建築家のブログ 西尾善博 【 多治見 土岐 瑞浪 恵那 可児 版】

瑞浪の設計事務所。近代建築を研究。シンプルで、温かく、しっかりした設計を心がけています。

区画整理

2012-02-07 23:15:28 | 建築に関するコラム
瑞浪市の区画整理の保留地が、先日大幅な値下げになり、一気に売れました。
ところで住宅を作るのに区画整理の土地はどのように扱えばいいのでしょうか。
正直言うと、非常に標準的な土地です。(という認識をまず建築家は持たなければいけません。区画整理の土地は仕事が楽で儲かりそうだという発想の工務店があるようですが、非常に危険です。)
現代の郊外の都市生活を送るということをじっくり考えてみたいと思います。そもそも区画整理は行政の都合で行われたものであり、また数十年前の職住分離の発想で行われた施策です。ですから、住宅だけの町を作ってしまい、八百屋や酒屋、生活用品を売る店、飲食店や居酒屋などが追い出され、潤いに欠ける町ができてしまいました。でも、純粋にベッドタウンとしての機能を持っていますから、近所付き合いなどを嫌う方には受け入れやすいものでした。ということは、クールでドライな生活を想定して生活を考え、それにあった建物をデザインすることが必要になります。



そこから考えると、マンション生活のような住宅が適切だと考えます。もちろんマンションにもいろいろなグレードや思想がありますが、従来の瑞浪にある戸建て住宅とは異なった発想だということはわかっていただけるでしょう。
(この先は、考え中です。)
というのも、この先は図面や模型で表現した方がいいと思っています。このブログで言うなら「オーナー住戸」「いい間取り」と表現したものがそれに当たります。


商品としての住宅は×

2012-02-07 23:03:35 | 建築に関するコラム
やはり住宅は商品としては向いていません。ハウスメーカーが商品として坪いくらとかこの間取りでいくらといって売っていますが、どうしたものでしょうか。。
たとえ話ですが、医者が治療を商品として売っていたらどうでしょう。風邪の治療は一式何千円とか、がんの手術一式いくらといって価格競争を始めたら違和感があるのではないでしょうか。というのも、医療というのは体の状態を医者が見定めて、患者に説明して治療を施すもので、患者が「風邪引いたから注射してくれ。」といったときに、「はいわかりました。」と患者がいうのだからそのとおりしてやれとばかりに注射をしたら、それはやぶ医者というものでしょう。同様に、住宅も建築主がこういう住宅が欲しいといわれて、はいわかりましたといってその通りの建物を設計し建設するのではなく、なぜそのような家が欲しいのか、その本質を考えて設計することが建築家には求められているのです。ですから、住宅を商品として売るなどというのは、建築家としてはやってはいけないことなのです。
でも、医者同様に自分の専門や得意分野は明確にする必要があります。そのためにブログではいろいろな作品や計画をアップしています。
私としましては、町医者的な建築家を目指しているところですので、よろしくお願いいたします。

退職リフォーム

2012-02-07 21:17:23 | 建築に関するコラム

退職したらリフォームしたらいかがでしょうか。というのも、生活がガラッと変わるからです。働いている間は、家は英気を養い疲れをいやし、子どもを育み、また仕事へ出動する基地でした。でも退職したら、いままでの労をねぎらい、ゆったりと過ごす安らぎの地であったり、いままでの人生観を形にする自分の記念館であればいいのではないでしょうか。また、ご主人を支えてきた奥様が、やっと自分のやりたいことができる夢の城であってもいいのではないでしょうか。これまで蓄えてきたお金や退職金の一部を使って、自分らしい空間を作ってはいかがでしょうか。

明るいというバリアフリー

2012-02-07 08:17:35 | 建築に関するコラム
バリアフリーというと、手すりを付けるとか段差を解消することなどが注目されますが、実際の家の使い勝手から言うと、明るいということが重要です。障害物がよく見えるだけで、家庭内の事故、特に転倒や階段からの転落を防ぐことができます。このバリアフリーは照明器具を取り替えたり、位置を変えたりすることでできます。また、照度としての明るさだけではなく、壁紙やカーペットを取り替えるだけで、部屋があかるくなり安全性も高まります。バリアフリーを考えるときに是非ご一考いただきたい。