行方不明の堆肥

世の中、不思議なことがあるものです。

今日、つくづくそう感じました。

今日も、私は畑に行きました。
大雨の影響で畑に泥が流れ込んだのをきれいにしたのが
7月1日土曜日のこと。

その時に、畑のへりに置いていた堆肥の袋が1袋
見当たらなくなっていたことに気が付きました。

きっと水の流れが速くて
1袋、口も開けていなかったから
そのまま流されていたのだろうと思いました。

今日は畑に行く前に、ホームセンターによって
流されたのと同じ種類の堆肥と
追肥用として化成肥料とを購入して畑に向かいました。

先日は畑の整理をしただけで
追肥をすることもなく帰ってきたので気になっていたからです。

シャベルやビニールテープやら小物を入れたバスケットを手に持ち
畑に到着です。

時々会うご夫婦がすでに畑に来られていたので挨拶すると・・・。
「この前の大雨で土が流されなかったですか？」
とたずねられました。

私はすぐに、
畑に土が流れ込んで始末するのが大変だったことを話しました。

すると、御主人が
「おたくは畑に堆肥を置いてなかった？
　ここに置いているのは、流されてそこのところに引っかかっていたんよ。
　うちはこの種類の堆肥は使わんからうちのじゃないし・・・。」
と言って、口も開けないままのビニール袋入り堆肥を
指さして私に説明されるではありませんか！

よく見ると、私が買ったお店のテープが付いたままになっています。
でもうちのだと分かるような名前も書いていなかったから
すぐに受け取るのは気が引けます。

「確かに私は堆肥を1袋置いていました。
　水に流されたと思って、今日ホームセンターで買ってきたんです。
　置いていたのと似ているけど・・・私がもらってもいいですかね？」
と言うと
「そうね、また買ってきたんね。
　でも取っとけばいいよ。腐るもんじゃないし。」
そう言われるもので、私は有難く受け取ることにしました。

うちの畑以外に、畑のへりに堆肥を置いていたのを知らないから
これって絶対にうちの堆肥よね？
そういう気持ちが強かったし、もう迷うことはありませんでした。

それにしても、不思議です。
とっくの昔に遠いところまで流されていったと思っていた堆肥が
水の流れの具合か、用水路の角に引っかかって
それを引き上げてもらっていたのだから。

何だか得をしたような気分でした。