「ペスト」
著者 アルベール・カミュ
訳者 宮崎嶺雄
ふらふら度★★☆☆☆
20230801火→20230826土
読書歴30余年、1017冊目の読破である。久々に、しんどい読書だったなァ。普通の文庫本なら、早くて数日、遅くても2週間ぐらいで読了できるんだけど、今回は、そこそこ頑張って読んだのに3週間以上もかかってしまった。海外文学は、改行の少ない文章が多いけど、この「ペスト」も、かなりのギッチリ文章。海外文学の語りって、なぜにこんなにクドいのか。
夏の始めに、新型コロナに感染しまして…。コロナ禍が終息しつつある今更の感染は、結構、キツかった。で、人生経験への快気祝いとして、感染パニック小説の先駆け、アルベール・カミュの「ペスト」に挑戦してみたのだが…。そもそも学がないので、文学が苦手である。俺にとっての小説は、飽くまで娯楽なのだ。やっぱり、俺には、無謀な挑戦だったかも…。
カミュの小説は、30年ぐらい前に「異邦人」を読んだ以来。当時、10代後半だったけど、薄い本だったので、何とか読了した。ネットで粗筋を読んで、そんな内容だったような、てなぐらいしか覚えていないが…。しかし、読書歴30年を超えた今の俺ならば、フランス文学だって攻略できるッ! と、思ったのが甘かったねェ。正直、退屈だった。
「ペスト」は、カフカの「変身」と共に、不条理文学の代表作として有名らしい。「変身」は、読み物として単純に面白かったけどなァ。国と時代が違うから当然なのだろうが、感染パニックも、隔離された人々の心理も、いまいちピンと来なかった。不条理文学って、結局、ナニ? つーか、翻訳の日本語も悪いよ。昭和の翻訳って、無駄に日本語が難しくて…。
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