10月26日のハロウィーン企画、終わりました。とても怖くて、楽しいパーティになりました。
マーティン講師を始め、ご両親、そして参加してくださったみなさま、盛り上げてくださってありがとうございました!
協会の企画は、アメリカ文化を紹介するもので、日本と違って当たり前なのですが、たまにその違いが「面白いな~」と思うことがいくつかあり、今回は幽霊観について書いてみたいと思います。(昨年はアメリカ国旗について書きました。)
ハロウィーン。
事務所をミニ幽霊屋敷(haunted house)とするべく、壁に怖い言葉を書くことになりました。
Kill you!
Help me!
Murder!
You will Die.
これ、26日のイベントの時、壁に書いてあったのですが、怖くてみていない人もいたかもしれません?
「日本では何って言うの?」と聞かれ、
う~ん・・・、言葉? 「恨めしや」とか「怨恨」くらいしか思いつかない!
主に日本では、幽霊は恨みを持ったまま亡くなった人が、その恨みを晴らすためにその要因のもととなった人の前や場所に現れるものではないでしょうか。
四谷怪談、お岩さんなどがそうですよね。
アメリカの幽霊は、マーティン講師が言うには、オープンに誰にでも出てくるそうで、特定の相手ではないそうです。
見たことない幽霊が出てきて、
Kill you! 「なんでやねん? 」
Help me! 「なにかありましたか?」
Murder! 「 いつ?」「だれが?」「どこで?」
You will Die. 「人間、みな死にます」
とか、会話から始める必要がありそうで、つっこみどころ満載ですよね。
幽霊は、死んだ人の霊魂と考えて、幽霊が出るアメリカ映画「ゴースト~ニューヨークの幻」、TVドラマ「ゴースト~天国からのささやき」、「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」などは、いずれも死んだ人が天国へ行くためのロードムービーのようなもので、心残りはあっても、悪さはしていないですね。
霊魂以外では、日本では妖怪、地縛霊、座敷童などもあります。
アメリカは、ゾンビ、モンスター、ポルターガイストか。これらは悪さをしますね。ゾンビは、悪魔かなにかが取り付いて腐った肉体?で、霊魂とはちょっと違うでしょうか。
とかとか、いろいろ考えて。
日本とアメリカの幽霊観の一番の違いは、やっぱり宗教からくるものと考えます。死後の世界・・・、これですね。
私たち日本人がゾンビを見てもあまり怖くないし(キモいけど)、ゾンビに「南無阿弥陀仏」なんて言っても効果なさそうだし・・・。
他に、時代、文化、地域性、自然観などいろいろ絡むでしょう。 こんな文化比較をすると、社会学や文化研究の論文ができそう・・・。
ちなみに、アメリカの幽霊は"boo"(ブー)と言いながら出てくるそうです。
(画像はインターネットから)
「ばぁ!」とか訳すそうです。
日本の「恨めしや」は情感たっぷりなので英語にするのは難しそうです・・・。
よく思うのですが、聞こえる人は、音から恐怖を味わいます。誰もいないのに音がするとか、階段をあがる足音がするとか・・・。水が滴り落ちる音とか・・・。
見えないけど何かがいる・・・、恐怖倍増!
ろう者は聞こえないから、その点はトクかも?しかし、幽霊登場のときの、ヒヤッとするような(あるとすれば、ですが)感覚はろう者の方が敏感かも!霊感強い人、多そうな気がします!でも、やっぱり会いたくないです~!
たか記