中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

日本語能力試験

2013年07月07日 | 日本語
福州は今日も暑かった。37度はあるのではないかと思う。
昨日、昼前に杭州から戻り、午後から部屋の片づけと引っ越しの準備を始めた。
しかしなかなか能率が上がらない。
だいたい愚図なので、決断ができず、新しい大学のアパートに送る荷物がなかなか決まらない。
そしてすぐに疲れて、横になったりネットをしたり。自分でも嫌になるくらいトロい。

今日は日本語能力試験の日だ。
N1からN5まであり、N1は日系企業に就職するには必須の試験だ。
閩江学院にとって、本科に昇格して初めて試験。全世界同時実施だそうだが、
受験の時間帯がずれてくるはず、内容が漏れないのだろうか。
2年生の大部分の学生がN2を受験する。
今日までどれほど緊張していたか、QQの投稿を見ていると様子がよく分かる。

日本語能力試験は450元+5元(申し込み手数料?)の受験料がかかる。
この国の給与水準からすると、べらぼうに高いと思う。
都市住民の平均給与を月3000元とすると、15.2%に当たる。
日本人の月収を300000円とすると、45500円だ。
しかし中国でTOEICを受けると何と800元もするらしい。
これは高いと言う範疇を越えて、理不尽、強欲というものではないか。。。

どちらにせよ、世界標準テストで、尺度法なる得点表示法を取り入れ、
いつ受けても実力が点数に同じように反映されるということだが、
受験生にとっては、自分の得点と発表される得点が、一致しないので
分かりにくいことこの上ない。
TOEICと違い、日本語能力試験は英検と同じく合格するかしないかの試験なのだから、
シンプルに得点と平均点と最低合格点と偏差値を出せばもっと分かりやすくなると思うのだけれど。
答案は日本に送って採点し、3か月後に発表するのだそうである。
何とたいそうなことだ。

会場の福州大学の会場の前で待っていると、学生たちが三々五々やってくる。
ぼくと握手したら受かるよ、などと無責任なことを言って一人一人握手して励ます。
中国人の先生も来ているのかと思ったら、自分ひとりだった。
あちこちの学校から試験を受けに来ているが、教師は誰も来ていない。
中国の先生方にはそんな習慣はないらしい。

すぐ帰ろうかと思ったが、宿舎に帰ってくっそ暑い中、引っ越し準備をするのもいやで、
精々3時間の試験だし、図書館で涼んで待っていることにした。
学生はほとんど帰省しているので、ガラガラの図書室でゆっくり昼寝。

試験が終わったころに会場出口で待っていると、次々に学生たちが出てくる。
どうやら聴力試験がとても難しかったらしい。一様に意気消沈した顔ばかりだ。
大半は通ると思うのだが、科目ごとの足きりにひっかかる学生もかなり出るかもしれない。
帰り道、学生たちを慰めながらバス停まで一緒に歩き、彼らと別れてバスに乗った。
彼らとバスは反対の方角だ。いいよ、というのに何人かの学生がついてきて見送ってくれた。
バスに乗ってから、ほとんどの学生とはこれでもう会うことはないのだと思うとちょっと寂しくなった。

しかし彼らは素晴らしいプレゼントを用意してくれていた。
記念冊という記念アルバムを学習委員が渡してくれたのである。。
開けてみると2年生全員の写真とお別れの言葉が記されている。
2年生とは、よくつきあった割に淡泊な別れだなと思っていたが、これが彼らの気持ちだったんだよね。
ありがとう。









えっ、何で女の子のばかり載せるかって?
男子はまだ日本語が下手で、気持ちをちゃんと表せる文章がまだ書けないんですぅ(と思う)

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