建築家のブログ 西尾善博 【 多治見 土岐 瑞浪 恵那 可児 版】

瑞浪の設計事務所。近代建築を研究。シンプルで、温かく、しっかりした設計を心がけています。

多治見市皐月ヶ丘

2012-02-25 20:32:16 | 計画・模型
多治見市皐月ヶ丘で空き地を見てきました。
いい敷地があいています。



(誰かの土地だったらすみません。不動産屋さんの看板があるところもいくつかありますね。)
土地を見つけて、どういうものが建つかをシミュレーションすることも私の仕事です。なかなかおもしろい仕事ですよ。

建築家として

2012-02-25 09:08:25 | 建築作品
建築家として一番大切なことは、
仕事を通して、
「この人に出会えてよかった。」と、
お互いが思えるようにすることです。

私はあまり人付き合いがうまいとは思えませんが、
それでもこれまでに「いい出会い」はたくさんあります。

時間をかけて、じっくり付き合うことができる人と、
出会いたいものです。

連想 学校の耐震補強

2012-02-23 22:10:08 | 建築に関するコラム
小中学校の耐震補強は子どもたちの命を守るための工事です。

でも、学校を守るということは、ほかにも守るものがあります。
たとえば、地域の人達の心のよりどころを守るということです。
卒業生にとって、校舎というのは自分のふるさとの象徴です。

そして、地域にとっては歴史や文化の象徴です。

ですから、学校を守るということは地域の精神性を守ることにもつながるのです。

そこで、提案です。
せっかく補強したのですから、そして最近は子どもの数が減って教室にも余裕があるようですから、一室を地域の資料館にしては堂でしょうか。

というのが、私の連想で、提案です。

町医者的建築家

2012-02-18 20:48:57 | 建築に関するコラム
自分がどんな建築家になりたいかといえば、町医者的建築家といったところでしょう。
大病院の専門的な治療ではなく、町の診療所で患者さんを診察し治療する医者です。


(野口英世博士は町医者ではなかったですが・・・尊敬する人です。)

町の診療所だからといってもけっして技術が未熟だとかレベルが低いというわけではありません。医者としての診立てはしっかりしていなければなりません。また、人の体について熟知していることはもちろんですが、新しい医療や病気についても知っていなければなりません。たとえ自分では行わないような外科手術や治療法であっても知っていて、適切に大病院と連携しなければなりません。
同様に町医者的な建築家というと、建築について熟知していることはもちろんのこと、大規模な建築や最新の建築、デザイン以外の構造や設備に関する技術、文化伝統、都市計画にいたるまで知っていて、適切に関係者と調整することが重要です。
私も、大学卒業後、東京の建築家に指示し、大規模なマンション、商業施設を扱い、また都市整備公団、ゼネコンにも在籍し、大規模な工事を経験しました。また独立し、小規模な住宅を経験し、また家業の工務店の仕事も経験し、住宅の建設、リフォーム、補強工事や修繕工事などを経験してきました。
なぜこんなにいろいろやっているのか、自分でも疑問に思うこともありました。結局、自分がなりたかった建築家の姿がこの「町医者的建築家」だったんだな、と思っております。これからもこの経験を生かして、地域の方々の建築に関する課題に果敢に取り組んで生きたいと思っております。