建築家のブログ 西尾善博 【 多治見 土岐 瑞浪 恵那 可児 版】

瑞浪の設計事務所。近代建築を研究。シンプルで、温かく、しっかりした設計を心がけています。

人がウソをつく動物であることのリスク

2015-10-21 23:03:43 | 政治・教育他コラム

「人はウソをつく動物であることのリスク」

 これは私が原発に反対する一番のよりどころとする考えである。どんなに安全設計をしてもそれはシステムが正常に稼働した場合を前提にしているのであって、システムの中にうそつきがいたら事故につながり事故を止めることもできなくなる。もし原発を使うならば、そのリスクを受け入れ、最悪に事故が起きてもそれを受け入れる覚悟がなければいけないと考えている。

 今回、マンションの杭についてデータの偽装問題があった。これも都心で大規模なマンションをつくる場合における「人間がウソをつく動物であることのリスク」である。人間は高層ビルに住まなければならないということはない。自分で選んで都心の高層マンションを選んだのだから、その建物の建設の中で予想されるリスクは受け入れなければならない。受け入れられないのならば、郊外で一戸建てや小規模な建物に住むべきである。

 これは都市に生活する以上、どこかでだれかがウソをついて危険や不具合が生じるがそれは受け入れる覚悟が必要だというだけのことで、都会の経済的なメリットや日常生活の利便性を考え、そのリスクをみんなが受け入れているだけのことである。

 今回のマンションについては、居住者や施工者、販売者がどのようにしようと、それぞれの自己責任の話で処理されることでしょう。

ちょっと冷たい話ですみません。


歴史を400年単位で考える

2015-09-25 17:00:52 | 政治・教育他コラム

久しぶりの投稿になります。

歴史を400年単位で考える。 日本の歴史も 平安京ができて平氏が滅ぶまでの貴族の時代が400年、鎌倉から戦国時代終了まで日本が統一されるまで400年、江戸時代が始まって太平洋戦争で負けるまで日本人としての平和を築くための400年、そして太平洋戦争が終わって世界の平和を築くための400年が始まった。そう考えると、今我々がどうすればよいのか考える良い基準になると考えます。戦後70年の節目というが、世界平和のための400年のうち70年が過ぎたところだと考えると、今憲法を見直すべきかという議論も多少わかりやすくなるのではないでしょうか。 また、西洋の歴史についても、ローマ帝国が400年、フランク王国が400年、西フランク王国が400年などと考えると意外と400年という単位は歴史を語る物差しになるかもしれない。西洋は民族や宗教が絡んで国ができたり滅ぼされたりするため日本のように直線的な歴史ではなくジグソーパズルのような歴史になるので、数百年という区切りで把握することは特に有効かもしれません。


知識について

2014-08-29 09:12:46 | 政治・教育他コラム
思うのですが、私たちは歴史をどのように習ってきたのでしょうか。政治体制の移り変わりとそのときどきの市民生活に関する知識を覚えてきました。この知識を発展させたり充実させたりすることが大切なのですが、そこはあまり訓練されなかったように思います。知識というのは、いろいろな知識を結びつけてより大きな知識に組み立てたり、知識のネットワークを作って更に新しい知識を取り入れていくことが大切だと思います。

ダイエットについて

2014-08-10 21:36:17 | 政治・教育他コラム
自分なりのダイエット法を考えました。まずは自分の理想とする体重を想定し、その時の自分の生活を想像します。どんな食事をしているのかはもちろん、どんな趣味を楽しんでいるのか、朝はどのように過ごしているのか、昼は、夜は、休日は、どのように過ごしているのかをできるだけ具体的に想像します。そして今日からその生活を実践します。しばらくすると、なるべき姿になっています。

漢字2

2014-08-09 18:24:17 | 政治・教育他コラム
仕事がら腐食という字をよく使うが、以前は腐蝕と書いていたと思う。「蝕む」というイメージがあっていいのだが、最近は虫がなくて腐食が一般らしい。また、ちょっと違うが「障害」も本来は「障碍」と書いていた。「碍」は進行を妨げるという意味らしい。電気を絶縁する碍子もその意味のようだ。漢字は意味を持った文字だから、おかしな使い方はしないようにしたい。が、こういうところにも世の中の価値観が表れていて、いわゆる難しい漢字を簡単に表記することがよいこととされている。容易、便利という価値観がなにか大切なものを失わせているのではないだろうか。