槃特の呟き

散文(何でもござれ)、韻文(破礼句まで含む)、想い付くまま。

言葉の気品――善悪真善美(受刑者の職業訓練)

2024-05-17 21:56:15 | Weblog
No. 2068 就労をめぐる問題点(『朝日』5月17日)
 ‛貧の盗人’とよく言われるが、経済的困窮から已むに已まれず犯罪に手を染めることはさほど珍しい事ではないようだ。手に職が有れば、それなりに真っ当な職に就け、人並みの暮らしが望めるようになる筈だ。犯罪白書によれば、刑務所に再度入所する人の7割は無職で、安定した職が無く、カネが無くて再犯に及ぶ訳だろう。受刑中の職業訓練で何かの技術を身に付ければ、出所後には安定した生活が望めることにもなろう。
 受刑者の中には技術を持つ職人もおり、他の受刑者の職業訓練に手を貸す場合の経験など、娑婆では出会えない経験を積むことにもなろう。受刑者の刑務作業で製作した品物は一般の商品と品質に関して遜色なく、記事にある東京府中刑務所に限らず、受刑者の作製した物品を展示販売する会が年一度開かれるが、お買い得感が有り、好評のようだ。
 手に職を付けた受刑者の出所後の就職が捗々しくない様だが、受け容れる一般社会に躊躇いが有るのであろう。気持ちは分からなでもないが、積極的に受け容れている企業もある様で、その辺のコツと要領を知りたいものだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 言葉の気品――善悪真善美(美術... | トップ | 言葉の気品――善悪真善美(反社... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事