魅惑のヘボマシーン

昭和の音響システムです。・・・ヘボです。・・・
なんて書くとただ昔のシステムをバカにしているみたいですが私がこの仕事を始めたばかりの頃に納めさせていただいた代物です。・・・年に２回の定期点検の際に拝ませて頂いている物で２４年以上も使っていただいている大切なお客さんなのです。・・・
公共物件なのでいろんな人が使います・・・
のでグラフィックイコライザーにはアクリルカバーを付けさせていただいております・・・
が・・・子供が（大人もか？）脇から指や棒を突っ込んでいじってしまいます。・・・ので毎回調整し直しているのです。・・・
現行のイコライザーは全てコンピューター制御され寸分の狂いもなく瞬時に最高の音域を再生するので・・・
この昭和のシステムは今となってはヘボなのです。・・・が・・・
こんな物でもいろんな人が音響システムに興味を持ってアクリルパネルで
カバーされているイコライジングバーを棒を使ってまでイジってみたくなる魅惑のマシーンなのです。・・・
「おっ！コレをイジるとこんな風に音が聞こえるのか！」なんて感動してくれた子供が・・・
未来の音響技師になってくれるかもしれません・・・
なんて考えながら私は「あぁ～しょうがないな～こんなメチャクチャにして」
なんて独り言を言いながら毎回調整をし直しているのです。・・・