槃特の呟き

散文(何でもござれ)、韻文(破礼句まで含む)、想い付くまま。

言葉の気品――善悪真善美(オンライン提出嫌がる政治家)

2024-06-09 22:39:04 | Weblog
No. 2085 政治資金収支報告書(『朝日』6月9日)
 大臣、副大臣、政務官という政府の中枢を担う政治家が自らの政治資金収支報告書を義務化されたオンラインでの提出を怠っている様だ。その真意を憶測すると、自らの政治活動に関わるカネの動き、収支が半永久的に明らかになってしまう事への懸念のようなものが有るのであろう。政治活動という政治家にとっての最も公的な活動に費やすカネに鐚一文疚しい所が無ければ、包み隠すところは無い筈だ。
 パソコンに向かって報告書を政治家本人が打ち込む様な事務作業を行うとは想えないのだ。秘書の仕事だろう。慣れているから紙での提出というのは言い訳だろう。紙に手書きは誤記のリスクもあり、オンライン入力ならミス記入が有れば自動チェックが働く筈だ。カネの出入りを曖昧模糊の状態に留めたいというのが本音と言った所だろうか。
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言葉の気品――善悪真善美(政治家の容喙は文化を傷つける?)

2024-06-08 22:30:36 | Weblog
No. 2084 佐渡金山世界遺産へ?(『朝日』6月8日)
 佐渡島の金山が江戸時代初期から二十世紀末までの鉱山としての歴史的価値のある遺構であることは論を俟たないであろう。問題は太平洋戦争の最中に朝鮮半島出身者が動員されて働かされ、「強制労働の被害」の事実を韓国政府が言及したことに始まる様だ。
 佐渡金山は金銀発掘で日本の発展に寄与した鉱山史上の遺構と云うだけでなく、明治以降日本による朝鮮半島の植民地的支配の一端と云う指摘も可能であろう。歴史的事実・経緯には虚心に相対して、事象の本当の全体的な姿を捉えようとする姿勢が万人の理解・納得を得られる途と言えるのでは無かろうか。自国にとって負の印象を感じさせるものを避けようとする政治的行為は碌な結果を産まないだろう。その意味で、文化に関しての政治家の容喙には最も冷静な検証が求められるのでは無かろうか。ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」の勧告は真摯に受け止めねばならないものであることは言わずもがなだ。
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言葉の気品――善悪真善美(喫煙者の権利に配慮)

2024-06-07 22:34:27 | Weblog
No. 2083 喫煙百害あって一利無しだが(『朝日』6月7日)
 喫煙が健康に有害なことは最早一般常識と言えそうだが、危険な物へ敢えて手を出したくなるのも人情と云えるかも知れない。愛煙家にとってはタバコの煙ほど甘美なものは無いそうだ。喫煙習慣の無い者にとって、喫煙者の吐きだした煙ほど‛糞っ気持ちの悪い’物は無い。煙に含まれれるニコチン成分が喫煙に無縁な人の血液中に入り込むと、嘔吐中枢を刺激して酷い目に遭う羽目になることも有るのだ。空腹時に嘔吐発作が起こると、吐くものは唾液か胃の中の消化液だけで、かなり苦しい目に遭う様だ。
 嗜好品が或る者には甘美な物、或る者には苦汁であるならば、共存は不都合と云うべきだろう。所謂棲み分けが求められ、煙なら分煙が穏当な解決策と云うことになる。分煙を確実なものにするためには、喫煙行為の明確な定義も必要だろう。受動喫煙が有害なことは今では常識だが、公道上での喫煙は受動喫煙に繋がり、何らかの制限を受けえ然るべきものだろう。分煙を可能にする必要条件は、あらゆる場所に於いて「喫煙可」と「不可」を明確にすることだろう。
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言葉の気品――善悪真善美(若き作家の戯作文の価値)

2024-06-06 23:38:48 | Weblog
No. 2082 執筆の本気度が不明(『朝日』6月6日)
 新進作家が22歳で日刊紙「新夕刊」上に発表した随筆が話題となり、近日発売の「新潮」に掲載の予定とか。「新夕刊」掲載は1947年6月、太宰治の死の一年前だ。種々の文芸誌が多数刊行され、多数の‛文学青年’が世に顕われた時代だったと記憶する。従って太宰の自死も誌上で大きく採り上げられたと記憶する。頭髪を太宰の髪形と同じに整え、ベレー帽など被ってそれらしいく装った青年の姿も街中で珍しくは無かったようだ。
 学習院の頃から早熟ぶりを発揮していた三島由紀夫が、恐らく戯れ半分であったと想像するが、22歳で差し当たりの執筆計画を綴った随筆が発掘された訳だ。「没落した貴族の少年少女のストイックな恋愛小説」「ロココ趣味の悪趣味な小説」「近親相姦や、サディズムや、マゾヒズムや屍姦の跳梁する悪徳小説」を書く積りとある。如何にも三島らしい言葉遣いだ。この‛執筆計画’に該当する作品は研究者によると見当たらないようだが、戯れに綴ったとも思われる三島の‛執筆計画’の文章を真面に受け取らない方が賢明と云うものではなかろうか。
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言葉の気品――善悪真善美(園芸用土の投棄)

