西分堂日記

書画を趣味にする私が、感じたこと見聞きしたこと、たまに、自作の書画を掲載できれば、と思います。

臨王鐸「飲義楼詩」

2015年10月31日 | 臨王鐸

開筵鳴画角、海上此登楼。芋水去無尽、旗山空復秋。

清樽臨断碑、高唱落長州。戦艇何年定、摩崖満載留。

 

宴会が始まると、角笛が鳴り響き、江の畔の楼に登る。

芋水(福建州の川の名)の流れは尽きることなく、

旗山(福建州の山の名)には空しい秋の気配が漂う。

酒を酌み交わしながら断碑を親しく見、

高らかに唄えば、声は長州まで届きそうだ。

戦争の船はいつになったら居なくなるのだろう。

この摩崖は永遠に残しておきたい。

 

王鐸は二帝に仕え、政治家として無能であったと云うのが定説である。

そんな王鐸の心情は、量らずとも現代に生きる私の心持と通じるものがあり、

心打たれた。

 

かつぬま文化祭に出品。

 

 

 

 

 

 

 



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1 コメント

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Unknown (が~たん)
2015-11-12 02:14:42
(・o・) 元気?
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