JASS事務所ブログ

JASS事務所のスタッフがつづる事務所ブログ。業務以外に千代田区のこと、身近なこと、綴っていきます。

幽霊のセリフ??

2013-10-31 12:47:59 | うんちく・小ネタ

10月26日のハロウィーン企画、終わりました。とても怖くて、楽しいパーティになりました
マーティン講師を始め、ご両親、そして参加してくださったみなさま、盛り上げてくださってありがとうございました

協会の企画は、アメリカ文化を紹介するもので、日本と違って当たり前なのですが、たまにその違いが「面白いな~」と思うことがいくつかあり、今回は幽霊観について書いてみたいと思います。(昨年はアメリカ国旗について書きました。) 

ハロウィーン。
事務所をミニ幽霊屋敷(haunted house)とするべく、壁に怖い言葉を書くことになりました。
Kill you!
Help me!
Murder!
You will Die.

これ、26日のイベントの時、壁に書いてあったのですが、怖くてみていない人もいたかもしれません?

Die

雰囲気、でていますよね!

「日本では何って言うの?」と聞かれ、
う~ん・・・、言葉? 「恨めしや」とか「怨恨」くらいしか思いつかない!

主に日本では、幽霊は恨みを持ったまま亡くなった人が、その恨みを晴らすためにその要因のもととなった人の前や場所に現れるものではないでしょうか。
四谷怪談、お岩さんなどがそうですよね。
アメリカの幽霊は、マーティン講師が言うには、オープンに誰にでも出てくるそうで、特定の相手ではないそうです。

見たことない幽霊が出てきて、
Kill you!  「
なんでやねん? 」
Help me! 「なにかありましたか?」
Murder!  「 いつ?」「だれが?」「どこで?」
You will Die. 「人間、みな死にます」

とか、会話から始める必要がありそうで、つっこみどころ満載ですよね。

幽霊は、死んだ人の霊魂と考えて、幽霊が出るアメリカ映画「ゴースト~ニューヨークの幻」、TVドラマ「ゴースト~天国からのささやき」、「ミディアム 霊能者アリソン・デュボア」などは、いずれも死んだ人が天国へ行くためのロードムービーのようなもので、心残りはあっても、悪さはしていないですね。

霊魂以外では、日本では妖怪、地縛霊、座敷童などもあります。
アメリカは、ゾンビ、モンスター、ポルターガイストか。これらは悪さをしますね。ゾンビは、悪魔かなにかが取り付いて腐った肉体?で、霊魂とはちょっと違うでしょうか。

とかとか、いろいろ考えて。

日本とアメリカの幽霊観の一番の違いは、やっぱり宗教からくるものと考えます。死後の世界・・・、これですね。
私たち日本人がゾンビを見てもあまり怖くないし(キモいけど)、ゾンビに「南無阿弥陀仏」なんて言っても効果なさそうだし・・・。
他に、時代、文化、地域性、自然観などいろいろ絡むでしょう。
こんな文化比較をすると、社会学や文化研究の論文ができそう・・・。

ちなみに、アメリカの幽霊は"boo"(ブー)と言いながら出てくるそうです。

Polls_ghost_boo_5421_842889_answer_ (画像はインターネットから)
「ばぁ!」とか訳すそうです。
日本の「恨めしや」は情感たっぷりなので英語にするのは難しそうです・・・。

よく思うのですが、聞こえる人は、音から恐怖を味わいます。誰もいないのに音がするとか、階段をあがる足音がするとか・・・。水が滴り落ちる音とか・・・。
見えないけど何かがいる・・・、恐怖倍増!

ろう者は聞こえないから、その点はトクかも?しかし、幽霊登場のときの、ヒヤッとするような(あるとすれば、ですが)感覚はろう者の方が敏感かも!霊感強い人、多そうな気がします!でも、やっぱり会いたくないです~!

たか記


<美味し処の紹介 Part14>タベルナ・ラ・グロッタ(飯田橋)

2013-10-23 10:50:47 | グルメ

台風が過ぎたら一気に秋がやってきた。秋と言ったら、食レポです
今回ご紹介するのは、私(ねも)の友人がおススメしてくれたお店です。
「以前に飯田橋近辺で働いていた時に、よく食べに行ったよ。美味しいから、一度、行ってみな!」と言うので、その言葉を信じて、Let's go

お店は、飯田橋駅東口のみずほ銀行の裏手にある、イタリアンのお店「タベルナ・ラ・グロッタ」。表通りから裏通りへ1本入った路地にあるので、こんなところにこんなお店があったのか!って感じですが、25周年感謝サービスをやっていたので、25年も前から続いているお店なのですね
(向かい側には、飯田橋駅東口郵便局が新しく建っていました!。便利


Photo1 お店の入口

いざいざ、ランチタイムサービスで店内へ。
(あれ?男の人ばっか。女子は、私たち2人だけ。ランチなのに?ん???)

ランチタイムメニューは、スパゲッティとリゾットとが数種類ずつあって、定番メニューも揃っています。
今回は、お得な割引サービス中のこちら2点を注文。


1
むき海老たくさんとキャベツ入りスパゲッティ 1,000円→800円!


2
牛すじと野菜入りスパゲッティ 900円→750円!

ドーン
相変わらず写真の撮り方がイマイチな私ですが、どうかな伝わるかなぁ、盛りましたよっ!って感じの大盛りのスパゲッティが運ばれきました。(女子だったから、大盛りサービスしてくれたのかなぁ?!)
味は、うんうん、美味しい美味しい。もちっとした感じで、ハッキリしてますね。ニンニクも効いてて、味が締まってます。よくある具材は気持ち程度ですって感じじゃなく、エビもお肉もたっぷり入っていて、スープが付いて、この量をこの値段で食べらるのは、お得感ありありです
(でも、食べきるれるかな…(汗)。)

とそこへ、隣のテーブルに、中華料理屋の大どんぶりで作ったの?って感じの、大きな大きなオムライスが運ばれてきました。(よそ様のものなので、写メが撮れず、スミマセン…。まだそこまで出来ないです、ガン見はしてましたけど
えっ、こんな大きさ見たことないよ~!って位の大きさです。いやいや、一人で無理っしょ~。見た感じ、ご飯一升分って感じ位はありましたよぉ~。(その後の行方は知らず…)

なるほど、このお店、ボリューム推しのお店だったのですね。だから、男性客ばかりなのか!そういえば、私にこのお店を紹介してくれた友人も、体格の良いよく食べる男性でした
と言っても、入り難そうなお店ではないですよ。前出の外観写真を見ても、女の子だって十分に入っていけますし、横並び席もあるから一人でも気軽に入って食べられそう。
Photo 店内の様子

我こそはという方、是非、オムライスに挑戦を! 
食レポ報告、お待ちしてま~す

おまけ
最後に問題です
各テーブルの上には爪楊枝が置かれていました。さて、どんな容器に入っていたでしょうか?

問題の正解は、最後にあります!

タベルナ・ラ・グロッタ
*「タベルナ」は、食堂・居酒屋という意味のイタリア語です。

東京都新宿区下宮比町2-7
11時~23時(ランチタイム 11時~15時)
日祝 お休み

http://r.gnavi.co.jp/g099501/
(2013年9月27日現在)

*<美味し処の紹介>では、事務所近辺の美味しいお店などをスタッフ独断の評価で、不定期にご紹介しています。

ねも記

Photo_2正解は、タバスコの空きボトルでした~。


Pro-Tactile~ライアン氏の講演から~(後編)

2013-10-03 21:39:51 | 日記・エッセイ・コラム

盲ろうの方とお話したことのある人、会話をしているのを見たことのある方は、うなずきなどを伝えるために、手をトントンとたたいたり、太ももをタップしたりして、コミュニケーションをとる方法を見たことがあると思います。私は、今回、初めてアメリカでの名称をしりました。

ライアンさんが紹介した動画をご覧ください。


YouTube: Welcome to Pro-Tactile: The DeafBlind Way 

お二人とも盲ろうの方で、相手が話しているとき、相手の太ももに自分の手を置いていますね。そして自分がうなずいたとき、手で相手の太ももをタップしています。相手の盲ろう者に「そうそう」という相槌を伝えているのです。これがPro-Tactile(プロタクテイル/略してPTと表す)で、動画では、盲ろう者にはタッチ(触ること)してコミュニケーションを取る、これぞDeafBlind Way!と話されています。

ライアンさんの言うに、
・PTの表現に決まったルールはない。
実際、ライアンさんは、彼の上司(盲ろう者)とオリジナルPTを作っているそうです。
・相手と通じやすい方法を考えたらよい。Be natural!自然体で。
例えば、タッチする部分は肩や手、太ももなどを使うことが多いようですが、
・立っているときに、太ももを触るのはやりにくいかも→肩や腕など
・座っているときは、上半身から太ももあたりまでか
などとそのときそのときの状況や相手に合わせて無理の無い表現を決めるそうです。

PTは、盲ろう者同士が話しているときに使われるし(上のYouTubeの例)、
盲ろう者が目が見える方と話しているとき、相手のうなずき、表情などを伝える情報手段にもなります。

「すまいる」事務所で行われた2日目のワークショップは、3人で一組、盲ろう者、盲ろう者と話す方、盲ろう者にPTで情報を伝える方の3役を練習しました。(写真下)

Rimg0434 

マーティン講師が門川さんの肩に手をおいているのがわかりますか?
緑の服(左)を着た方の表情を伝えています。このように、通訳ではなくても、私たちが普通に盲ろうの方に視覚情報を伝えることが可能です。
また、盲ろうの方々との気軽なおしゃべりをしているとき、PTを使うことで、リアルタイムに生き生きとした、密度の高い、そして、楽しい会話につながると思いました。

ライアンさんの話は続きます。
PTの使い方はまだまだあり、例えば、講演会の場合などでPTでは会場の様子を伝えます。


YouTube: JASS_Pro-Tactileの一例byMartin

質疑応答の時、会場の人が手を挙げたことを、通訳が背中でPTで知らせたら、司会担当の盲ろう者自身が、その人をさして、「どうぞ」とか「待って」等の指示ができるのです。盲ろうの方の「目」になって見えるものすべてを伝えるのです。

PTについてウエブサイトもあります。www.protactile.org
こちらのサイトで上のYouTubeの動画を英語テキストで読むことができます。

大切なことは、情報アクセスを増やすこと。
コミュニケーション方法や情報アクセスを複数持ち、どれを使うか選択できるとういうことが重要であるということを、改めて学びました。

私は盲ろう者活動に関わっているわけでもなく、通訳活動もしていませんが、盲ろうの友人は何人かおり、とても興味深く拝見させていただきました。

大阪のイベントは大盛況だったようです!
ライアンさん、ありがとう!そして紹介してくださったマーティン講師にもお礼申し上げます。

たか記


「すまいる」と門川さん~ライアン氏の講演から~(前編)

2013-10-03 21:38:41 | 日記・エッセイ・コラム

9月下旬、かねてからお知らせしていた通り、マーティン講師の友人で、盲ろう者通訳に従事されているライアンさんが来日。短い滞在の中、大阪のNPO法人「視聴覚二重障害者福祉センター すまいる」によるライアンさんの講演会・ワークショップがあり、参加してきました。
個人の予定もあったので、
全部は見ていないのですが、「すまいる」のこと、ライアンさんの講演やワークショップの時に話に出てきたPro-Tactile(プロタクテイル)について、2回に分けて書いてみたいと思います。

視聴覚二重障害者福祉センター すまいる
代表で理事長の門川紳一郎さん(下写真)は、私と20年来の友人で、昔はよく友人として一緒に出かけた仲でした。今は、鶴橋にすばらしい事務所を持つNPO法人の理事長として大阪のみならず日本を、そして世界を舞台に活動されています。

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「すまいる」には10年ほど前に伺ったことがあるのですが、昨年引っ越したという事務所は広くてきれいで(引っ越したときにすべて改装したそう)、ビルの6階と7階の2フロアを借りておられます。ひろ~い!

20130927_161131
打ち合わせをする門川さんとライアンさん

門川さんは、天才タイプで、点字、指点字、日本手話の触手話はもちろん、日本語、英語、そしてASLでもコミュニケーションされます。また、触手話で話す手に触るだけで相手が誰かわかる方なのですが、昨年久しぶりに会った私のことをなかなか思い出してくれなくて・・・。そして、一言。「太った?」
ガーン、手の感触が違うので受け入れるのに時間がかかったようですが、それにしても・・・

と、とにかく、9月に来日するライアンさんが盲ろう者通訳として活動していることなどから、大阪の「すまいる」での企画が実現することになりました~

1日目は「すまいる」近くの大阪市立社会福祉センターで講演会。テーマは「アメリカにおけるろう通訳士制度とその役割~私の通訳活動の経験から~」(写真下)。70名が集まったそうです。3時間の講演を、ライアンさんは魅力的なASLで彼自身の経験を通して、ろう者通訳を使うメリットについてお話されていました。

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盲ろう者通訳として従事するようになったこと、そして、最近の傾向の一つとして、Pro-Tactile(手話ではPTと表す)に話が進みました。(後編に続く)