No. 2085 政治資金収支報告書(『朝日』6月9日)
大臣、副大臣、政務官という政府の中枢を担う政治家が自らの政治資金収支報告書を義務化されたオンラインでの提出を怠っている様だ。その真意を憶測すると、自らの政治活動に関わるカネの動き、収支が半永久的に明らかになってしまう事への懸念のようなものが有るのであろう。政治活動という政治家にとっての最も公的な活動に費やすカネに鐚一文疚しい所が無ければ、包み隠すところは無い筈だ。
パソコンに向かって報告書を政治家本人が打ち込む様な事務作業を行うとは想えないのだ。秘書の仕事だろう。慣れているから紙での提出というのは言い訳だろう。紙に手書きは誤記のリスクもあり、オンライン入力ならミス記入が有れば自動チェックが働く筈だ。カネの出入りを曖昧模糊の状態に留めたいというのが本音と言った所だろうか。