2024-06-05 00:03:50 | Weblog
No. 2081 植木鉢やプランターの土の再利用(『朝日』6月5日)
 一戸建ての家なら不要となった土は庭に撒けば然したる問題は生じないだろうが、使用済みの土を撒く庭の無い家では、鉢植えに使った土は自然のものとは異なり、多少の工夫をして再度鉢植えにでも使うのが最も手っ取り早い処理の仕方ではなかろうか。公園など、自然の土に撒くことは自然を改変することに繋がり、禁じ手と云うべき行為だ。
 「土は自然のもので、ゴミに非ず」として回収しない自治体が有る一方、「燃えないゴミ」「資源ゴミ」として回収している自治体もある様だ。回収後の処理の仕方は不詳だが、園芸店などで鉢植え用の土として廉価で販売する再利用法などは考えられないものだろうか。
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言葉の気品――善悪真善美(カスハラ対策試案)

2024-06-04 23:18:48 | Weblog
No. 2080 愉快犯の悪質化か?(『朝日』6月4日)
 客商売と言う弱みに付け込んで客が店側に嫌がらせを働くことをカスハラと云う横文字表現の省略形で表現したものの様だ。廃業に追い込まれた業者も出ている様だが、その前に打つべき対策が有るようにも思える。ラーメン店で客が嫌がらせを働く映像が掲載されているが、この映像を店内に掲示して、説明書きと共に掲示されたような行為の中止を客に訴える文言を添えて、悪質な客の悪業を客全体に知らしめるように図っては如何なものか。その際、悪質な客が同定出来るような工夫を凝らす必要があろう。同一客の悪行が続くようなら、警察の出動を願う以外に有効な対策は無さそうだが。場合に依っては客一人を失うことになろうが、受任の限度内ではなかろうか。
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言葉の気品――善悪真善美(苛めに強い子を育てるには)

2024-06-03 21:54:13 | Weblog
No. 2079 自死と苛めの数に驚く(『朝日』6月3日)
 報じられた文科省の調査によると、今世紀になってからの小中高生の自殺者は年間約250人、苛めは約38,000人となる。自分の子供が学校で苛めを受けていることを知る親は極めて少数であろう。学校が察知して父兄に通知するか、仲の良い子供の友人から知らされない限り、親は知る由もない。この数字は今後減る気配があるとも思えず、小生の学生時代には想像すら出来ない数字だ。
 陰湿ないじめ絡みの事が多い様だが、映像メディアが一般に普及して、エンタメの世界の殆どを占めるような生活にドップリ浸かった暮らしでは、映像の仮想現実に絡め捕られ、自分を見失い、自分を追い詰めて行き着くところまで行き着くことになるのだろう。思いの丈を綴った作文を残して僅か14年の生涯を自ら閉じた少女の置かれた環境や心の奥底までは知る由も無いが、低劣なふざけ方で個人を苛めの対象にして誇らしげに振舞う人間は極めて低劣な人間であることを子供に理解させるのは家族・両親が最も強い力を発揮すると言って差し支えないだろう。更には、孤高を保つことの崇高さを本人に分からせるのも理解ある家庭を予想する。そして、低劣な苛めに走る人間の扱いは、先ずは学校当局が当たるのが順番だろうか。
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言葉の気品――善悪真善美(アルコール食料とは、国が判断すべき?)

2024-06-02 22:39:23 | Weblog
No. 2078 酒精を含む飲料、食料の包括的把握を(『朝日』6月2日)
 アルコール分12%は葡萄酒、果実酒のそれに等しい。製品名がゼリーだと菓子類と見做されて酒類には該当しないようだ。然し摂取すれば葡萄酒などを呑んだ場合と同程度の酩酊状態になるだろう。アルコールを含む菓子類の判断は税関が行うとなれば、一般的にはアルコール飲料とは見做されないだろう。‛ゼリー’と銘打っただけで種類から外されるとしたら問題が残る。
 日本人(黄色人種)は一般的には白人よりアルコール分解酵素の分泌量が少ないことが知られている。換言すれば酒に酔い易いのだ。未成年禁酒は古くから言われていることで、パブリック・スクールの昼食に水割りの葡萄酒がサーヴされるなど想像も出来ないというのが一般ではなかろうか。日本人の若者(未成年者)へのアルコールの健康上の有害性に関して、もっと神経質になってもなり過ぎるということは無いと言えようか。
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言葉の気品――善悪真善美(カネと色、人間の業)

2024-06-01 22:24:14 | Weblog
No. 2077 ‛ロマンス詐欺’名付けて妙(『朝日』6月1日)
 カネと色に絡むと人は誰しも騙され易くなるものか。SNSが日常生活の隅々まで浸透して、これが無ければ夜も日も明けないこの頃、ネットに嵌まり込んでドップリ漬かって安逸を貪るうち、気が付くと陥穽の中だったとなるのだ。SNS上の情報ほど実態が掴みづらくあやふやなものは余り無いだろう。ネットに嵌まり、電波に首根っこを抑えられては、自力で陥穽から這い出すのは至難の事だ。
 詐欺救済を求めてネットで辿り着いたのが「国際詐欺対応」をうたった‛如何わしい’弁護士事務所であった様だ。二重,三重に同情はするが、ネットに嵌まり込んだ責めは自ら負わねばならないことは覚悟すべきだろう。カネに聊かの余裕があると、類は友を呼ぶ訳ではあるまいが、もっとカネを増やそうという気になるのだろう。ロマンス詐欺の罠に嵌まるリスクが増える訳だ。当方、芸者屋の羽織宜しく紋無し(=文無し)だから、無いが意見の総仕舞いで、詐欺に遭うリスクはゼロだ。
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