りんごっこ劇場

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恩田陸『蜜蜂と遠雷』読み終えました。

2022年01月10日 |  小説 読書

令和4年1月10日(月) 成人の日

 

 

北国札幌

一日中真冬日とのことですが、

成人の日にふさわしく 極上の青空です。

 


きのうも きょうも休息日

区の図書館からお借りしていました、

恩田陸『蜜蜂と遠雷』完読いたしました。

 

国際ピアノコンクール

予選から本選迄の舞台で

人間の才能と運命を 2週間で追う物語

 

出場者のある一人の、舞台に立つ瞬間の心のうち

あめゆじゅとてちてけんじゃ。

あめゆじゅとてちてけんじゃ。

賢治が死にゆく妹を詠った、「永訣の朝」の中のひときわ印象的な妹の言葉。

高熱に苦しみトシが、雪を取ってきて食べさせてくれと賢治に頼んだ台詞。

が浮かびますと。

 

 

またある一人は、周りから

筆も絵具も選べるし、使える。 本当に、いっぱい道具を持っている。

水墨画を描こうと思ったら、ちゃんと墨と和筆を用意する。

キャンバス地にも、板にも描ける。

下手をするとそういう人はテクニックになっちゃうのにあなたは違う と、

 

ある一人も 一瞬の間

突然いなくなってしまったお母さん。いや いなくなったわけではないーー。

やはりいつもそばにいたのだ。私が振り向きさえすればそこに。

ごめんなさい、お母さん。

何か激しいものが身体の底からこみ上げてくる。

両手の指を一杯広げて、カデンツァの最初の和音を鳴らした と、

 

 

これほどまでクラシック音楽を言葉で語れるというのが驚き

当時

直木賞と本屋大賞の史上初のダブル受賞作品だったことうなづけました。

いいねぇ。


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