけ、どこの古本屋にも売ってなくて…)。

ずっと読書欲が停滞していたので、短編を1つ読んで投げ出して、また1つ読んで投げ出しての繰り返しだったなァ。根っからの怠け者なので、一旦、読書欲が停滞モードに入ると、なんかダルダルになっちゃって…。大好きな京極夏彦さんだけど、この「現代怪談シリーズ」は、オチのない不気味な話の連続なので、夢中になって読む感じでもなかったし。

第1作の「旧談」と、第5作「鬼談」、第6作「虚談」まで買い揃えて一気に読むつもりだったが、中々、古本屋で見つからないし、読書欲も回復しないので、一旦、このシリーズは終わりにしよう。さて、久々に長編を読むぞ、と思ったが、どーにも気が乗らない…。最近は、映画もロクに観てないし、休みの日はダラダラと寝ているだけだ。無気力って、怪談より怖いかも…。

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読書覚書2023 #13

2023年12月15日 04時18分26秒 | 読書ふらふら

「白い牙」
著者 ジャック・ロンドン
訳者 白石佑光
ふらふら度★★☆☆☆
20231016月→20231124金

読書歴30余年、1020冊目の読破である。久々に動物小説を読みたくなって手に取ってみたが、ちと、退屈だった。オオカミと犬の血を引くウルフドッグ(クォーターかな?)が主人公なんだけど、擬人化もリアリティも半端で、いまいち、ピンと来なかった。なにより、翻訳が良くないねェ。うーん、「シートン動物記」の「狼王ロボ」の方が面白かったなァ。

俺には、響かなかったが、動物文学の世界的な傑作らしい。1980年代に、日本で「白い牙 ホワイトファング物語」というタイトルのアニメにもなったそうだ。あァ、確かに、あの時代は、海外文学のアニメ化が多かった。なんとくイメージが浮かぶよ。原作は、ウルフドッグが殺し合いばかりして、人間にボコられまくりなので、お子様にはハードだけど。

更に、数年前に観た、ハリソン・フォード主演の映画「野性の呼び声」にも似た雰囲気があり、なんとなーく既視感があった。調べてみると、同じく、ジャック・ロンドンの原作であるらしい。人と犬のワイルドな絆か。でも、どちらも人が犬をコキ使いまくるので、どーにも入り込めなかった。絆ってよりも、絶対服従な感じが強く、ハートウォーミングが嘘っぽいんだよなァ。

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