槃特の呟き

散文(何でもござれ)、韻文(破礼句まで含む)、想い付くまま。

言葉の気品――善悪真善美(根強い差別意識・偏見)

2024-05-03 22:04:39 | Weblog
No. 2054 人種、民族、階級、、、(『朝日』5月3日)
 “里はまだ夜深し富士の朝ぼらけ”
伊豆韮山代官江川太郎左衛門英龍の冬の感懐だろうか。日本の鎖国が近ぢか解かれることを予見したものか。以来200年、日本人の心は完全に外部に開かれたとは言えないようだ。心は半鎖国状態か。余所者を異質なものとして貶置、排除する嫌いが様々な場合に残っている様だ。人種差別、民族差別、階級差別等など、差別感情は優越感と裏腹だ。差別することで相手より優位に立ったと感じ取れるのだろうが、得られる満足はほんの一時に過ぎないのではなかろうか。
 被差別部落の地名などを収録した書物がこっそり出回っているのは昔からだが、今なお需要が有る書物なのだろう。企業が人事管理や職員の採用に使用するようで、出版社側も出版禁止や損害賠償を命じられても採算がとれるのだろう。企業側の意識が変わり、人事関係に使用せず書物への需要が無くなれば自ずと姿を消すことだろう。 
コメント
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