建築家のブログ 西尾善博 【 多治見 土岐 瑞浪 恵那 可児 版】

瑞浪の設計事務所。近代建築を研究。シンプルで、温かく、しっかりした設計を心がけています。

家は直感で作るもの

2015-09-30 22:21:04 | 建築作品

ちょっと窓枠が歪んでしまいましたので模型としてもちょっと難ありですが、奥の大きい部分が食堂とホールで、中央の低層部がエントランスホール、低層部が寝室です。パッと見て間取りがわかるような建物が理想ですが、いかがでしょうか。

裏から見たところもアップします。

私が模型を作る理由についてですが、

そもそも、家は直感で選ぶものだと考えております。

有名な建築家(ルイスカーンだったと思う)のことばで、「建築は測ることのできないものに始まり、測ることのできるものを通して測ることのできないものに昇華する。」という言葉がありました。

建物の始まりはこんな家がほしいなというイメージです。そのイメージをもとに建物の大きさや間取りを決め、構造の計算をして柱や梁の大きさや長さを決め、仕上げや工事の期間を決めて、予算を決めていきます。すべて数字で考えていきます。そして最後に完成した家は暖かい家族、幸せなときという測ることのできないものとなっていきます。

ところで、みなさんはこういう家が欲しいというイメージをどう表現しますか。はじめのイメージがいちばん重要なのですが、なかなか最初のイメージが持てないものですよね

そこで私としましては、まず模型を見てはいかがかと思います。ひと目見て、こういう家に住みたいな、こういう家が欲しいな、と思っていただければうれしいと思います。そのために普段からできるだけ模型をつくっております。(H270930)

 


石貼り壁の家

2015-09-29 21:05:52 | 建築作品

これは台形のプランを3棟組み合わせたものです。向かって右はホール、中央はダイニングスペース、左は寝室です。ユニバーサルスペースを意識しているので細かく部屋を区切らないのですが、大きく3つにわけて計画してみました。ホールの光の導入も割とうまくいっています。


歴史を400年単位で考える

2015-09-25 17:00:52 | 政治・教育他コラム

久しぶりの投稿になります。

歴史を400年単位で考える。 日本の歴史も 平安京ができて平氏が滅ぶまでの貴族の時代が400年、鎌倉から戦国時代終了まで日本が統一されるまで400年、江戸時代が始まって太平洋戦争で負けるまで日本人としての平和を築くための400年、そして太平洋戦争が終わって世界の平和を築くための400年が始まった。そう考えると、今我々がどうすればよいのか考える良い基準になると考えます。戦後70年の節目というが、世界平和のための400年のうち70年が過ぎたところだと考えると、今憲法を見直すべきかという議論も多少わかりやすくなるのではないでしょうか。 また、西洋の歴史についても、ローマ帝国が400年、フランク王国が400年、西フランク王国が400年などと考えると意外と400年という単位は歴史を語る物差しになるかもしれない。西洋は民族や宗教が絡んで国ができたり滅ぼされたりするため日本のように直線的な歴史ではなくジグソーパズルのような歴史になるので、数百年という区切りで把握することは特に有効かもしれません。