「白い牙」
著者 ジャック・ロンドン
訳者 白石佑光
ふらふら度★★☆☆☆
20231016月→20231124金
読書歴30余年、1020冊目の読破である。久々に動物小説を読みたくなって手に取ってみたが、ちと、退屈だった。オオカミと犬の血を引くウルフドッグ(クォーターかな?)が主人公なんだけど、擬人化もリアリティも半端で、いまいち、ピンと来なかった。なにより、翻訳が良くないねェ。うーん、「シートン動物記」の「狼王ロボ」の方が面白かったなァ。
俺には、響かなかったが、動物文学の世界的な傑作らしい。1980年代に、日本で「白い牙 ホワイトファング物語」というタイトルのアニメにもなったそうだ。あァ、確かに、あの時代は、海外文学のアニメ化が多かった。なんとくイメージが浮かぶよ。原作は、ウルフドッグが殺し合いばかりして、人間にボコられまくりなので、お子様にはハードだけど。
更に、数年前に観た、ハリソン・フォード主演の映画「野性の呼び声」にも似た雰囲気があり、なんとなーく既視感があった。調べてみると、同じく、ジャック・ロンドンの原作であるらしい。人と犬のワイルドな絆か。でも、どちらも人が犬をコキ使いまくるので、どーにも入り込めなかった。絆ってよりも、絶対服従な感じが強く、ハートウォーミングが嘘っぽいんだよなァ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます