「水金地火木土天海」。太陽系の8つの惑星の覚え方を懐かしく思い出した方も多いでしょうか。英語で言えばMercury, Venus, Earth, Mars, Jupiter, Saturn, Uranus, Neptune。(写真はインターネットより)
宇宙科学研究所(The Japan Aerospace Exploration Agency)、通称JAXA。読み方って案外知らないかも。。。私も知りませんでした!「ジャクサ」 と読みます。英語の頭文字なら、JAEAになるはずのイニシャルがJAXAなのかは宇宙の謎のひとつです。。。(ウソで~す)
本題本題・・・。
受講生の一人、長谷川晃子さんの職場はJAXA相模原キャンパスで勤務6年目。衛星が使うアンテナの運行スケジュールを調整する仕事をされています。JAXA相模原のオープンキャンパスデーは、子供の夏休みに合わせて夏に、そして金・土曜日に行われていますが、長谷川さんは「私にしかできない仕事を」と、入社当時から手話案内ツアーを始めらておられ、先週、スタッフや受講生たちが参加してきました。
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/event/2015/0724_open/index.shtml
かっこいいチラシですね~!
手話案内ツアーの開始です。
構内入口にど~んと大きなロケットが2つ設置されており、これは燃料を入れると動くホンモノだそうです。
重力に逆らって大空へ衛星を打ち上げるための大きなロケット。たった1時間で宇宙へ。その速さはフルマラソンで言えばほんの5秒で完走するというおそるべき馬力です。
ツアーは、第一会場から第六会場まである催しをピックアップして連れて行ってくれます。
メインはやっぱり「はやぶさ」。
「はやぶさ2」の模型を前に長谷川さんの説明も熱が入ります(写真は「はやぶさ」を表す手話をしているところ)
「はやぶさ2」を覆う金色のフィルムは、太陽からの強力な紫外線、高熱から守るもの。薄くてひらひらしていましたが、宇宙には摩擦がないため、はがれることはないとのこと。
長谷川さんの説明から。「無人の探査機『はやぶさ』には、地球からの電波が『はやぶさ』に届いてまた地球までに戻るのに30分かかるため、『はやぶさ』自ら判断するプログラムを入れてあります。例えば、上に見える白い電球のような丸いものは、ターゲットマーカーと言って、小惑星に近づいた『はやぶさ』は、まずこのターゲットマーカーを先に小惑星に到着させ、『はやぶさ』が発した光を反射させて、小惑星までの距離、タッチダウンする場所を認知します」。おぉ!
私たちもスマホのカメラ機能でフラッシュライトをあてて、ターゲットマーカーが光るのを確認し(遊び?)ました。(上写真)
なぜ探査対象が「小惑星」へ行くのかという疑問は、いただいたパンフレットに掲載されていました。
「太陽系は今から約46億年前に宇宙空間にあった星間ガスから生まれました。(中略)小惑星のような小さな天体の中には、太陽系誕生初期の物質がそのまま残っているものもあると考えられています。小惑星サンプルリターンは、まさに太陽系誕生時の物質を探るミッションなのです。」
なるほど、小惑星の物質を解明することで遥か太陽系誕生時の謎が明かされていくのですね!
「はやぶさ2」。昨年12月に打ち上げられましたが、この探査機は C型小惑星1999JU3を目指しています。到達は2018年、帰還は2020年予定。 なんという壮大で心の踊るプロジェクトなのでしょう!
「1時間もある!」と思ったツアーは、楽しくて「あっ」という間に終わってしまいました。屋台をのぞいたり買い物をした後は、JAXAから徒歩スグの相模原市立博物館へも足を運びました。ここでは、企画展「JAXA×博物館 あれもこれも世界初!日本の太陽系探査」(2015年9月27日まで)をやっていて、実物の「はやぶさ」を見ることが出来ました。小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒も顕微鏡を通してみることができます。それはきらきらした平べったい物質のようでした。ミクロン(0.01 mm)単位で肉眼ではもちろんみえませ~ん!こんな小さな微粒子を研究していくなんてそのミクロの技術にも脱帽です。
http://sagamiharacitymuseum.jp/blog/event/nihon_taiyoukei/?instance_id=23443 (別ウィンドウが開きます)
ミクロの世界で力を発揮するテクノロジーの技術が、宇宙のロマンのベールを一枚一枚はいでいく。その魅力はますます増していくようにも感じました。
長谷川さん、すてきな機会をありがとう!「はやぶさ2」 がんばれ~!
たか記(2015年7月28日)
追記:はやぶさ2がめざすC型惑星1999JU3は公募で「Ryugu」と決まったそうです。(2015年10月5日)
http://www.jaxa.jp/press/2015/10/20151005_ryugu_j.html (別ウィンドウが開きます)