No. 2250 新聞の見出しを総合すると...(『朝日』4月29日)
源氏や平氏の争いなど我が事に非ずと、権力者同士の争いなどから超然として好きなことに専念した著名人(下級貴族)が居たことはよく知られた話だが、自らもそうありたいと願い、政治に関わることは無くとも、精々選挙には棄権すまいと心がけてきた。美濃部都知事(マルクス経済学者)が誕生した時だけは家を離れて海を隔てた遠くにいたので、都庁に赤旗が翻ることになるというニュースをメディアを通じて知らされた遠い記憶が有る。安井精一郎という都知事の名前が都民に馴染んでいた頃、投票用紙に「安いコメを精一杯」と書かれたものがあったと報じられた事が有った。革新の学者候補が都知事に選ばれたことが当時のビッゲストなニュウースであったのだ。
今回の補欠選挙では自民が全敗、立憲3勝とあるが、統計学的に見ると斯様に小さな数字で今後を占うには数字が小さすぎよう。そもそも、与党自民が候補者を立てていないのだから、全敗と言うよりは不戦敗がより適当だろう。向後、総選挙で各党がどの様な体制で臨むか孰れもが五里霧中だろう。与党は金塗れですっかり箍が緩み、野党は人材が見つからずのようだ。人材不足は与野党とも同じかも知れない。突き詰めれば、どちらも勉強不足なのだ。