建築家のブログ 西尾善博 【 多治見 土岐 瑞浪 恵那 可児 版】

瑞浪の設計事務所。近代建築を研究。シンプルで、温かく、しっかりした設計を心がけています。

増改築を考える前に

2012-02-10 20:50:10 | 建築に関するコラム
「増改築を考える前に、掃除をしましょう。」
なぜ増改築を考えるのでしょうか。
家族が増えるとか、キッチンを新しくしたいといった理由があると思います。
いずれにせよ、部屋が増えたり趣が変えると家全体の雰囲気が変わります。
ですから、増改築をする場合はその部分だけでなく、家全体のことを考えなければなりません。
となると、いったん家全体を整理整頓し、
どこをどう変えると全体がどうなるのかを見直す必要があります。


(パナソニック ホームページより)

場合によっては不要なものを整理した結果、
スペースが確保できて、キッチンや設備機器、家具などの取替えだけで済むことがあります。まずは全体を見直してみましょう。

浴室のリフォーム

2012-02-10 20:31:39 | 建築に関するコラム
浴室リフォームは是非おすすめです。
特に昭和30年代から40年代に建築した家は、
浴室全体で1坪未満、浴槽はタイル張りで容量が小さく、
さらに焚口部分が大きいので浴槽自体が小さいものが多いですね。
(最近、何軒か見てきました。)

現在はユニットバスが主流で、
一坪未満のところには0.75坪用があります。



浴槽は樹脂で肌触りもすべすべして意外と広くできています。
浴室の壁も掃除しやすいパネルになっています。
段差も小さく、手すりなどバリアフリー対策もしてあります。
明るいため、衛生的ですし転倒防止にもなります。
また給湯、追い焚きもリモコンですから、大変快適です。

工事費は現在の浴室の撤去から新しいユニットの設置、
周囲の壁や床の復旧、外部の壁の復旧を含めると、
80万円~150万円の間でできると思います。
(違ったらごめんなさい。)

毎日の生活に係るものですから、是非ご検討ください。

防災の考え方の第一歩

2012-02-10 12:24:42 | 建築に関するコラム
それは「ころばぬ先の杖」です。

これを実現するために第一に必要なのは「想像力」です。
どういうときに転ぶのか、転んだらどうなるのかを想像し、
どのような杖を持てばいいのかを想像することから、
杖を用意することにつながります。

防災も、地震が起きたらどうなるのか、
地震はどのように起きるのか、
家が倒れたらどうなるのか、倒れないようにするにはどうすべきか。
こういったことを想像し、対応策を実施することが防災です。

あくまでも、災害が起きないうちに想像して対応策を考えて実施しましょう。

(一部のお役所では、「そんな災害は起きない。」「災害なんか心配していてもきりがない。」「市役所の仕事は忙しいんだ。」ということで対応しない職員がいます。役所で混乱する前に、自分で対応策を考えましょう。)

万年筆の選び方

2012-02-10 08:41:06 | 建築に関するコラム
師匠から聞いた話です。
「たとえば自分の息子が大学を卒業し就職したときに、万年筆を送ろうとした場合、どのような万年筆がいいのでしょうか。何十万円もする万年筆を与えるのはおかしいでしょう。では、たとえば日本が外国の国と条約を締結し、総理大臣と相手国の首相がサインを交わすときにどのような万年筆がいいのでしょうか。数千円の万年筆ではおかしいでしょう。でも息子に買い与える一万円程度の万年筆でも、いいデザインのものを選ばなければなりませんし、外交で使われる何万円もの万年筆でも状況にあったいいデザインのものを選ばなければなりません。そういうバランスをきちんと考えることが、建築を作るときも大事なんだよ。」
いい話だったと思い、いつも心の片隅に置いています。



(この万年筆はウォーターマン・カレン(定価30,000円)、欲しい!)